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ラブラドール・レトリーバーの体重~増えないのはなぜ?~続き

あず日記
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今回は「ラブラドール・レトリーバーの体重~増えないのはなぜ?~」の続きです。
ラブの体重データや、あずのお腹が治るに至った経緯などを書いています。
今回も排泄など直接的な表現をしておりますので、ご注意ください。

ラブラドール・レトリーバーの体重

では、月齢ごとのラブラドール・レトリーバーの平均体重をご紹介します。

参照させていただいた体重データのうち、最小数値と最大数値をそれぞれ抜き出し、グラフ化しました。
グラフでは、11カ月の体重に比較して、成犬♀の体重がいきなり下がっているように見えますが、これは11カ月までの体重データが、オス・メスで区別されていないためです。
ちなみに成犬♂の場合、体重は29~36kgほどとされています。

あずの子犬期は、1カ月に1~2回程度、自宅で体重測定をしてきました。そのデータも一緒にグラフ化してあります。
ただ、あずがのりまき家に来たのは月初めで、ちょうど3カ月半の時でした。その後も体重測定は月初めにしてきたため、正確には「○カ月半」の時の体重データになっています。

グラフにしてみると、あずの体重も平均値と同じように右上がりに増えています。
小柄ながらも順調に増えているということは、病院で獣医師から言われるほどには異常ではなかったと考えてよいのかもしれません。

のりまき
のりまき

あの頃、このグラフを作ってたら安心できたのになぁ…

あず
あず

でも、あたしは成長途中だったわけだから…

のりまき
のりまき

あずの体重データ自体がたまってなかったんだから仕方ない、よね…

相方
相方

でも、このブログ見てくれた誰かがホッとできるかもよ!?

9カ月の時だけ少し減っていますが、これは避妊手術を受ける際に、病院で量った数値です。
その時は手術に備えて、排泄も済ませ、水分補給も制限した絶食状態だったので、一時的に減ったのかもしれません。
それにしても元々は前回(8カ月)より増えている筈だから、減りすぎだろうとは思いましたが、その時だけ病院で量っているし、その後も体重は順調に増え続けたので、気にしないことにしました。笑

もし「うちの子の体重が全然増えない」とお悩みの方がいらっしゃいましたら、ある程度たまった愛犬の体重データは必要ですが、簡単な手書きでもグラフを作ってみられたらいかがでしょうか。
ジグザグだったり、左上がりだったりしたら問題ですが、のりまき’sグラフと同じように右上がりのグラフになり、他に気になる健康状態などがないのであれば、それほど神経質になる必要はないかもしれません。
わが身を振り返ると、何よりも飼い主さんが右往左往して追いつめられないことが、ワンコのためにも大切なのではないかと思います。

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体重が増えないのは下痢のせい?

あずはラブらしく食欲は旺盛なのですが、お腹が極端に弱く、常に下していました。
傾向としては、朝は軟便で、夜になるに従い下痢になっていきました。
成長期にも関わらず、体重が思うように増えないのはそのせいなのかと、当時は考えていました。

成犬が一過性の下痢をした場合、フードを減らしてふやかすまたは1日絶食させるという対処ができますが、子犬期は成長に関わるので、減らしたり絶食させることは極力しないようにと獣医師から言われていました。
ただ「病気で下痢をすると痩せてくるので(少しずつでも増えているうちは)病気ではない」と言われたのが、唯一の救いでした。
フードも色々と変えてみましたが、切り替えるのに時間がかかるため、そうそう何種類も試すことができず、一向に下痢が治ることはありませんでした。
手作りごはんがいいらしいと聞き、病院で相談してみたこともありましたが、栄養が偏りがちなので、子犬には不向きだと言われました。

あずは下痢の他にも、気管支炎・心筋炎・外耳炎にかかり、犬回虫が出たこともあります。
それらの病気と体重が増えないことについての関連性は、病院では指摘されませんでしたが、飼い主としては「元々身体が弱いから、体重も増えないのかもしれないな…」と何となく思っていました。

ふつうは、お腹が弱いせいで栄養が吸収できない→体重が増えないのだと思いがちですが、実はそうでもないかもしれません。
というのも、ほしのゆみさんの「チワワが家にやってきた♥」(全3巻)というエッセイコミックに登場する、ほしの家の愛犬、チワワのマルさん♂は、ひどい偏食で、子犬の頃はただの好き嫌いで死にかけたのですが。笑
成長してからも食への執着はなく、アレルギーもあり、ほしのさんも「子犬の時にハンスト状態だったから、大きくなれないだろう」と考えていらっしゃいました。

悪質なペットショップは
子犬が大きくならないように
ギリギリの餌しか与え
ないという噂を聞いた……
小さい時、ハンスト状態
だったマルもきっと……

「チワワが家にやってきた♥2」

そんなマルさんがなんと、10カ月齢で4.5kg!!!

この犬種には体重のみが考慮され、体高は考慮されない。
理想体重:1.5 kg~3kg 500 g~1.5 kgは許容される。体重が500g未満、3kg超の場合は失格とされる。

ジャパン ケネル クラブ

作品には最終的な体重は書いてありませんが、ほしのさんによれば10カ月齢以降もさらに大きくなり、トリミング料金が「ボストン・テリアやパグさんと同じ料金になりました」とのことでした。

さらに、マルさんの便の状態はゆるく、引き取った当初は血便まで出ていたそうです。
「あずよりひどいかも…」と思いながら、参考にしたり、励みにさせていただいていました。
と!いうことは!?

食べない&お腹が弱い=栄養が摂れない? でも育つ時は育つのかもしれません!

ちなみに現在、こちらのほしのさんの本は絶版となっていますが、中古の取り扱いやKindle版で読むこともできます。
チワワとラブラドールでは(というかマルさんとあずでは)、別の生き物かというほど生態が違いますが、「子犬期に問題山積みの飼い主の気持ち」という点で、のりまきのバイブル的な本でした。

遅れてやってきた成長期

あずの場合、転機が訪れたのは、7カ月齢を過ぎた頃でした。
基本食はドライフードをふやかして与えていました。整腸剤(乳酸菌)を加えたり、トッピング程度にスムージーやヨーグルトを混ぜたり、キャベツや小松菜がいいと聞けば少量をゆでて加え、おからがいいと聞けばパウダーを少量混ぜたり…。
今にして思えば、本当に涙ぐましい努力をしていたわけですが、結論から言えば、まったく役に立っていませんでした!
では何がよかったのかと言いますと。

やはりフードでした!…たぶん。

6カ月齢を過ぎたあたりから、かなり状態がいい時もありましたが、やはり夜になるにつれて軟便or下痢になることが多く、日によってよかったり悪かったり、安定していませんでした。
フードも手探り状態で、あれこれ変えては様子を見ていたのですが。
何となくよさそうだと思った、あるフードのみを与えてみたところ、目に見えて状態が安定してきて、それに伴い排便の回数も減ってきました。
成長したおかげで、お腹が強くなってきたという理由もあるかもしれません。
でもやはり、フードを変えたのが大きかったと思います。

8カ月半の頃には、体重は13.8kgになっていました。
便の状態が安定してからは、20日間で1.4kg増の15.2kgとなり、体重も安定して増えるようになりました。
1.4kgなんていったら、小柄なチワワ1頭分ですよ!?
あの時の嬉しさときたら、それはもう…。
あずの便の状態や体重を気に病み、軟便や下痢の始末に追われる日々に、大げさではなく光明が差し込んだのでした。
「むっちりしてきたので少し減らす」などと、今までは考えられないメモが残っています。
8カ月齢の平均体重、19~28kgには遠く及ばないものの、その頃になると「この子にはこの子の適正体重があるんだよね」と思えるようになっていました。

1歳を過ぎたあたりから体重はあまり増えなくなり、2歳半を過ぎた今は、22.8kgとラブラドールの成犬♀の体重25~32kgを大きく下回っています。
でも、ネットであずと同じような小柄なレトリーバー種を見つけたり、チワワのマルさんの例もあったりするので、「これがあずの適正体重。元々の骨格」と思えるようになりました。
あずが成犬になった後でしたが、あれほど体重について言い続けた獣医師さんからも、「最近では同じような小さいレトリーバー種が増えているようだ」というお話が。

のりまき
のりまき

『だからこの子も元々の骨格だったのかもしれませんね~』って遅いよ!

相方
相方

小さいのはあずだけじゃないって分かったし、いいんだけどさ

のりまき
のりまき

無駄に不安にさせられたあの時間は何だったんだ!

あず
あず

…えーと、何か、ごめんね…

そしてめでたくデブになり

ちなみに成犬になると、少し体重が落ちるそうです。あずの場合はそれほど変わりませんでしたが。
一般的に大型犬種は、パピー用フードを与えるのは1歳半までと言われています(小型犬は大体1歳まで)。
パピー用フードはアダルト用フードに比べ、カロリーや脂質が高いので、成犬に与えると当然太ります。
あずはラブラドールとはいえ、中型犬に近い極小サイズなので、いつまでパピー用フードを与えるか悩みましたが、「でもラブはラブだし」今のサイズよりも犬種に従うことにしました。
加えて体重が順調に増え始めたのが嬉しくて、のりまき家では、あずが1歳を過ぎても、パピー用フードを体重が増えた分だけ増やして与えていました。

その結果、1歳4~5カ月で受けた健康診断では、めでたく「デブ」認定。汗
犬の肥満度は、肋骨がさわれるかどうか、またウエストのあたりがくびれているかどうかで判断します。ボディコンディションスコア(BCS)といいます。
愛犬の身体にさわるだけで簡単にチェックできます。

あずは、明らかな肥満というほどではありませんでしたが、ウエストが心なしかもっちゃりしており、肋骨のあたりも少しもちっとしていました。
少なくとも、スタイリッュだとかシュッとしているだとかいう言葉とは無縁の体型でした。笑

ペットショップで引き取る際にもらった、ロイヤルカナンの「成長期サポートブック」という小冊子には9段階のボディコンディションスコアが掲載されていました。

5段階チェックが一般的です。

あずは、9段階のチェックシートだと6(太りぎみ)といったところ。5段階では3から4の間で、どちらかといえば4段階寄りの体型でした。
実は1歳2カ月あたりから、「成長してるんじゃなくて、太ってきたんじゃないか…?」という気はしていましたが、それよりも体重が順調に増えることの方が嬉しくて、それ以上は考えられない…というか、考えないようにしていたのでした。笑

病院でも「ボディコンディションスコアで該当するのは3から4の間くらい」ということで、これ以上太らないように、そして少し痩せるように言い渡されました。笑

のりまき
のりまき

『この子、毛がもっさりしてるから肋骨が分かりにくい♥』なんて言い訳してましたけども!

相方
相方

ほんとはまずいって分かってたんだけどね…のりまきがあんまり嬉しそうだったもんでね…指摘できなかった…

獣医師さんによりけりかもしれませんが、あずが通っている病院では、「大型犬種でも1歳を過ぎたら成犬用のフードに替え、その時の体重をキープする」ように言われました。汗
それからは体重管理用フードに切り替え、飼い主ともども長めの散歩に出かけ、意識して体力を使う遊びの時間を取り、数カ月かけてダイエット。
見事にくびれのあるウエストを手に入れたのでした!…あずだけは。
元々ラブラドール・レトリーバーは太りやすい犬種の代表格ですし、避妊・去勢手術をした犬や猫は太りやすい傾向にあります。健康に長生きしてもらうためにも、その後も運動はもちろん、1日単位でのフード量の調節により、体重・体型はキープしています。

まとめ

あずがお世話になっている病院で言われたこと

●成長期は下痢でも絶食はさせない
●フードの量は減らさずふやかす
●手作り食は推奨しない→やりたければ成犬になってから
●病気で下痢をすると痩せてくる

特に病気もなく、食欲も旺盛で、元気なのに平均的な体重にならないのは、飼い主としてはとても心配なところです。
あずも下痢という点さえ除けば、まさに「破天荒」という言葉がぴったりな、ラブラドールの子犬らしい元気っぷりというか暴れっぷりでした。笑
いくつか病気はしましたが、日常的に心配がいるほどではなく、病気が原因で痩せたわけでもありません。
下痢が原因ではないとしたら、正直、体重が増えなかった心当たりは今でもありません。
強いて言えば、ちょっと神経質な子で、運動も食事も足りている筈なのに、寝てもすぐに起きたり、あまり熟睡することのない子犬でした。「寝る子は育つ」と言うから、もしかしてそれかなぁ…という程度です。
ということは、やはり骨格の問題かもしれません。

子犬が何匹も生まれると、母犬のお乳を巡る争いが子犬間で起きるそうです。
母犬の乳首は、均等にお乳のでるものではなく、身体が大きく生まれついた子がよく出る乳首を独占し、さらに大きく育っていきます。
そして小さく弱く生まれついた子は、力で負けてしまい、あまりお乳の出ない隅っこの乳首か、もしくは兄弟たちと同時には飲めずに、成長も遅れがちになるのだそうです。

もしかしたら、うちの子もそんなみそっかすだったのかもしれないなぁ、と想像すると、愛おしく思う気持ちがより強くなりました♥
肥満予防のためにも、好きなだけフードを食べさせてやれるわけではありませんが、毎食それはそれはおいしそうに平らげる姿は、何度見ていても飽きることがありません。

「うちの子犬の体重が増えない」と悩んで、自分をダメ飼い主だと責めてしまう飼い主さんは、私の他にもいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫!
健康状態に問題がないのであれば、その子にはその子なりの適正体重があります。
子犬期にさんざん悩んだ分、成長した健やかな姿に、より深い愛情がわくのではないかと思います。

のりまき
のりまき

今も隣(のケージ)であずはぐうぐう寝ています

相方
相方

毎日毎日幸せそうだよね、あいつ

あず
あず

むにゃむにゃ…のりまきちゃん…パタンパタン(しっぽを振っている)