別名:オットー/プランテーション・ドッグ(旧称)
原産国:アメリカ
区分:大型犬
グループ:
体高:56~66㎝
体重:オス34~42㎏/メス27~32kg
アメリカ合衆国のジョージア州原産のブルドッグ犬種です。
犬種名の「アルパハ」は、原産地付近を流れるアルパハ川にちなんでいます。
18世紀にイギリスから輸入されたオールド・イングリッシュ・ブルドッグの直系の子孫です。
元々はバイソンを嬲り殺す「ブル・ベイティング」や、プランテーションで働く奴隷の監視や虐待に使われていました。
19世紀以降は農場の番犬としてのみ使われるようになり、同時に交配が厳選され、攻撃性も弱められました。
名前も「プランテーション・ドッグ」から「アルパハ・ブルー・ブラッド・ブルドッグ」に改められました。
別名の「オットー」は、この犬種の基礎となった犬『オットー』に敬意を表し、親しみを込めて呼ばれます。
1943年に飼い主が電車事故で亡くなると、オットーは誰にも教えられることなく主人のお墓を見つけ出し、死ぬまで10年以上もの間、お墓に通い続けたと言われています。
この逸話は時系列が合わないなど、実在の犬ではあるのですが、真偽のほどはよく分かっていません。
この犬種には、もう1頭『ヘンリー』という名犬が存在します。
ヘンリーは飼い主の倉庫の番犬として働いていましたが、ある時、小型散弾銃を持った犯人がヘンリーの飼い主を人質に倉庫に立てこもるという事件が起きました。
ヘンリーは外からガラス窓を破って飛び込み、身体中に傷を負いながらも、犯人を押し倒して飼い主を守ったと言われています。
1996年にクラブが結成され、今も愛好家によって大切に保護されていますが、2007年の時点では世界で200頭ほどしか存在していない希少な犬です。
ほぼすべての犬がアメリカ国内、ジョージア州またはその周辺で飼育されています。多くは実用犬として使われていますが、長期的には絶滅する可能性が指摘されています。
先祖であるオールド・イングリッシュ・ブルドッグによく似ており、筋骨隆々のがっしりした体格をしています。運動神経は抜群です。
飼い主家族に対しては愛情深く忠実ですが、防衛本能が強いため、しっかりした訓練が不可欠です。
希少な保護種なので、オールド・イングリッシュ・ブルドッグを復元する目的のオールディ・イングリッシュ・ブルドッグス系の犬種を作るためのプロジェクトには使われていないんだって!