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反抗期襲来!!~犬にだって反抗期はあるんです~②

あず日記
この記事は約11分で読めます。
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今回は「反抗期の対処」について、のりまき家で気をつけていたことなどを書いています。
「反抗期襲来!!~犬にだって反抗期はあるんです~①」をまだお読みでない場合は、そちらを先にお読みいただくことをお勧めします。

反抗期の対処

私は犬の専門家ではないので、自分の経験や得た知識によるお話しかできませんが、愛犬あずが反抗期と思われるような時に、自分たちなりに気をつけていたことを書いていきます。

感情的にならない

まず飼い主側が「感情的にならない」ようにします。
のりまき家の愛犬あずの場合は、吠えなどの基本的なしつけがようやく入ってきた頃だったので、初めての犬育てということもあり、大げさですが不安と落胆で目の前が真っ暗になりました。

自分たちのしつけは失敗だったのだろうか。
これからどうすればいいのだろうか。
あんなに一生懸命に頑張ったのにどうしてなのだろうか。

不安だけでなく、愛犬が言うことを聞いてくれなくなったことに対する苛立ちや腹立ちを感じる飼い主さんもいらっしゃるかと思います。
そういう時にも、決して感情的になって怒鳴り散らしたり、まして体罰を与えたりしてはいけません。
愛犬は、飼い主さんがなぜ怒っているのか理解できませんし、暴力的なやり方は、愛犬の飼い主に対する信頼を損なわせかねません。

犬側にストレスや不満はないか

愛犬の態度が、反抗期からきたものではなく、愛情・運動不足によるストレスが原因になっている場合もあります。
この場合は、改めるべきは犬ではなく人間の方です。

のりまき家でも、あずが太りやすいラブラドールということもあり、運動不足にはそれなりに気を遣っています。
雨などで十分に散歩できない時には、家の中で走らせたり、体力を使う引っ張りっこなどの遊びを意識して取り入れています。
体調が悪かったり、多忙だったりと、飼い主側の都合で散歩が短くなることはもちろんありますが、連続しないようには気をつけています。
というのも、運動不足が2~3日続くと、明らかに発散できていないエネルギーがたまっているのが感じられるからです。
本人は特に意識はしていないようですが、何となくムワ~ッとした空気になり、たっぷり遊ばせたり散歩に行ったりした後は、雰囲気がスッキリしています。

あずの場合、愛情不足によるストレスは、よく分かりません。
3歳とはいえ、まだわちゃわちゃしているため、どれくらいスキンシップを取ればよいのか、そもそもスキンシップを求めているのか、飼い主にはまだ測りかねています。
ただ少なくとも、毎日誰かが家にいて、朝晩の散歩のたびにかまわれる生活なので、寂しくはないかなと勝手に思っています。笑

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これまでの関係を見直す

「反抗期襲来!!~犬にだって反抗期はあるんです~①」でも書きましたが、「反抗期」と思われている犬が、実はそうではなく、飼い主との信頼関係が損なわれたり、しつけやトレーニングがうまくいっていない結果として、「反抗期のような状態」になっている可能性があります。

単なる反抗期(=成長の過程で現れる)なのか、それとも飼い主との関係やしつけがうまくいっていない状態なのか、愛犬がどちらなのかが重要であると、私たちは考えていました。
前者であれば、飼い主側が冷静にこれまで通り、しつけを行いながら、不安定な時期をやり過ごせばよいのですが、問題は後者です。
犬はよくも悪くも飼い主色に染まる生き物だと思っています。
今までの、そして現在の、しつけや接し方が間違っていたために、愛犬との関係がこじれたり、問題のある犬になっているのであれば、「反抗期」の一言で済ませるわけにはいきません。

飼い主との関係がこじれたり、きちんとしつけられていなかったりした場合には、「放置しておいても自然に元に戻る」可能性は低いと思われます。
愛犬を甘やかしすぎていなかったか、または体罰も含め厳しくしすぎていなかったか、愛犬との関係を見直してしつけやトレーニングのやり方を変える判断も必要になってくるかと思います。

反抗心があるかどうかがカギ

のりまき家では、あずの様子に変化が表れてから「飼い主ズに対して反抗心があるのかどうか」を基準に観察して、しつけなど見直す必要があるかどうか判断していました。
さいわい、あずは単にちょっとした反抗期だったようで、特に何も対処しなくても、成長に伴って安定していきました。

犬種・性別・個体の差もありますが、「愛犬との関係がうまくいかなくなった」「愛犬に問題行動が見られるようになった」と感じたら、何もかも反抗期と捉えない方がよいと思います。

個人的には、芸ができるだけで、犬との関係が良好であるとは思いません。
高度な芸ができたとしても、犬が自分の気分次第でしたりしなかったりでは、本当に飼い主との信頼関係が築けているかどうか、疑問が残ります。
「犬がしたくないと思っている時にも、飼い主の言うことを聞いてくれるかどうか」がポイントであると考えています。

また、犬が明確な意思を持って家族を害することは、私の経験ではあり得ません。
具体的には、ケガをさせるほど本気で噛むことです。
少々気に入らないことをされたからといって、家族に警告のように本気でうなったり、噛んだりするようであれば、それはもはや反抗期ではありません。
これまでの生活やしつけを見直すとともに、専門家に相談する必要もあるかと思います。

また、歳を取ってからの「反抗期」様の行動については、成長に伴う「反抗期」ではありません。
加齢により、耳が遠くなったり性格に変化が見られたりしている可能性もあります。
愛犬の様子に気を配り、場合によっては動物病院を受診するなど、心を砕いてあげてください。

のりまき
のりまき

…なんて言ってますが、あずもコマンドをきちんと聞くことはまだまだできてません

相方
相方

「マテ」をし続けることや「チョウダイ」は苦手だよね

のりまき
のりまき

好奇心旺盛で、「マテ」してる間にも、つい気になるものを見つけてお尻を浮かせちゃう。汗

しつけやトレーニングは続ける

「犬のしつけは生涯続く」と言われますが、「反抗期」と思われる時期にも、冷静にしつけやトレーニングは行います。
のりまき家でも、基本的なしつけは継続しました。
ただし、たとえ言うことを聞かなくても、「感情的にならない」ように努力し、「怒鳴ったり叩いたり」は一切しませんでした。

吠えなくなったため、いったん終了した無駄吠えのしつけについては、やり直しました。
ただ「どうにも自分では制御できない」としか思えないあずの様子に気づいてからは、あずに対する無駄吠えのしつけは緩めました。代わりに、吠え始めたらすぐに窓を閉めるなど、周囲に迷惑をかけないように気をつけました。

ちなみに、あずを飼って初めてラブラドールの吠え声を聞きましたが、ずっしりとお腹に響く重低音で、かなりの音量です。
小型犬のように、キャンキャンけたたましく鳴くことはありませんが、ひと声で黙らせるような迫力があります。
吠えのしつけが入っていない時期には、ご近所への配慮を忘れないようにしましょう。

のりまき
のりまき

ラブラドールってほとんど吠えない犬種なのかと思ってた

相方
相方

初めて聞いた時はびっくりしたよねぇ

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支えになった言葉

あずが今までできていたことができなくなった時には、ちょっとしたパニックになり、「もしかして自分たちのしつけが間違っていたのかも?」という不安も感じました。
そんな時に、自分を信じて進む勇気をくれた言葉があります。

その①

そんな時に思い出したその1が、ほしのゆみ著『チワワが家にやって来た♡3』の第28話「マニュアルと実態」でした。
今回の「反抗期」のお話とは直接リンクしないのですが、時間の流れとともに歴史や一般常識が覆っていく中で、現在の犬に関するしつけや飼育の本も絶対ではないのではないか?という内容です。

そんなわけで私は マニュアルを置くことにしたのです

初めはずいぶん助けられたけどね~キモチ的に
右も左もわからなかったからねえ

よく見て愛を注いで 体当たりでやっていきます

『チワワが家にやって来た♡3』

ほしのさんの愛犬はチワワ(名前はマルくん)ですが、のりまき家と同じように、大人になって初めての犬飼い、愛犬とはペットショップで出会い、そして飼った犬は、体調不良などでとんでもなく手がかかる…共通点がありすぎて、あずがパピー期には、涙ながらに読んでいたコミックエッセイです。
そのほしのさんが、「マニュアルを頼りにしない」と仰っておられたことには、深く頷けるものがありました。

右も左も分からない時には、しつけ本などマニュアルもある程度、役には立ってくれます。
ですが、犬育てをしているうちに、「本の通りには全然いかない」ことが多いことに気づかされ、さらには専門家が発信されていることでも、「これ、違うよね…?」と考えさせられることもしばしばありました。
相方も「情報は役に立つことも多いけど、基本的にはあずを見て、その都度、自分たちが考えてやればいいんじゃない」と言います。
ほしのさんの決断は、新米飼い主のりまきの背中を大きく押してくれるものでした。

ちなみに、ほしのさんのお話に出てくる「飼い主がリーダーにならなければならない」という理論は、実はもう崩壊しています。
野生のオオカミは家族単位で生活し、その中で「群れを守り維持する親」はいても、「暴力や恐怖で支配する絶対的な君主」は存在しないそうです。
リーダー理論の根拠とされていたオオカミの群れは、実は家族ではなく他人同士のオオカミの寄せ集め。いわば下克上ありの会社組織のようなものだったのです。リーダーが力で統率したり、熾烈なリーダー争いが起きたりするのももっともな話。
この辺りのお話は、いずれまた別の機会に書きたいと思います。

その②

思い出したその2は、料理研究家の小林カツ代さん(故人)の言葉です。
著書『いただきま~す/おいしく 楽しく 好ききらいなく』は小林さんがご自分のお子さんを育てていらっしゃった時に、現在進行形でお書きになった子育てエッセイです。
その中の「楽しく食べるために」-「お・は・し」という項に、こうあります。

…「食べてちょうだい、ねっねっ」調はぜったいに逆効果。こうなると親の尊厳もへったくれもありません。「食べたくなければ食べないでよろしい。その代わりおなかがすいても知りませんよ」と、りんとした態度でいい放ち、折りにふれては食べものの大切さを教えていってほしいのです。

『いただきま~す/おいしく 楽しく 好ききらいなく』

小林さんの育児への姿勢は、私の飼い主としての姿勢そのままです。
もちろん、犬と人間は違う種族ですが、何かを育てるということは、似通ってくる部分が少なからずあります。
あずに手作りのごはんを食べさせることは今のところありませんし、台所を手伝わせることもありません。
ただ別々の食事であっても、「楽しくおいしくしっかり」ごはんを食べる子になってほしいと思って育てました。「歩く胃袋」ラブラドールには、必要のない願いだったかもしれませんが。笑

いちばん大切にしていたのは「周りに迷惑をかけず、飼い主ズと仲良く暮らせる子になってほしい」ということでした。
あずの個性や意思は尊重してやりたいと思いますが、野放図にワガママを聞いて甘やかすつもりはありません。
小林さんの「食べたくなければ食べないでよろしい」という言葉は、私たちの犬育てに対する考え方を象徴するものでした。

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「反抗期」ではなく「アンバランス期」

「反抗期」という言葉からすると、いかにもやさぐれて反抗的な態度を取るかのようなイメージがわきますが、「思春期」または「アンバランス期」と言い換えると、私は何となくすんなり受け入れることができました。
身体の成長と精神の成長が正比例せず、本人にとってはもどかしいようなじれったいような、むしゃくしゃするような、そんな時期なのかもしれません。

人間でも、思春期の出方には個人差があるように、犬にも個体差があるように思います。
やたらと反抗的で、いちいち噛みつく中学生もいれば、小中高とほぼ変わらず、明るく優しい子もいます。
それは、それまでの親御さんの教育や、本人の性格によるところも大きいと思います。
あずの「反抗期」を経験して、そういう意味では、犬も同じなのではないかと感じました。

飼い主と犬とが信頼関係で結ばれているのであれば、反抗期の真っ最中であったとしても、基本的に愛犬は飼い主のことが大好きなのではないかと思います。
これまでの関係を壊さないように、飼い主が感情的にならずにやり過ごせば、反抗期は一過性のものとして過ぎていくでしょう。

長めの散歩や体力を使う遊びで、愛犬のモヤモヤを発散させてやるのも手です。
あずは噛むのが好きなので、ロープのおもちゃはよく与えました。
思い切り噛んで振り回して、本人はスッキリした様子でしたし、歯もきれいになるので一石二鳥。笑
成長すると、市販品では合うサイズがなくなってしまったので、ホームセンターで綿の太いロープを買ってきて、自作するようになりました。
相方が作るよりも、のりまき特製の方が食いつきがいいので、ひそかにガッツポーズ。笑
反抗期や、梅雨など運動不足になりやすい時期には、特に噛みごたえがあるように、太くしたり、ねじりを余分に加えたりと、素人ながら工夫しています。

犬たちの時計は、人間の時計よりも速く進んでいきます。
ほんの数カ月の反抗期など、過ぎてしまえば懐かしくさえ感じられます。
反抗期は、犬たちが成熟し、黄金期を迎える前の準備段階なのだと思います。
そのアンバランスな時期を、飼い主は基本的なしつけは継続しながら、大らかに見守ればよいのではないでしょうか。

のりまき
のりまき

犬を飼う前は、しつけ本などの「~でなければならない」に惑わされたものですが、1歳までケージに入れとけば大体OKなんじゃないかと思う今日この頃…

相方
相方

うちは今でもケージ暮らしだけど、目を合わせたり話しかけたりは、1歳を過ぎたら解禁したよね

のりまき
のりまき

リビングで遊ぶのも大好きだけど、ケージは自分のお部屋だと思っているらしくて、ひとしきり遊んだら帰りたがる

あず
あず

そういう距離感が大切なのよね~

相方
相方

お前が言うなよ…