「SNSとのおつきあい①」では、一般的なSNSについての知識やSNSが元で起きた事件などを取り上げましたが、今回は犬界隈のSNS(主にTwitter)について書いています。
犬界隈のTwitter
私は現在、犬関係ではTwitter(ツイッター)とブログを利用しています。
Twitterは今のところ、投稿は時間に余裕のある時や気分が向いた時だけ。リプライ(以下、リプ)は、自分からはほとんどしません。
自分のブログ(ラブカク)ではコメント欄は設置せず、ほぼ発信のみ。
他の方が運営されている犬ブログも、たまに拝見する程度です。
犬界隈のSNSは、利用者の年齢層が高めなこともあってか、発言に気をつけ、マナーを守ろうとする方が多く、比較的穏やかで、平和であるように見受けられます。
たまに、他の飼い主さんを注意するリプなどを見かけることもありますが、これは誹謗中傷や煽りではないかと思うような言動は、今のところ見たことがありません。
一般の方と犬飼いの温度差
「犬を飼った経験がないわけではないが、今は飼っておらず、特に犬好きでもない」くらいの方が、自宅に迷い込んできたワンコを保護し、Twitterで情報を拡散されておられるのを見たことがあります。
今はフードなどを与えているが、自分では飼うつもりがなく、飼い主が見つからなければ警察か保健所に連れていくしかないとのこと。
その方のアカウントには「保護してくれてありがとう」「飼い主さんが早く見つかるといいね」といった、温かなリプが寄せられていました。
そこへ、女性らしきAさん(仮名)から「殺処分されるから、警察や保健所へは連れて行かないでほしい」というリプがされていたのです。
書かれていたのはそれだけで、具体的な提案などはありませんでした。
Aさんに対しては「自分は何もしないでリプするだけ」「こんなことを言うと保護する人間がいなくなる」「だから愛犬家は煙たがられる」等々、なかなかに厳しい声が多数見られ、一般の方と犬飼いとの温度差のようなものを強く感じました。
ちなみにAさんのツイートをざっと拝見しましたが、その件に対しては一切触れず、ご自分の日常をツイートなさっていました。
保護活動はされておらず、保護関連のリツイート(以下、RT)も見られませんでした。犬猫も飼っていらっしゃらないようでした。
「殺処分されるから警察や保健所へ連れて行くな」というリプには、しばしば遭遇しますが、それに対するあからさまな非難は、犬界隈では見かけません。
愛犬家・愛猫家であっても、そのような意見や言い方には批判的な方もいらっしゃるとは思うのですが、わざわざ反発したりはしない(=大人の対応)、ということでしょうか。
迷子や保護のRTなどをしておられる犬猫アカウントも多いので、人間同士でいがみあうよりも、犬猫の幸せを一番に考える方が多いのかもしれません。
この件に限らず、特に犬や猫が好きではない一般の方々とでは、かなり温度差があるように思います。
熱心を通り越して「人間はどうでもいいの!?」と言いたくなるような、犬猫第一主義の愛犬家・愛猫家もいらっしゃいますが、逆に自分は飼うつもりもないのに、声高に自論を展開する一般の方もいらっしゃいます。
例えば「動物をペットショップで買うなら保護動物をもらえ」と強く主張をされるのは、私が見かけた限りでは、実際に動物を飼っていない人がほとんどでした。
犬飼いの中には、私の知るところだけでも、成犬を譲り受けて飼っている方々も複数いらっしゃいますが、「ペットショップ云々」などとは仰いません。
余計な波風が立つことを避けていらっしゃるのでしょうが、子犬・子猫ならともかく、成犬・成猫を譲渡で飼うのは、なかなか敷居が高いことも、ご存知だからかもしれません。
それに犬飼いは、どこの出身かよりも、一生自分が面倒をみる「終生飼育」を、より大切に考えている方が多いように見受けられます。
保護活動に対する温度差
愛犬家同士でも、保護活動に対しては各人でかなりの温度差があるように思います。
「保護団体などに所属して日常的に活動しているわけではないが、保護活動には関心がある」という感じの犬飼いのBさん(仮名)が、散歩中に野犬の親子を見つけ、保護しようとする過程を写真つきでツイートされているのを、たまたま見かけました。
暑い季節で、親子は少し衰弱している様子だったようです。
数匹いた仔犬はほぼ乳離れしており、水やフードを与えながら、すぐに保護できました。
しかし母犬は、仔犬の保護には抵抗しなかったものの、自分が保護されることは怖がって距離を取るため、Bさんは今は無理であると判断し、ケアしながら信頼関係を築くことにされました。
母犬はおとなしい性格で、仔犬が保護された後もその場から離れず、水やフードも口にしているとのことで、Bさんは数日中には保護できそうだと仰っていました。
しかし、報告のツイートのたびに「なぜ母犬も保護しないのか」「母犬も保護してあげて」といったリプがつき、Bさんも毎度説明するのにお疲れのようでした。
「早く保護してあげてよー。このままだとお母さん犬が死んじゃうよー」というリプには、他人事ながらイラッとしました。
さらに、Bさんは居住地を明かしていないのに、住んでいる場所を何度も訊いてくる人もいました。
保護犬と保護猫を複数飼って、保護活動も個人で熱心にされている方でした。
Bさんのやり方がまどろっこしく感じられ、近くなら自分が出張るおつもりだったのでしょう。
しかし、公開しているアカウントで不用意に居住地を明かせないという、Bさんの事情はまるで無視。
「何県に住んでるんですか!?」「どこ地方ですか!?」などと矢継ぎ早の質問に、Bさんが「西の方です…」と答えると「何県なんですか!?」
たまりかねたBさんが「この件(=犬たちの保護とその後)については、もうツイートしません」と宣言され、母犬が保護されるまで見届けることは叶いませんでした。
一刻も早く保護してほしいという気持ちも分からなくもありませんが、手間も時間もお金もかけて心を砕いている当事者に、外から注文をつけるのは悪手ではないかと思うのです。
また慣れた方なら、もっと早く保護できるのかもしれませんが、もう少し当事者に配慮してほしいと個人的には感じました。
普通にうまくいきそうだったのに、余計なリプのせいで、母犬が保護されたかどうか分からなくなっちゃった…
いろんな人がいるからねー
Bさんを責めるわけじゃないけど、途中経過はツイートせずに、全部の犬が保護できた段階で報告すれば、反応も違ってたかもね
でも、せっかくいいことしてるのに、気の毒な気がするな…
ある相互さんのトラブル
毎日のように愛犬の動画や画像をアップする犬飼いの方は多いのですが、そのお一人であるCさん(仮名)のお話です。
Cさんへの嫌がらせ
Cさんは、頻繁にアップされるワンコ動画は面白いし、身バレしない程度の露出もあり、誰とでも気さくに絡んでくれる、明るい社交的な人で、とても人気がありました。
私とは犬繋がりの相互フォローで、親しくリプを送りあったりはしていませんが、お互いに「いいね」を入れる、程よいおつき合いをさせてもらっています。
今から少し前の話になりますが、CさんがTwitter上で嫌がらせをされたことがありました。
詳しくは伏せますが、Cさんのツイートから察するに、ご本人やCさんの愛犬の悪口を書いたDM(ダイレクトメール)が何通か送りつけられたようです。
さらに以前から、同一人物と思われる人にTwitter上で悪口を言いふらされたりと、粘着されていたそうです。
相手に関しては、心当たりがないとのこと。
当然Cさんはショックを受けられて、その件について何度かツイートしていらっしゃいました。
普段から親しくされている方々からは、励ましや憤りのリプが幾つも届いており、Cさんも、ひと通り吐き出された後は、あまり触れないようになさっていました。
一般人も巻き込まれるSNS
Cさんの件は、悪口の口調や内容から、私は「人気者のCさんへの嫉妬かな?」と思いました。
Cさんを快く思わないリアルのお知り合いが、Cさんのアカウントをたまたま知って、嫌がらせをしてきた可能性も考えられますが、少なくともSNS上で知り合った愛犬家同士のいざこざではなかったようです。
でも、犬界隈では人気者とはいえ、Cさんは愛犬の日常を楽しくツイートされているだけの一般人です。
フォロワーも少なくはありませんが、驚くほど多いというわけでもありません。
それにTwitterで拝見する限りでは、誰かの恨みを買うようなツイートはなく、そんなお人柄にも思えなかったので、「こういう人でも標的にされるんだ」と驚き、同時に「どこに悪意の種が転がっているか分からない」と怖くもなりました。
どこが嫉妬や地雷のポイントになるかは、人それぞれだから難しいし怖いね
自分にないモノを持ってるっていうだけで攻撃する人もいるからね…
でも愛犬を不細工呼ばわりはちょっとひどかったな
次回はSNSでのりまきが気をつけてることでーす