PR

反抗期再来!?~犬にだって反抗期はあるんです~

あず日記
この記事は約11分で読めます。
Sponsored Links

犬種や環境にもよりますが、実は犬にも反抗期があるのです。
しかも人間と同じように2回!
1回目は、小型犬であれば生後4~6カ月、大型犬であれば9~12カ月と言われています。人間で言うところの、2~3歳の子どものイヤイヤ期にあたります。
2回目は、個体差により現れなかったり、飼い主が気づかない場合もありますが、2~5歳あたりで、中学生の思春期のようにやってくるそうです。
今回は2回目の反抗期かも?というお話です。

のりまき家のお散歩

夜の散歩はいつも、相方・私(のりまき)・のりまき家の愛犬、黒ラブのあずと、3人で行くのが日課。
あずが子犬の頃、3人で散歩に行く時には、安全面からあずを真ん中にして歩いていたため、今もそれが習慣となっています。

パピー期の頃は、地面に転がっているものなら小石でも葉っぱでも何でも口に入れようとするわ、興味のあるものがあれば飼い主などお構いなしにすっ飛んで行こうとするわで、散歩を楽しむ余裕なんてゼロ。
リードは両手で短く持ち、あずの好きにさせないようにはしていましたが、子犬のくせに力は強く、心身共に疲れ果てて、泣きながら帰途についた日もありました。

そんな時に、「犬にも反抗期というような時期があり、大体1歳までに、人間で言うところのイヤイヤ期が来る(こともある)」と知り、「今でもこんなに大変なのに、反抗期…?」と青ざめていた飼い主ズ。
吠えないようにしつけた筈なのに、やたらと吠えるようになった時がありましたが、さいわい、飼い主に対して反抗的な感じではありませんでした。

1歳を過ぎた辺りから、段々と意思疎通が取れるようになり、まだ拾い食いなど問題行動はあるものの、子犬の時に比べたら全然ましに。
2歳を過ぎてからようやく散歩を楽しめるようになり、歩きながら相方や私を交互に見上げて、いつも嬉しそう♥
リードは主に相方が持ちますが、飼い主ズのどちらかが止まると、コマンドなしであずもストップ。
飼い主が歩き出すと、また一緒に歩き出すといった具合で、「大人になったねぇ」と目を細めることも多くなりました。
相変わらず、自転車や通行人には少々興奮しますが、それも成長とともに少しずつ穏やかな方向へ変化していっています(現在進行形)。

パピー期の反抗期も乗り越え、このまま甘やかしさえしなければ、立派なレディ・ラブになってくれるものと思っていました。
「初心者ながらよく頑張った」「自分たちは間違ってなかった」と、飼い主として自信めいたものも芽生えていました。

Sponsored Links

呼んでも来ないあず

ところが、です。
数日前までは、あずは散歩の間中、「のりまきちゃん♥」と嬉しげに見上げ、ぴったり隣を歩き、楽しいお散歩タイムでした。
相方とロングリードをつけたあずを置いて、私だけ少し離れたところまで行き、名前を呼んで来させるという、「呼び戻し」もちゃんとできていました。
それが、ある日突然できなくなってしまったのです。
呼ぶと走り出すものの、すぐに立ち止まって途中の草むら辺りをクンクン。
「あ、そうだった」といった体で駆けより、「最初からちゃんと来ましたよ?」的ないいお顔でオスワリ。
最初は、「ま、そういうこともたまにはあるか」と苦笑いで済ませていましたが、何だか日ごとにひどくなっているような?もしかして慣れてきて甘くなってる?

そして今日。
あずは、とうとう私の元へ来ませんでした。
他の犬の強いにおいでもあったのか、草むらをずっとクンクンしており(ついでに草も食べた模様)、試しに相方がそばを通り過ぎても、お構いなしでした。
いつもなら、慌てて相方のそばに寄っていくか、私の方へダッシュしてくるのですが、完全に無視。
しばらく待ってみても、来る気配はありませんでした。

パピー期の反抗期では、少しでも好きにさせると誤食の危険があったため、屋外での呼び戻しトレーニングはしていなかったので、比較はできません。
成長して落ち着きだしてから、散歩のついでに少しずつ呼び戻しをするようになり、もちろんうまくいかない時も多かったのですが、最近ではかなりの成功率になっていました。
しかも、何かに気を取られたまま、まったく来ないということは、今まで1度もなかったので、今回の件は余計にショックでした。

その日は車で来ていましたが、帰りの車内は誰も無言…。
いつもなら「楽しかったね♥」と言わんばかりに顔を舐めたり、興奮してリードを噛んで叱られたりしているのですが、あずとは目も合わせないのりまき。
あずは私の機嫌を取るように、抱っこしてもらおうと膝に乗りかけました。が、乗られそうになるたび無理やり払いのけるのりまき。
「やっぱり自分が何かやらかしたらしい」と自覚したのか、あずは2度払いのけられた後は、のりまきの足元に座り、ずっと見上げていました。

こういう時は、どこで区切りをつけたり、どういう対処をしていいのか、今でも迷います。
しかも、今回はあずに裏切られたような気持ちと、自分たちのしつけがもしかしたら間違っていたのではないかという気持ちで、パニックになっていました。
黙ったまま、外の景色を眺めるのりまき。
情けなくも涙がにじんできました。

「どうせあずは誰でもいいんだもん…のりまき、シートベルト代わりだもん…」

家に着いてからも、どうしても車から降りて家の中に入るという気持ちになれず、しばらく動けませんでした。
あずがいちばん大変だった頃、いつもこんな気持ちで、逃げるように車に乗り、「犬を飼うの全然楽しくない…」「帰りたくないよぅ…」と泣きべそをかいていた頃を思い出しました。
今は外出していても、あずのことが気になってそわそわするくらいで、犬のいる生活をようやく楽しめるようになったと思っていたのに。
たかがあずが来なかったくらいで、自分でも驚くほど、精神的に余裕がなくなっていました。

相方が追い打ち

いつまでも車内にいるわけにもいかず、しょんぼりと降りたところで、へこんでいるのりまきを何とかしたいと思ったのでしょう。
相方が「もう1回、ちょっとだけ呼び戻しやってみない」と言い出しました。
環境が変わり、ほんの少しの距離なら、もしかしたらうまくいくかも、と私も期待してしまいました。
たぶん、2人ともショックを受けており、焦っていたのだと思います。
よりによって、あずがいつも熱心ににおいを嗅ぎたがり、地面を舐めてしまう場所を選んでしまいました。

ほんの数メートルの距離。
やはり、あずは来ませんでした。

家に帰り、へたりこんでいるのりまきに、相方がさらに追い打ち。
「実はね…」と、切り出しました。
数週間前から、相方と行く日中の散歩では、かなり自己主張が強くなっていたとのこと。
3人で行く夜の散歩では、「こっちに行きたい」「ここのにおいを嗅ぎたい」という意思表示はほとんどしません。地面のにおいを歩きながら嗅いだり(ついでに舐めたり)、気になるにおいの場所に無意識に行こうとはしますが、ぐいぐい引っ張って「あーたーしーはーこっちに行くの!」的な強い主張はしません。呼べばいいお顔で見上げたり、いそいそ戻ってきます。
それなのに相方に対しては、許可は求めるものの、結構強気に出ているというのです。

何それ。あずが猫かぶってるってこと?
それより、今それを言う?

「初心者ながらうまくしつけられたかもね~」などと嬉しがっていた、ほんの少し前の自分に、思いっきり冷や水をぶっかけられたような気分でした。
後出しでそんなことを言い出す相方に、心底、腹が立ちました。
その後は、明日もあるというのにバチバチの冷戦状態。
深夜をとっくに過ぎてもなお、無益な言い争いが繰り広げられました。

そのうちに、言い合いの傍らネットを調べていた相方が「何か、犬にも2回目の反抗期があるらしいから、それかもね…」とポツリ。
いい加減、疲れ果てていた飼い主ズは「そうかもしれない」「とりあえずそういうことで」「様子をみよう」と、反抗期(2回目)に乗っかることにしたのでした。

相方
相方

のりまきは落ち着くと、ちゃんとしたこと言ってくれるんだけど…あずショックが大きすぎたみたいで…

相方
相方

自分としては「どんだけ依存してるの?」みたいに思う時もあるけど…

相方
相方

しつけは自分よりも厳しいし、まぁいいのかな…

あず
あず

のりまきは「依存するくらいじゃなきゃ何のために犬飼ってんだか分かんない」って言ってたよ

相方
相方

…だろうね…

ほんとに反抗期?

あずが反抗期(2回目)であるなら「大げさに騒いだり、感情的にならないようにしよう」「呼び戻しはしばらくお休みしよう」と決めた翌日。
あずショックのせいで寝不足ながら、相方はいつものように日中の散歩に出かけていきました。
ちょっと自己主張が強かったり、呼び戻しがうまくいかないだけなので、「1回目の反抗期?よりはましじゃないか」と、真偽のほどはともかく、それぞれ自分に言い聞かせる飼い主ズ。

あずは散歩から帰ってくると、まずのりまきに挨拶するのが常です。その日ものりまきの顔を見て「お帰り」を言ってもらいたがりました。
そして…のりまきとの物理的な距離や、あず自身の興奮度合いにより、相方のコマンドは後回しにして、のりまきにじゃれついたり、ゴロンと転がってお腹をなでてもらいたがる時も多いあずが、相方の「ハウス」の一言で、しゃなりんと素直にハウス。

え、ええぇ?
…反抗期(2回目)は?

いつもならまあまあ普通のことなのですが、昨日の今日なので、てっきり相方のコマンドもあまり聞かないのではと思っていたのです。
いや、若干いつもより聞き分けがいいぞ?

相方によると「散歩もいつもより言うことを聞いた」らしく、今まではうまくいったりいかなかったりだった、トリーツ(ごほうびおやつ)を使った拾い食いをやめさせるトレーニング(2019年11月現在、絶賛歳末拾い食い防止強化月間中も、今日はなぜかほぼ100%うまくいったとのこと。
周りが見えなくなるほど大好きな落ち葉にも、いつもほどには興味を示さず、相方の顔を見上げてニコニコ機嫌よく歩いていたそう。
トリーツも、いつもと同じなのに…。※のりまき家では、食事で与える体重管理用フード(チキン)とは別の、より脂質を抑えたサーモンのフードをトリーツとして使用。

…もしかして反抗期じゃないのかも?

そして鬼門になりかけた夜の散歩では、これまた車に乗り込むと、いつものようにのりまきの膝の上に乗ろうとしてきました。
それも「乗ってもいいかしら?」的に、のりまきの顔を見つめています。
夏を過ぎたあたりから、だんだん「自分の好きなように動く」のではなく、「コマンドを出してくれるのを待つ」ような節が見えてきたのですが、その「コマンド待ち顔」です。
昨日、無理やり払いのけたからかな?とも思いましたが、試しに「抱っこする?」と言うと、「ハイ喜んで~」とばかりに、確信に満ちた顔で乗ってきました。

…もしかして反抗期じゃないのかも?

呼び戻しはお休みしましたが、散歩自体はいたってスムーズ。
いつもと変わりなく、気になるにおいのする方へ吸い寄せられるように行きかけては、「あず?」のひと声で戻ってきます。
歩きながら地面を嗅いで、何か食べそう(舐めそう)な瞬間に「ダメだよ?」のひと声で見上げてきます。
時々、白い歯を見せながら嬉しげにのりまきを見上げたり、軽く飛び跳ねて手に鼻先をくっつけたり。…そう、数日前までのラブラブ散歩そのまんま。
歩きながら相方が頭をなでようとすると、さりげなく後ろに下がってよけたり(静電気にやられて苦手意識があるらしい)するところも、数日前と何ら変わりなく。
「自分がなでるのはダメで、のりまきなら嬉しいんかい」と相方がボヤくところまで、しつこいようですが数日前と同じなのです。

…もしかして反抗期じゃ(略)

Sponsored Links

結論?

それからさらに数日が経った現在。
あずはすっかり元通り。というより、前よりも少~しだけ落ち着いたように見えます。
まさかたった1日だけの反抗期か!?とも思いましたが、相方がハタと気づきました。

あの前の日、のりまき、家を留守にしたよね?

普段は家にいることの多いのりまきですが、ごくたまに長時間、家を空けることがあります。
あずは「今日はのりまきが出かけるんだな」と理解はしているようですが、特に寂しがる様子も見せず、ケージの中から黙って眺めているだけです。
帰ってくると、直前までケージの中でぐうぐう寝ていたらしく、「ゼッタイお前、状況がよく飲み込めてないだろ」というような寝ぼけまなこでボーッと見上げたりと、依存心は非常に低いように感じていました。

部屋を荒らされたり、誤食をされたりするのは絶対に避けたかったので、子犬の頃からハウストレーニングだけはしっかりやってきました。
そのお陰で、今ではケージが「自分のお部屋」だと思っているらしく、ある程度リビングで遊ぶと、戻りたそうに「コマンド待ち顔」でチラチラ見てくるほどです。
散歩や遊び以外は、ケージの中でまったり。
人間の帰宅時にお迎えに来てくれたりするような、フリーならではの醍醐味は諦めなければなりませんが、のりまき家では、人間も犬も双方それなりに丸く収まっていました。

ただ、のりまきが長時間いなくなった次の日は、なぜか体調を崩す率が高いのです。
病院に連れて行く必要のない嘔吐(毛玉吐き)や軟便など、本人の精神面には関わらず、ちょっとした不具合を起こします。
散歩の時に「昨日はどこ行ってたのよぉ~」というような甘え方はあまりしません。
ただ体調だけ、なぜか次の日だけ、それも少しだけ、悪くなるのです。
今回は、特に体調面では変化はありませんでした。
そこでハタと気づくのりまき。

出かける前の日に、感動犬映画を観て、大泣きしながらあずをなでちゃったよ?

飼い主ズの完全な想像ですが、「のりまきがいつもと違う(大泣きしている)」→「のりまきがずっといなくなった」からのプチ問題行動だったのでは?
あずなりの「何か違う」という状況への態度だったのかもしれません(たぶん本人は無意識)。
のりまきが家にいる日常が戻ってきてから、だいぶ落ち着いた様子のあず。
しばらくお休みしていた呼び戻しも、夜の散歩中に、おそるおそる、いつもよりは短めでしてみたら、わき目もふらず一直線にのりまきの元へ走ってきました。

うん、あれはのりまきの留守+αが原因(決定)。

愛犬が、留守にした飼い主に「べったり甘える」という、分かりやすい態度を取るとは限らないようです。
また留守番の犬は、破壊行動に出ることも多いようです。家具などをかじり、ゴミ箱をあさり、部屋中をひっかき回した挙げ句、嫌がらせの大量排泄をかます犬もいるようです(想像しただけで恐ろしい…)。
あずも、もしフリーにしていたら、リビング中めちゃくちゃにされ、あれもこれも飲み込んでいたかもしれません。
豆腐メンタルのりまきにとっては、あずの呼び戻し失敗は非常にショックでしたが、これくらいで済んでよかったのかもしれないと、思うことにしました。

のりまき
のりまき

…ということは、2回目の反抗期はこれから?

相方
相方

わざとコマンド聞かないとか、ごはんを残すとか色々みたいだけど…

のりまき
のりまき

ごはんを?残す?……フッ…

あず
あず

それだけはあり得ないわぁ~