PR

『とんでもスキルで異世界放浪メシ』(第1期)

この記事は約11分で読めます。
Sponsored Links

個人的な映画・ドラマ日記です。
「ジャンル」は鑑賞媒体によるもの、もしくは独断により分類しました。
「評価」は自分のお気に入り度です。
本記事はネタバレを含んでいます(非表示にしていません)。予めご了承ください。
ロゴのない画像はTVアニメ「とんでもスキルで異世界放浪メシ」公式サイトよりお借りしました。

作品情報

タイトル:とんでもスキルで異世界放浪メシ
監督:松田 清
シリーズ構成:横手 美智子
原作:江口 連
制作:MAPPA
公開:2023年1月11日 – 3月29日
放送:テレビ東京系列
放送時間:全12話(各30分枠)
ジャンル:アニメ,料理,異世界ファンタジー,ファンタジー,なろう系
評価:★4.5/5.0
※出演者は「登場人物」を参照

登場人物(声優)

主人公

ムコーダ/向田 剛志(内田 雄馬)
異世界からの勇者召喚に巻き込まれたサラリーマン。27歳。
固有スキル「ネットスーパー」により、元の世界の商品をお取り寄せできる。

従魔

フェル(日野 聡)
伝説の魔獣フェンリルの雄。薄紫と白の毛並みに赤い手足を持つ。1014歳。
ムコーダの作る異世界の料理目当てに従魔となる。
肉と魚が好きで野菜は嫌い。

スイ(木野 日菜)
水色のかわいいスライム。ムコーダの2体目の従魔。
生まれたばかりの時に食べ物をくれたムコーダに懐いた。
ムコーダを「あるじ」、フェルを「フェルおじちゃん」と呼んでいる。

女神

ニンリル(内田 真礼)
風の女神。スレンダー体型だが貢ぎ物の甘味を食べすぎて太り気味。
フェルに加護を与えていた縁でムコーダの力を知り、ムコーダにも加護を与える代わりに貢ぎ物として異世界の甘味を捧げるよう要求。

キシャール(甲斐田 裕子)
土の女神。グラマラスなお姉様タイプ。
ニンリルがムコーダに貢ぎ物をたかっているのを目撃して他の女神にも教え、次のお供えの際に乱入。ムコーダに加護を与え甘味と美容品を要求。

アグニ(大地 葉)
火の女神。好戦的で勝ち気、一人称は俺。
キシャールにムコーダ(と異世界の貢ぎ物)のことを教えられ、ともに乱入。
ムコーダに加護を与え最初は甘味を希望したが、実は酒好きで異世界のビールにはまる。

ルサールカ(白砂 沙帆)
水の女神。見た目は可愛らしい少女。
キシャールにムコーダ(と異世界の貢ぎ物)のことを教えられ、ともに乱入。
ムコーダに水魔法の適性がなかったためスイに加護を与える。
甘味の中でも特に洋菓子に目がなく、ムコーダの作る料理にも興味津々。

あらすじ

突然の勇者召喚

TVアニメ「とんでもスキルで異世界放浪メシ」公式サイトより

平凡なサラリーマンだった向田は、ある日突然、勇者召喚により「レイセヘル王国」に召喚されたが、そこは魔物が存在し、冒険者たちが活躍する剣と魔法のファンタジー世界だった。

向田とともに召喚された他の3人は、召喚の際に与えられるチート級の戦闘や魔法関連の固有スキルを備えた「勇者」と鑑定されたが、向田の固有スキルは謎の「ネットスーパー」のみ。勇者とはみなされず、国王からは当面の生活費を与えられてお払い箱となる。

街でレイセヘル王国のきな臭い噂を聞いた向田は、冒険者パーティ「鉄の意思」を護衛に雇い、国境が封鎖される前に隣国「フェーネン王国」へと旅立った。
以降は「向田」をカタカナ表記にした「ムコーダ」と名乗ることに。

輝くスキル

ムコーダの固有スキル「ネットスーパー」は、ネットスーパーを現世界の貨幣で利用できるというもので、注文すると即座に届く。
料理が得意なムコーダはフェーネン王国への道中、取り寄せたカセットコンロと調理器具、食材を使って料理を作り、護衛のパーティに振る舞う。
普段の旅では干し肉程度しか口にできないパーティからはいたく感動&感謝されるが、実はスキル「ネットスーパー」は、元の世界(以降は異世界)の食材を摂取すると「ステイタスが一定期間上がる」という能力を秘めていた。

TVアニメ「とんでもスキルで異世界放浪メシ」公式サイトより

その上、異世界召喚された者に標準装備されるスキルのうち、「鑑定」はあらゆる物体のステイタスを見ることができ、「アイテムボックス」スキルは何でも異空間に収納できる。普通は収納力に限りがあるが、ムコーダの場合は無制限。
ムコーダはこれらのスキルを活かして現世界で商売をしようと考える。

フェルとの出会い

ムコーダの料理はパーティの面々だけではなく「一頭で一国を滅ぼすことができる」と言われる伝説の魔獣フェンリルをも魅了。
「レッドボアの生姜焼き」の匂いにつられたフェンリルはムコーダの前に姿を現し、従魔となる代わりに食事を提供するよう要求。強引に従魔契約を結ばせ、「フェル」と命名される。

フェル無双

TVアニメ「とんでもスキルで異世界放浪メシ」公式サイトより

戦闘スキルを持たないムコーダは商人を目指して商人ギルドに登録するつもりだったが、護衛パーティの勧めもあり冒険者ギルドにも登録した。
冒険者としては最低ランクながら、戦闘好きのフェルが大量に狩る魔物が非常に希少で高ランクなことから、ギルドに売却すればムコーダ自身が商売するまでもなく大金が入ってくる。さらに食べきれないほどの魔物肉(超高級品)もゲット。

隙あらば空腹を訴えて食事をねだるフェルに、時には少々閉口しながらもムコーダは大量の料理を作り、疲れた時には異世界の惣菜を並べ、楽しい異世界メシライフを送る。

スイとの出会い

TVアニメ「とんでもスキルで異世界放浪メシ」公式サイトより

護衛パーティと別れ、「レオンハルト王国」へと向かう道すがら、フェルのスパルタ実践訓練により基礎的な魔法を習得しつつあるムコーダは、生まれたてのスライムと出会う。
スライムは何でも食べるので、ネットスーパーの買い物で出たゴミを処分してもらったり、調理道具や皿をきれいにしてもらったりしているうちに、いつの間にかムコーダとの従魔契約が成立していた。

「スイ」と名づけられムコーダに溺愛されていたが、通常のスライムではありえない様々なスキルを次々と習得し、水の供給、回復薬の生成などもできるまでに。フェルも見るのは初めてという特殊個体と判明する。

女神たちの加護

TVアニメ「とんでもスキルで異世界放浪メシ」公式サイトより

元々風の女神「ニンリル」の加護を受けていたフェルを通じて、ムコーダは風の加護を与える代わりに異世界の甘味を供えるよう半ば強制される。
そのうちニンニルがこっそり甘味を受けとっていることを知った他の女神3人も、加護を押しつけるように授け、異世界の甘味をはじめ酒類や美容品などを貢がせるようになる。

冒険は続く

フェルとスイのお陰で、あまりに冒険者ランクに合わない魔物をたびたび持ち込むムコーダに、ギルドマスターから直々に高ランクの依頼をされるが、難なくこなして冒険者ランクがアップ。
街に危険なワイバーンの群れが迫った折にもギルドマスターの依頼を受け、一網打尽に。

ムコーダ自身は、ネットスーパーで仕入れた石けんやシャンプーを詰め替え、旅の途中で出会った商人ランベルトに卸すようになる。
念願だった浴槽も手に入れ、風呂も自給自足できるようになり、嫌がるフェルもついでにシャンプー。

その後、魚介が食べたいフェルの提案により、3人は海を目指すことに。
旅はまだまだ続くのだった。

感想

相方
相方

これは…わんこ原理主義者の評価だわね?

のりまき
のりまき

アニメ作品の評価としての異論なら認める!

悪人がいない

アニメには詳しくないが、最近のヒット作は見応えがある分、観ていて疲弊する。特に映画顔負けの残酷なストーリーや戦闘シーンは正視に堪えない。
いや面白いよ?面白いけど、圧倒的な実力差や生まれの不幸や裏切りばっかりなのはつらいのよ。理不尽なのは現実だけでお腹いっぱい。
特に『メイ〇インアビス』は、かわいいキャラからは想像もできないえぐさに、第5層以降は観ていない。タイトルだけで軽く吐き気がする。

いい加減疲れてアニメはあまり観なくなり(と言いつつ『ゴールデン〇ムイ』は第4期まで観了したばかり)、「のんびり観られるけど作品レベルはそれなりにほしい」という要求に応えてくれたのが、この『とんでもスキルで異世界放浪メシ』(略称は『とんスキ』)。
まず護衛を依頼したパーティのリーダーからして清廉。すわ最初の試練、ムコーダを利用したり身ぐるみ剥いだりするのではと案じた自分を恥じた。
その後も襲いくる危険な魔物は存在すれど、人間では妬んだり騙したりぼったくったりする者がほぼ出てこない。
冒険者ギルドで銀貨1枚で手に入る地図を、もったいぶりつつ金貨1枚で譲った勇者たちが唯一の悪人と言えるくらい。

TVアニメ「とんでもスキルで異世界放浪メシ」公式サイトより

ギルドに依頼する解体と買い取りも、最初のうちは心配した。だってギルドマスターや解体人さんのお給料は知らないけど、絶対ムコーダみたく金貨ざくざく状態ではないわけで。
魔が差しても仕方ないほどムコーダも無知だし人がいいし、騙されるのが普通の展開。
だけど誰もムコーダを騙さないし損させない。フェルが怖いとかじゃなく、正当に誠実に仕事をしてくれる。

いちいち疑ってかかって、いつの間にそんな汚れた人間になってしまったのかと、一瞬目の前が暗くなったが、いやそんな大げさな話ではなくてね?
今までの視聴作品にずいぶん削られていたのだと自覚。

安心して観ても大丈夫と確信してからは、ぬるめの温泉に浸かっているようなほんわか気分でフェルを愛でつつ鑑賞するように。
魔物退治のシーンは頻出するが、フェルが強すぎるお陰でハラハラすることも皆無。というかフェルの結界に守られている癖にヘタレすぎるムコーダには毎度プンスカしている。

フェル最高

TVアニメ「とんでもスキルで異世界放浪メシ」公式サイトより

ここまで本作にはまった理由は、ずばりフェル。
もちろんムコーダが作る料理はおいしそうだし、ネットスーパーの発想も面白い。実際の商品が出てくるのもツボ。

だけど何が最高かって、フェルなわけですよ。犬飼いだけに。
薄紫に白の毛並みと赤い手足のビジュアルは、個人的にはあまり好きではないが、街でも自然の中でも目立って見やすい。カラーリングは冠位十二階が元になっているのかな?

声も非常に好みのバリトンヴォイス。
声優にも詳しくないが、調べたら数々のアニメやゲーム、映画の吹き替えなどにご出演の名声優らしく、『鬼滅の刃』の煉獄杏寿郎と『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』のアルバート・ウェスカーくらいが、のりまき的には一致。

さらにフェルは食レポが妙にうまく、さらっと「塩味(えんみ)」などと言う。
とにかく肉、肉だけど実はケーキも大好きなところがまたカワイイ。
エンディングの後の「おかわり劇場」では登場人物がSDキャラで出てくるが、もちろんフェルがいちばんカワイイ。鼻づらとか我が家の愛犬あずに似ている。

観ながら「かわいい~♥」を連発するもんだから、「かわいい」が自分のミドルネームだと思っている説が濃厚なあずが反応。
そのうち自分のことではないと悟ったらしく、途中からは無表情にこちらを眺めてくる。…もしかしてちょっと怒ってる?

あず
あず

い~え~?

えこひいきがすぎる

TVアニメ「とんでもスキルで異世界放浪メシ」公式サイトより

ムコーダはフェルに対してはぞんざいな癖に、スイには甘々。もう寵愛というより偏愛、えこひいきで、フェル推しののりまきとしては面白くないこと甚だしい。

ちょっとぉ、誰がそんだけ稼がせてくれてると思ってんのよ。今食べてるその高級魔物肉だって、フェルが獲ってきたんだよ?…と相手と言い方を間違えればモラハラになりそうな文句をぶつぶつ。
でもフェルは身体も大きいんだから、お代わりくらい気持ちよくたっぷりさせてあげてもいいと思うんだよね。

スイも十分かわいいし役に立つんだけど、ムコーダが愛しすぎるからお気に入りにできない上に、何かとフェルを邪険にするムコーダに少々ムカついてもいる今日この頃。

相方
相方

わんこ原理主義…

儲かりすぎ

TVアニメ「とんでもスキルで異世界放浪メシ」公式サイトより

固有スキル「ネットスーパー」で大儲けする話かと思いきや、「ネットスーパー」からの「異世界メシ」につられた最強フェンリルを従魔につけたことがチートという。
ただフェルが無双すぎて、現実離れしすぎた(ファンタジーだけど)チートぶりがややもすると物語のバランスを崩しそうになる。

無限アイテムボックスからギルドで買い取り切れないほどの値段がつく魔物が山のように出てくるとか、現世界の住人が一生口にできないレベルの超希少肉を毎日食べ放題とか、ある意味なろう系がすぎる。

当然お金も潤沢に入ってくるので、正直ムコーダがまめに料理する必要はない。ネットスーパーの惣菜三昧、和牛ステーキ三昧でも全然いける筈。
フェルたちの稼ぎだけで悠々自適に暮らせるのだから冒険の必要すらないのでは?
それに魔物退治で毎回びびり散らかすムコーダははっきり言って邪魔なので、フェルとスイに任せて結界の中で料理か買い物して待ってればいいのにと思う。

おいしそうな料理

TVアニメ「とんでもスキルで異世界放浪メシ」公式サイトより

最初こそ食材はすべてネットスーパーで注文した料理だったが、フェルが加わってからは魔物の肉を牛・豚・鶏に当てはめて調理した料理の数々が並ぶ。
サラリーマンだったわりにムコーダは手際もよく、手間をかけたものを作るのがえらい。お腹が空いてから作り始めたのに、ちゃんと待っているフェルたちもえらい。
「これだけの量を作るのにどれだけ時間かかると思ってんの」というツッコミはなしで。

ネットスーパーはイオンそっくり、調味料や飲料なども実際の商品が出てくるのも本作の見どころの1つ。
普通は例えばペットボトル飲料でもラベルを剥がしたり、それっぽい感じに描かれるだけなので、実物ドーンはテンションが上がる。
公式サイトには「協力企業様一覧」としてイオン、エバラ、花王、カゴメ、サントリー、ハインツ、ロッテのブランドロゴがリンクされている。
第2期では企業数が増えるかもしれないし、公式サイトでは登場した料理の再現レシピが紹介されているらしいので楽しみにしている。

それにしても人間と同じものが食べられるフェルたちが羨ましい。
調味料も玉ねぎもチョコレートも気にせず、ファンタジーなので歯磨きも気にせず、一緒に同じ料理やお菓子が楽しめる。

ぎいいぃぃぃぃムコーダめ!!!
のりまきだってあず(うちの愛犬)とお茶したいのにぃぃぃ!!!
もちろんフェルともお茶したいぃぃぃ!!!

…という心の声がたまにダダ漏れるが、基本的には毎回の食事風景が楽しみ。

まとめ

複雑怪奇な物語を求める人やディープなアニメ&ファンタジーファンには物足りないかもしれないが、犬飼い&食いしん坊のりまきにはものすごく刺さる作品だった。
ファンタジー要素や設定も難しくなく、聞き覚えのある単語ばかりで何となく理解できる。

・動物と会話したい
・犬好き(特にウルフドッグ)・犬飼い
・大きな獣にモフモフしたい
・料理好き・甘味好き
・中世の世界観が好き
・ぷよぷよ、プルンプルンしたものが好き
・平和に無双気分を味わいたい

以上に当てはまる方にはお勧めの作品。
何より殺伐としたアニメ作品にちょっと疲れたという人や、最終盤だけどお風呂&お風呂上りの牛乳も出てくるので、風呂好き日本人の血が騒ぐ人にもぴったりかと。