PR

反抗期襲来!!~犬にだって反抗期はあるんです~①

あず日記
この記事は約11分で読めます。
Sponsored Links

今回はのりまき家の愛犬あずの実体験も踏まえ、パピー期に訪れる1回目の反抗期についてのお話です。
以前の記事「反抗期再来!?~犬にだって反抗期はあるんです~」にも書きましたが、犬にも反抗期と呼ばれる時期があります。人間と同じように2回あると言われています。

1回目は、小型犬であれば生後4~6カ月大型犬であれば9~12カ月ごろに訪れるようです。人間で言うところの、2~3歳の子どものイヤイヤ期にあたります。
2回目は、個体差により現れなかったり、飼い主が気づかない場合もありますが、2~5歳あたりで、中学生の思春期のようにやってくるそうです。

反抗期は「いつ」「なぜ」起こる?

先に「1回目の反抗期は幼児のイヤイヤ期にあたる」「2回目は中学生の思春期にあたる」と書きましたが、1回目を「思春期」、2回目を「青年期」に例える場合もあります。
1回目の反抗期は、小型犬であれば生後4~6カ月、大型犬であれば9~12カ月に迎えることが多いようです。

オスの場合は片足を上げて排尿するようになったら、メスの場合は発情期を迎えたら、反抗期が近いと考えられています。
生後6カ月~12カ月は、身体も精神も成長し、充実していく時期です。
いわゆる「お年頃」になり、自我が芽生え始めることによって、飼い主に挑戦的になったり、警戒心が強くなったりといった、「反抗期」が訪れます。
オスは犬種にもよりますが、性ホルモンの影響から、縄張り意識やオス同士でのケンカなどが出てくる時期です。

ただ「獣医学的に、犬に反抗期というものはない」という見解の専門家もいます。
年齢的なものや本来の性格・性質からくるものがほとんどなので、(反抗期と思われる問題行動の)ひとつひとつ丁寧に対応することを心がけたほうがよい」という意見もあるので、何もかも「反抗期だから放置しておいても元に戻る」と安易に捉えない方がよいかもしれません。

のりまき
のりまき

初めての犬育てだったので、あれこれ大げさに考えすぎたところもあります

相方
相方

文章にすると固くなっちゃうけど、飼い主さんは基本的に大らかに構えていればいいんじゃないかと

反抗期に見られる行動

「反抗期」という呼称になってはいますが、文字通り飼い主に反抗的な態度を取るだけではありません。
ではどういう態度を取るのか、具体的に見ていきましょう。

飼い主の指示に従わない・無視する

飼い主の指示が聞こえているのに、聞こえないふりをしたり、従わなかったりします。
「オスワリ」「マテ」など、今までできていた基本的なことができなくなります。「できなくなる」というよりは「しなくなります」
「オイデ」に対しても、無視をして来なくなったりする場合もあります。

あずの場合は、飼い主ズに反抗心があって逆らっているというよりは、本人にも理由が分からないけれど何だか落ち着かないといった様子でした。
コマンドが聞けない時には、明らかに集中力を欠いており、例えば「オスワリ」に対しては、半分腰を下ろした状態で「心ここにあらず」な表情をしていました。
3歳になった今でも、何かに気を取られている時には、無視をしているのではなく「コマンドが聞こえていない」状態になることがあります。

うなる・吠える・噛む

飼い主に対して要求をするように吠えたり、気に入らない時にはうなったり、軽く噛むこともあるようです。

のりまき家では、あずを迎えた直後から吠えないようにしつけました。
むやみに吠えることはなくなり、身についたかに思えていたのですが、反抗期とされる時期にやたらと吠えるようになったことがあります。
次項で詳しくご説明しています。

「指示に従わない」「うなる・吠える・噛む」という上記2項目については、飼い主との信頼関係が損なわれたり、しつけやトレーニングがうまくいっていない可能性もあるので、何もかも反抗期と捉えない方がよい場合もあると思います。
のりまき家でも、あずの様子に変化が表れてから「飼い主ズに対して反抗心があるのかどうか」を基準に観察して、しつけなど見直す必要があるかどうか判断していました。

食事を残す

食事を残したり、食べなかったりする子もいるようです。
オヤツは食べるという子もいます。
「食事を残す」ということについては、どのしつけ本にも「食べなければ食器を下げる」「あれこれフードを変えない」「フードを食べないからといってオヤツは与えない」とあります。
食事などの基本的なしつけは、反抗期の時だけでなく、恒常的に守った方がよいと私は考えていますが、食事に関しては、「残す」などと、のりまき家では最もあり得ない事象です。笑

そのほか…
●トイレを(わざと)失敗する
●散歩を嫌がる
●とにかく駄々をこねる

権勢本能の強い犬種の、特にオスは、飼い主に対して「どっちが上かハッキリさせようじゃないの」とばかりに挑戦的になることもあるそうです。
また反抗期とは関係なく、犬が自分の思い通りにしようとしたり、気に入らないことがあったりすると、年齢を問わず反抗的な態度を見せることもあります。
それは「前に噛んだり、うなったりしたら、飼い主が思い通りにしてくれたから」という、犬自身の経験から学習した結果です。

Sponsored Links

あずの反抗期

3カ月半でのりまき家にやってきたあず。
大型犬種なので、周りに迷惑をかけないように、初心者飼い主ズながら、しつけは頑張りました。
現在3歳ですが、まだまだ子供っぽいヤンチャ盛り。飼い主ズの言いつけをビシッと聞くような子ではありません。汗
とはいえ、パピー期に比べるとずいぶん落ち着いてきました。
あずの場合、イヤイヤ期のような時期は、生後7~10カ月の頃にあったように思います。

噛む(甘噛み)

あずに本気で噛まれたことは、今までに1度もありません。
ごほうびを与える時や、歯みがきの時などに、期せずしてガブリとやられたことは何度もあります。
大型犬種なので、本人にその気がなくても、軽く出血したり、ケガまではいかなくてもかなり痛い時もありましたが、基本的には問題はないと考えています。
反抗期と思われる時期でも、「気に入らないことがあると噛んでくる」ということは全くありませんでした。

ただ子犬期の甘噛みには悩まされました。
力の強い大型犬種なので、じゃれているつもりでも人間は痛い。
手の甲にミミズ腫れが常駐する羽目になりました。
本人には攻撃する意図はまったくなく、加減が分からず噛んでいるだけなので、しつけ上は問題ないと判断し、特にやめさせるトレーニングなどはしませんでした。
加減を教えようにも、「楽しい」「嬉しい」しかない相手には伝わらなかったというのもあります。笑
甘噛み自体は、特に何もしなくても、1歳頃には自然になくなりました。
反抗期に甘噛みの噛み方が強くなったりすることもありませんでした。

吠え

お腹が弱かったので、フードは一般に言われているよりもふやかす期間が長かったのですが、そのせいか食事時にはかなり吠えていました。
さすが食いしん坊で鳴らすラブラドールだけあり、子犬の頃から、食事に関する事象は即座に覚えて反応しました。ヨーグルト入りのスムージーを少しトッピングしていた時期には、冷蔵庫を開ける音に、1回ですぐに吠えるようになりました。

無駄吠えに関しては、ご近所への配慮としつけを徹底しました。
飼い始める前にご近所へ挨拶に行き、吠えている間は必ず窓を閉めました。
しつけは、吠えても無視する・吠え始めたら部屋を出ていく方法を取りました。

吠えにほとほと参っていた時期もありましたが、1~2カ月で徐々に吠えなくなり、無駄吠えはほとんどしなくなりました。
それなのに、生後7カ月半を過ぎたあたりから、また吠えるようになりました。
特に食事時の吠えがひどく、食べ物への執着も強くなりました。
のりまき家では、食事は必ず人間が先というわけではなく、「なるべく人間が先で、その時の都合によりけり」としていました。
ちなみに、犬種や性別・その子の性格にもよると思いますが、のりまき家の場合は、「食事の順番で群れの順位が決まる」というようなことは一切ありませんでした。

無駄吠えのしつけをしてからは、人間が先に食事をしている間も吠えることはなくなりました。
それなのに、反抗期にはまた吠えるようになりました。
叱ると、黙る時もあれば、一瞬黙ってまた吠え始める時もありました。「お前の言うことなんか聞かないよ!」というよりは、どうにも自分では制御できないような印象を受けました。
何らかのストレスかとも思いましたが、生活環境に変化はなく、特にこれといった原因は見つかりません。
仕方なく、もう必要なくなったと思っていた無駄吠えのしつけを、またやり直すことにしました。

ある日、のりまきがあずよりも先に食事をしていると、横に置かれたケージの中であずが吠え始めました。
いつもなら無視したり、「シッ」と叱ると、鳴きやんだりまた吠えたりしていたのですが、その時は、連続でしつこく吠えたてました。
連日の食事時の吠えにうんざりしていたこともあり、ムカ~~ッとしたのりまき。
持っていた磁器のお茶碗を、割れない程度に、それでも力任せにテーブルに振り下ろしました。
ランチョンマットを敷いていたのですが、それでも「カコーン」という結構な音がしました。
その途端、あずはびくっと身を震わせ、それきり黙りました。
そしてうなだれて、こちらにお尻を向けて横になり、のりまきと反対側に視線をやったり、顔だけ振り向いて、気づかれないように上目遣いにのりまきを見たりしていました。

その時以来、遠慮なく吠えたてるということはなくなりました。
嘘のように吠えがやんだわけではありませんでしたが、明らかにこちらの出方を窺っている様子でした。
陶磁器がテーブルに当たる音に対しては、かなり敏感になりました。
今でも、誤って食器をぶつけてしまうと、寝そべっていても首をヒョッともたげてこちらを見ます。「ごめんごめん、あずじゃないよ」と笑って言うと、「そうですか」という表情で、顔を元に戻します。

あずは、ラブラドールらしく、あまり気にしない&根に持たない陽気な子です。
「お茶碗カコーン事件」の後も、のりまきを怖がったり嫌がったりする素振りは微塵も見えません。それなのに、なぜたった1度の音で、こんな風に苦手意識?を持ったのでしょうか。

犬のトレーニングに使う「ガウ缶」というものがあります。
空き缶に硬貨や石を入れて作ります。
犬が吠えている時や、興奮している時に、犬の嫌いな金属音を出して、「やめてほしい」という意思を伝え、我に返ってもらうのです。
「ガウ缶」の由来は、犬が犬を叱る「ガウッ」という唸り声です。人間はうまく唸ることができないので、代わりにガウ缶に音を出してもらうのです。
ちなみに、昔からある「天罰方式」でも、同じような缶を使います。
犬が悪さなどをした時に、犬にバレないように(バレないのか?笑)缶を投げて音を出し、驚かせて、その行動をしないように学習させる方法です。

のりまき家のしつけやトレーニングには、ガウ缶を使用しませんでしたが、この場合は、お茶碗が「ガウ缶」の役割を果たしたのではないかと考えています。
お茶碗を振り下ろす時、「いい加減にして」「吠えるのをやめて」という強い気持ちがあったことを覚えています。
あずはそういうのりまきの気持ちも、もしかしたら感じ取ったのかもしれません。

食事時の吠えや、食事への異常に強い執着は、2カ月ほどでおさまりました。
成長とともに落ち着きや判断力がついてきたようで、大人になるに従って、こちらを見ないようにしておとなしく待つようになりました。

Sponsored Links

散歩を嫌がる

やはり生後7~10カ月の頃に、散歩に行きたがらないという現象も起こりました。
正確には「散歩に行きたくない」のではなく「玄関を出たくない」のです。
相方が散歩に連れて行こうとしても、姿勢を低くして、四つ足で踏ん張り、見上げて断固拒否。
いったん出かけてしまえば、誰よりも浮かれて散歩を楽しむくせに、玄関を出る瞬間だけがダメなのです。

でもなぜか、のりまきが一緒に行く時は、拒否ポーズは取らずに、いそいそ出ていきます。
相方だけで散歩に行く時も、のりまきが玄関を開けて、出るように手でコマンドを与えると、特に嫌がらずに出ていきます。
どうも「のりまきも一緒に行くんだね♥」と思い込んでいたらしく、自分が出た背後で玄関が閉まるのを「ダマされた!」と固まって見ていたそうです。笑

あずは相方のことも大好きですし、相方の言うことも聞きます。
それなのに、相方と2人で散歩の時だけ、拒否ポーズ。
しかも、他のドアなどに対しては特に抵抗はせず、自分の家の玄関を出る時のみ。
今でも不思議でなりませんが、そういう時期がありました。

その時期を過ぎ、3歳になった今では、散歩は「行ってよし。帰ってよし」状態。笑
拒否ポーズを見せるのは、いったん外に出て、忘れ物に気づき、取りに帰ろうとした時だけ。
「こんなすぐ帰るのはイヤです」と、断固拒否。
「忘れ物を取りに戻るだけだから~」と言い聞かせても、無視して動かないそうです。笑

最近では、「散歩の前にはのりまきにお腹をなでてもらう」というあずルールができたようで、まずリビングでスタンバイゴロン。のりまきの姿が見えないと、相方に引っ張られてしぶしぶ出かけるようですが、のりまきの動く気配を感知すると、てこでも動かずに待っています。笑
リビングでなでてもらい、相方に「そろそろ行こうか」と促されても、拒否ポーズ。
のりまきがリビングにいると、これまたてこでも動きません。笑
仕方がないので、のりまきが先に立って玄関まで行くと、いそいそついてきて、ゴロン2回公演。
オスワリしてギューしてもらい、やっと出発です。
これはもちろん反抗期ではなく、確信犯でやっています。笑
あまり甘やかしてもいけないのですが、他にワガママも聞いてやっていないので、これだけは目をつぶっています。笑

相方
相方

まったく、のりまきは甘いんだから…

のりまき
のりまき

まあまあ、甘やかしてるのこれくらいだから…

相方
相方

他は結構厳しいからねぇ…まぁいいけど…

相方
相方

「あずのワガママ聞いてやってる」風を装って、絶対のりまきも喜んでやってるよな…