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歳末拾い食い防止強化月間~落ちてる葉っぱはサブレです~

あず日記
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今回はのりまき家の愛犬、ラブラドール・レトリーバーのあずの拾い食いについてのお話です。
目下、絶賛拾い食いの季節(=秋の落ち葉シーズン)のため、お散歩中のトレーニングを強化中です。
トリーツ(食べ物のごほうび)を使っても、なかなかうまくいかないのがラブの性ですが…(飼い主の腕はこの際不問)。

レトリーバーのイメージと現実

ラブラドール・レトリーバーを飼う前に、のりまき家が抱いていたラブのイメージといえば、ご多分に漏れず「盲導犬になれるくらい賢い」「フレンドリーで番犬には向かない」というものでした。
盲導犬以外にも、様々な使役犬として活躍しているラブラドールですが、賢くて優しく、人が大好きな資質に加えて、周囲の人々に威圧感を与えない外見もポイントとなっています。
私(のりまき)は、元々犬も猫も好きで、ラブラドールも好きな犬種のひとつではありました。レトリーバー種はゴールデンもフラットコーテッドも好きです。

フラットコーテッドは、実はレトリーバー種の中でいちばん好きな犬種でした(一応過去形)。
実際にふれあって、初めてそういう犬種があると知った時「犬を飼うなら絶対にフラットコーテッド・レトリーバーのメス」と、心に決めていました。
犬が飼えるようになって、まず調べたのは、かつてふれあったフラットコーテッドについてでした。
年数からいって、あのフラットコーテッドはもう亡くなっているだろうとは思いましたが、血縁の子がいないか、もしくは同じブリーダーから引き取れないかと思ったからです。
残念ながら情報は何もなく、諦めざるをえませんでした。

並行して保護施設で猫と出会い、特に犬が苦手な相方のために成猫を引き取りかけたら、まさかのいきなり譲渡。その辺りのいきさつは「あず、来たる~黒ラブの子犬がうちに来るまで~」に詳しく書いています。
そしてペットショップで売れ残っていたあずと出会い…正直、フラットコーテッドに未練はありました。
でも見るからに賢そうで、輝くように可愛らしいイエローの子犬(もちろんお値段もとびきり)の隣のケージで、値下げされているあずを見てしまうと…。

「ええい、フラットコーテッドもラブラドールも同じじゃい!この子、黒いし!」

色々と大変だったパピー期には、ともすればその時の迷いが心をよぎり、「フラコーならこんなに大変じゃなかったのかな…」と泣き言を垂れてしまう時も、実はありました。
でもあずがだんだんに大人になって、家族になってしまった今、フラットコーテッドに固執する気持ちはありません。もちろん、チャンスがあれば飼いたいとは今でも思っていますが。

動物全般があまり好きではなく、特に成犬が苦手な相方にとって、優しい外見のレトリーバー種は、ベストな大型犬種といえました。
中でも短毛種のラブラドールは、ケアも簡単そうでしたし、「何てったって盲導犬だもんね♪」と、他のレトリーバー種より穏やかなのではないかと勝手に思い込んでいたのですが。

はぁ? どこが?

そろそろ3歳になろうかというのに、まだまだやんちゃ盛りの暴れん坊。
リビングに出れば、行くなと言う方に行き、さわるなと言う物をさわり、おのれのパワーと図体も顧みず突っ込んできて、くわえた直径5~6cmはあるシリコン製の骨型おもちゃ「ごんぶと(命名のりまき)」が飼い主のすねにぶち当たる。
散歩に出れば、拾い食い大好き!落ち葉も砂利もオヤツです!油断するとよもぎか何かの太い枝をいつの間にやら引きちぎってご満悦。

何度、「本当にこいつラブラドールか?」と思ったことでしょう。笑
だいぶ落ち着いた今でも、その疑問は拭い去れないでいます。笑

ラブの育て方本などには、しつこいくらいに「盲導犬のイメージが強いが、しつけをきちんと入れてこそラブラドールらしくなる」と書いてあります。
えぇ!しつけましたよ?
初心者犬飼いながら、めったやたらと頑張ってしつけましたよ?
でも、子犬~若犬のラブがこんなにバカパワフルだなんて、誰も教えてくれなかったじゃないか!!!

相方
相方

ラブはある時が来ればウソのようにおとなしくなるらしい

のりまき
のりまき

本人によれば3歳半らしいけど、ホントかねぇ?

相方
相方

まあまあ、ラブ飼いの先人たちもみんなそう言ってるから

最大の問題は拾い食い

他にも問題はまだあるのですが、それでもパピー期と比べれば、ずいぶん分別がついてきました。
(自分の)食事時の大騒ぎや、散歩時の引っ張り癖などは、ほぼなくなりました。
パピー期にはフードを小分けする時もギャンギャン騒いでいたので、食事の後に急いでやっていましたが、今ではいつ小分けしても何も言いません。「自分がもらえる時ではない」と理解しているようです。
だからといって、拾い食いまで嘘のようにおさまったかというと、まったくそんなことはなく。

子犬の頃は、首輪で散歩すると宙吊りになるくらい引っ張っていました。苦しくてゲボゲボ言っているのに、懲りる様子がまったくない。
地面を嗅ぎたい舐めたいという欲望は、何にも勝るようです。笑
本来なら、拾い食いを防止するためにも首輪の方が望ましいように思えましたが、本人は苦しそうだし飼い主もしんどいしで、少しコマンドが入るようになってからすぐ、ボディハーネスに変えました。

目につくものは何でも興味津々で近づきますが、特に小石(砂利)・落ち葉・草・枝・虫は大好物でした。
自滅遺伝子でも働いているんじゃなかろうかというくらい、本当に何でも口に入れます。
においを嗅いだら即パクリorペロリなので、止めようがありません。
「こんなに地面って砂利だらけなんだね!」と感嘆するほどです。笑
ゴミやビニール袋、たばこの吸い殻は、飼い主も気づきやすく、また食べたらシャレにならないので、それだけはよくよく注意して1度も口にさせていません。

パピー期には、口に入るサイズの石なら何でも興味を示し、人間の小指の先くらいの石を食べて、飼い主ズを慌てさせたこともありましたが(無事にぷぅに出ました)、大人になるに従って、食べる小石のサイズは小さくなっていきました。
今でも、排泄の前後などは特に地面への執着を見せますが、身体も大きくなったので、子犬の頃ほど神経質にならずに済んでいます。また、口にしても大体は「何じゃこりゃ」と言わんばかりの勢いで横を向き、ペッと吐き出しています。笑
さすがに「食べてもおいしくない」と悟ったのでしょうか。笑

におい嗅ぎは犬にとってストレス解消だと言いますから、なるべく安全そうな場所を選んで許可制で嗅がせていますが、ふと見ると口元が薄―く緑色だったり(苔を食べたらしい)、舐められた顔がやたらとジャリジャリしたり。

嗅いでもいいとは言ったが、食べてもいいとは言っていない!

散歩に行く頻度の高い相方は、何か口に入れたらしいと気づくと、力ずくで手を突っ込み、出させています。
しつけどうこうで改善する問題ではないので、仕方ありません。
私は口から取り出させるのが下手なので、食べさせない方に注力しています。相方と一緒の時は「何か食べた」と知らせて他力本願。
あずは恨めしそうな顔をしますが「お前が悪いんだからね?」と一喝。
あず本人も、3歩も行けば忘れてご機嫌に。そしてまた拾い食い。笑

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ラブラドールと拾い食い

私が子どもの頃に飼っていた雑種の犬たちは、成犬ということもあり、拾い食いをしたところなど見たことがありませんでした。
子犬がこんなにも何にでも興味津々で、何でも口に入れてしまう生き物だとは、今まで知りませんでした。
それでも、ふとわいてくるギモン。
「子犬だからってさすがに、こんなに何でもかんでも食べるもの?」
ブリーダーのところには、何匹も子犬がいますが、それぞれがこれほどに拾い食いをしているのなら、屋内でも屋外でも常に誤食に神経をすり減らしている筈ではありませんか?

あずを飼った後で知りましたが、ラブラドールやビーグルは、特に食への執着が強く、拾い食いをしやすい、というか必ずやらかす犬種なのだそうです。
さらに、それをやめさせるのは至難の業。
「トレーニングしてもよいが、完全にやめさせることは難しい」…専門家に言われちゃってるよ…。
到底飲み込めそうもない物まで飲み込むらしく、テニスボールやタオルを飲み込んで、開腹手術になった例もさほど珍しくはないそうです。
ある一般的な犬の飼育本には「誤飲・誤食は100%飼い主の責任」と書いてありましたが、あずを見ていると、ラブラドールに限っては、そうとも言い切れないのではないかと思わざるをえません(ビーグルは実物を知らないので)。

ではなぜ、盲導犬を始めとする使役犬が、あれほどきちんと使命を全うできているのかという疑問も出てきますが、そこはトレーニングする人間側の腕もあるかもしれないので、置いておきます。
普通の家庭犬であっても、地面なぞ興味のかけらもございません的なラブラドールもいるかもしれませんが、少なくともあずはそうではありません。
「開腹手術は避妊と病気の時だけ」と決意していた飼い主ズは、誤飲・誤食にはよくよく気をつけたつもりです。
お陰で手術はもちろん、誤飲で病院にかかったことはありません(自慢)。

のりまき
のりまき

他はイマイチ飼い主ズかもしれないけど、それだけは自慢なんだよね

相方
相方

家の中で変な物を飲み込んだことは、おもちゃ以外では1度もないしね

のりまき
のりまき

でも「それに興味持つの?」的な物にまで口を出すからな…

相方
相方

「とりあえずチェックしときます」みたいな感じで袋入りティッシュとか…

のりまき
のりまき

それでご機嫌でくわえたまま歩き回ってるからね…未だに…

拾い食い防止トレーニング

飼い主が拾い食いに気をつけるのはもちろんですが、何とか根本的に直らないかと、拾い食い防止トレーニングを決意したのは、ある程度きちんと隣を歩けるようになってからでした。
パピー期には散歩の時は興奮しっぱなしで、コマンドもへったくれもありませんでしたが、今ならもしかしてできるかも?と。
相方はさほど期待していない様子で「(たぶん無理だと思うけど)のりまきがやりたいならやってみたら?」という体でした。
こちらの本の「モンダイ行動Part.7-拾い食いをする-」を参考にして、のりまき家に合うよう、徐々に変えていきました。

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感想(3件)

①身体の横に固定するようにリードを短めに持つ
②犬が何かに気を取られたり、地面に顔を近づけたら、拾い食いさせないようにリードを引く
名前を呼ぶor「ダメだよ?」と声をかける
④犬がこちらを見上げたらほめてフードを与える
⑤最初は必ずフードを与え、慣れてきたら、時々フードなしでなでたり声でほめる

長続きするコツとしては…
●運動も兼ねて早足で歩く→地面に意識をいかせにくくする
拾い食いしそうなところは通らない→失敗続きで疲れるため

書いてみると簡単そうですが、小柄とはいえ力の強い大型犬種を相手に、常にリードを短く持つところから既に大変でした。
さらに、人間には一見、異物などなさそうな所でも、何がにおうのか、ひっきりなしににおいを嗅ぎ、ついでに地面も舐めてしまいます。
地面を嗅がないからといって油断していると、通りすがりの生け垣の葉っぱを、横向きのブルドーザーのように口に入れていったりもします。笑
そんな歩く胃袋を相手に、散歩の間中ずっとトレーニングするわけにもいかないので、ストレスにならないように休み休みやりました。

本には最低1カ月は続けることとあったので、それなりに覚悟はしていましたが…。
あずは「拾い食いがしたい」のではなく、「興味を持ってにおいを嗅いだついでに口にも入れる」タイプのようでした。
「においを嗅がせない」「落ちている物を拾わせない」ことは物理的にできますが、「落ちている物よりおいしい物がもらえたら、拾い食いはしなくなる」というわけにはいきませんでした。
「名前を呼ばれるとごほうびがもらえる!」ということはすぐに理解し、呼ばれるといいお顔で見上げます。気になるにおいの元へ行きかけても、すぐに戻ってきます。
お陰で、普段は隣をきちんと歩けるようになり、呼び戻しの強化にもつながりました。

しかしながら、です。
「のりまきに呼ばれて見上げると、ごほうびがもらえる」「気になる物を途中で放り出して、のりまきの所へ行くと、ごほうびがもらえる」ということは十分に理解して、実践できているのですが。
あずにとって、気になる物は結局どこまでも気になるようで、トリーツは「行くのを途中でやめたごほうび」と捉えているようなのです。笑
トリーツをもらった後で、いそいそとまた気になる所へ向かおうとします。
「こら、ごほうびのタダ取りをするんじゃない」と苦笑いの飼い主ズ。笑

あずは食器やおもちゃへの執着はほとんどなく、取り上げる際に苦労したことはありませんが、出ているおもちゃは全部くわえておきたいという欲求は強いようです。
いちばんお気に入りの「ごんぶと」は常に離さず、その時々で飼い主ズが出してやったロープやボールも一緒にくわえようとして、いつも四苦八苦しています。笑
そう、「欲張りな女」なのです。笑
自分の欲しい物・気になる物は決して諦めない「不屈の女」でもあります。笑

普通はトリーツをもらったら、その前に気にしていた小石なんか忘れそうなものですが、あずはきっちり覚えていて、また向かおうとします。
飼い主のトレーニングの腕もあるのでしょうが、それは何カ月経っても、今でも変わりません。
ただ、成長とともに拾い食い衝動も治まってきつつあるので、食べさせないように気をつけつつ、そこまで厳しくトレーニングはしていません。

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秋は絶好の拾い食いシーズン

春夏秋冬、いつでも拾い食いシーズンのあずではありますが。笑
秋は特に大好物の落ち葉がそこかしこに散らばっており、要注意の季節です。
あずにしてみれば、キャンディやクッキーが無料で食べ放題といったところでしょうか。笑

パピー期には落ち葉はもちろん、散った桜の花びらにも興奮して鼻を突っ込んでいましたが、2歳を迎えた今年の春にはあまり関心を示しませんでした。
この調子で落ち葉にも興味をなくしてくれないかな~と期待していましたが、…甘かった。笑
コマンドの入り方や、散歩のしやすさは年々よくなってきているので、今年は相方が「日中の散歩でも拾い食い防止トレーニングをやってみる」と言い出し、毎日トリーツを持って出かけています。
見違えるような変化はないものの、相方に対するアテンションは…以前よりも高くなったように…思えます。汗

拾い食い防止は、100%飼い主側の努力によって成功している現状ですが、拾い食いはさせていないので、とりあえずは効果アリ、としておきます。笑
ただし、夜の闇に紛れてよもぎの太い枝を2本も噛みちぎり、お土産代わりに帰りの車内に持ち込んでむしゃむしゃしてたりするので、決して油断はなりません。
まぁ匂いですぐばれるんですけどね。
「おいこらダメだろ放せ」と取り上げて外に放り投げ、「ダメでしょ?」とのぞき込むと、よもぎの清々しい香りのする舌でペロペロ。
…くそぅ。かわいいじゃないか♥ ←ダメ飼い主

相方
相方

完全に拾い食い衝動をなくすのは無理でも、呼び戻しなどが強化できるので、トレーニングはおススメです!

のりまき
のりまき

おいしいものを持って散歩すると楽しみも増えます♪

のりまき
のりまき

ただし、のりまき家の場合はトリーツがサーモン系なので、指先が異様に生臭くなるのが玉にキズ…