のりまき家の愛犬、黒ラブのあずきは3歳半(2020年6月現在)。
パピー期にはあれこれと病気をしましたが、今のところ通院が必要な持病はなく、動物病院のお世話になるのも年2回だけです。
今回は、狂犬病のワクチン接種のため、今年2回目の受診をした時のお話です。
超ラクチンになった受診
常にお腹を下していたパピーの頃は、動物病院に行くのも一苦労。
いつ何どき非常事態に陥るか分からないので、外出時は結構な重装備に。笑
詳しくは「外出時の備え~お散歩バッグの中身と変遷~」にて書いていますが。
今は早めに散歩と食事を済ませ、病院が空いている時間帯を見計らって突撃!
かかりつけの動物病院は、受付をした後、車内で待つ場合は呼び出しブザーを貸し出してくれます。以前はスタッフの方がわざわざ呼びに回っていらっしゃったので、ものすごーく気楽になりました♪
2歳くらいまでは、車に乗り慣れていないせいもあり、車内で大興奮していたあず。
クレートは苦手で、のりまきの膝に乗ってくるのは相変わらずですが…。
今年は明らかに落ち着いている!
せわしなく動いて、のりまきの太ももに全体重をかけて立ち上がることもめっきり減っていました。
あれ、後で肉球の形に青あざになり、地味に痛いんですよね。笑
とはいえ、まだ相方1人で連れていけるほどではありません。
クレートが使えれば行けそうですが、子犬の時のトラウマか、車内でクレートに入るのは絶対に嫌なようです。
基本ラブは「ニブい」
病院については「あんまりいい所じゃない」という感覚はあるようですが、病院や診察室も、特に抵抗なく飼い主について入ります。
注射も毎年、混合ワクチンと狂犬病ワクチンを接種していますが、苦労したことはありません。
ラブラドールは痛みに強いと言われる犬種ですが、「強い」というよりは「ニブい」んじゃないかと。笑
吠えるでも唸るでもなくプスリとやられ、甘えてもきません。笑
注射後、しばらくして気づき、途端に飼い主に甘える子もいるようですが、あずきの場合はまったく気づいていない様子。
今年も飼い主ともども「あ?もう注射した?」で終了。笑
ついでに爪切り
ラブは基本的に自前でケアできる犬種なので、シャンプーなどすべて家で行い、サロンには行った事がありません。
でも爪切りだけは、受診した時にお願いしています。
犬用の爪切りは私(=のりまき)も持っているのですが(たぶん病院と同じやつ)、相方が切っている時にあずが暴れて出血して以来、飼い主の方が怖くて断念。
黒ラブは爪まで黒く、血管が見えないので、病院で切ってもらい、その長さを家で電動爪やすりを使ってキープしています。
爪切りはものすごく嫌がりますが、超及び腰でプルプルしながら、足を差し出すのを拒むだけです。
病院のスタッフさんは、動物によって態度を変えたりはされないのでしょうが、敵愾心をむき出しにしないあずきはやりやすいようで、にこにこしながらアイドル扱いしてくださいます。
「あら~あずきちゃーん♥」 「大きくなったねぇ♥」
本人はそれどころではなく、聞いちゃいませんが。笑
爪切りも「ちょっと我慢してねぇ♥」と変わらず優しい甘い声ながら、手はガッチリ前脚をつかんでいます。笑
保定は、のりまき家の場合は飼い主が担当します。
動物病院スタッフのプロ魂
終始にこやかに、手際よくあずきの爪を切っていくスタッフさん。
隙あらば引っ込めようとするあずの前脚を、ガッチリ握っているその腕には、目を見張るほどのひっかき傷が数本走っていました。
傷の形状から、おそらく猫ではないかと思うのですが、「大丈夫ですか」とも言えず…。
医療のプロなので処置はちゃんとされているのでしょうが、猫のひっかき傷が化膿したとよく聞くので、「大丈夫かな~」と、爪切りそっちのけで心配していました。
動物にそんな傷を負わされても、優しい顔で接することのできるスタッフさんに、本当に頭の下がる思いでした。
あれ、ケガ分のボーナスというかお手当というか、は支給されないのかなー
あれだけのケガなら、もらってもバチは当たらないよね!
何にしても、ああいう方々に支えられて、犬が飼えてるんだよね
いつもありがとう♥
(とはいえ、あんまり行きたくないけど…)
どでかいラブの悲劇いや喜劇
駐車場で順番を待っている間に、1台置いた場所に自動車が入ってきました。
運転しているのは小柄な老齢男性でしたが、その後部座席には、男性の顔より明らかに大きな顔のイエローのラブラドール・レトリバーがいました。
車窓に鼻をつけたり舐めたりするでもなく、どっしり座っている様子からは、年の功を感じさせます。
降車した途端に別の犬
飼い主さんが自分を車内に残し、受付をしに行っても、微動だにしないイエローラブ君。
あずも年寄りになったらあんなに落ち着くものかと、感心半分期待半分で眺めていたところへ、飼い主さんが帰ってきました。
後部座席のドアを開け、ラブ君を引っ張り出しました。
よく見ると、リードは極太。さらに、その手には厚手の手袋が。
全身を現したラブ君は、40kgは余裕でありそうな巨体。
顔つきからオスだろうと思っていましたが、やはりオスでした。
車内ではあんなに悠々としていたのに、車のドアにお尻をぴったりくっつけて、何とかして連れて行かれまいとしています。笑
飼い主の男性は逆にかなりのやせ型。
何やら声をかけながら、ぐいぐい引っ張っていると、やっとラブ君のスイッチが入ったようで、歩き始めました。
すると今度は引っ張り過ぎで、小柄な飼い主さんはラブ君に引きずられまいと、後ろに斜めになりながら、リードを両手で持って病院の入口に向かいます。
院内ではもっと別の犬
待合室の中でもひときわ目立つ巨体のラブ君。
もうかなり高齢に見受けられましたが、本人は絶えずびくびくして尻込みしていました。
診察室に呼ばれた時には、もうこの世の終わりのような表情。
きっと彼には、診察室の前でにこやかに自分を呼ぶスタッフさんが、地獄の門番のように見えていたことでしょう。笑
飼い主さんに座り込んだお尻を押され、何とか診察室に押し込まれたラブ君。
その途端…。
ドン!ドガン!ガシャン!
ドアに体当たりする音とともに、飼い主さんの「これ!ちょっ…やめなさい!」という声が聞こえました。
その時点で、もう待合室は笑いをこらえています。
しばらく暴れまくる音が聞こえていましたが、そのうちパタリと静かになりました。
「あ、診察台に乗せられたな?」と思った刹那。
「ひぃ~ん…」という世にも情けない声が。
「あ、今、注射されたな?」笑いをかみ殺しながら、おそらく待合室の全員が同じことを考えていました。笑
そしてまたもやドン!ドガン!ドンガガン!と体当たりを食らわす音がしたと思ったら、脱兎のごとく飛び出してくるラブ君。
およそ巨体には似つかわしくない俊敏さで、飼い主さんを引きずり、入口めがけて一目散。
肩を震わせる待合室の一同。笑
その後、会計する飼い主さんを車内で待つラブ君は、「ワタクシずっとここにいましたよ?」的な泰然自若ぶり。
その様子を自分の車の中から眺めながら、「ウソつけぇ」と笑い転げるのりまき。
のりまき家の受診は年2回、薬をもらいに行くのも相方なので、ラブ君と顔を合わせる機会はもうないかもしれませんが、思いっきり笑わせてもらいました♥
犬って、何してても癒してくれるよねぇ♥
…イタズラしてても?
さっき、のりまきのデニムくわえてご機嫌だったよ?
なにィ!?