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22年目の告白 -私が殺人犯です-①登場人物とあらすじ

映画・ドラマ日記
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個人的な映画・ドラマ日記です。
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作品情報

タイトル:22年目の告白 -私が殺人犯です-
監督:入江 悠
脚本:平田 研也 入江 悠
制作:ROBOT
公開:2017年6月10日
配給:ワーナー・ブラザース映画
上映時間:116分
ジャンル:スリラー,ミステリ,サスペンス, アクション,警察
評価:★★★★☆
※出演者は「登場人物」を参照

登場人物(出演者)

主人公

曾根崎 雅人(藤原 竜也)
突如現れ、22年前に起きた東京連続絞殺事件の犯人を名乗り出た。事件にまつわる告白本を発表し、熱烈なファンを獲得するとともに強烈な反発を呼び、世間を混乱させる。

牧村 航(伊藤 英明)
所轄組織犯罪対策課 刑事。
連続絞殺事件の担当刑事の一人。犯人をあと一歩のところで取り逃がし、その際に顔に負った傷が現在も残る。

被害者遺族

岸 美晴(夏帆)
書店員。2件目の事件の遺族。父を殺害され、今もトラウマに苦しむ。
牧村とは事件以来の顔馴染みで、曾根崎を襲撃した際には牧村に阻止された。

小野寺 拓巳(野村 周平)
牧村の妹、里香の婚約者。
一連の連続絞殺事件の時効が成立した日に飛び降り自殺を図る。

戸田 丈(早乙女 太一)
橘組の構成員。牧村と面識がある。
実は連続絞殺事件の遺族の一人で、母を殺害されている。

山縣 明寛(岩松 了)
共立中央病院の院長。
4件目の事件の遺族。妻を殺害された。

橘 大祐(岩城 滉一)
暴力団橘組の組長。
3件目の事件の目撃者。愛人のホステスを殺害された。

警察関係者

春日部 信司(竜星 涼)
牧村の後輩刑事。

若松 義生(矢島 健一)
所轄組織犯罪対策課 課長。牧村の上司。
22年前に殉職した滝の後輩でもある。

滝 幸宏(平田 満)
連続絞殺事件最後の被害者とされる。牧村の先輩刑事。
牧村のアパートに踏み込んだ際、仕掛けられた絞殺装置に引っかかり、その後のガス爆発に巻き込まれ殉職した。

その他

牧村 里香(石橋 杏奈)
牧村の妹。
神戸で看護師をしていたが、阪神・淡路大震災で居住先を失い、婚約者の拓巳とともに牧村のアパートに身を寄せる。震災で多くの人を助けられなかったことに苦しんでいた。
最後の連続絞殺事件直後に婚約指輪だけを残して行方不明になり、現在も安否は不明。

仙堂 俊雄(仲村 トオル)
元フリージャーナリスト、現ニュースキャスター。
ジャーナリスト時代に中東の反政府組織に拉致され、仲間を殺害される。
帰国後、当時発生していた連続絞殺事件に対する精力的な取材が評価され、「News Eyes」のキャスターに抜擢された。

川北 未南子(松本 まりか)
書籍編集者。
曾根崎の告白本を手がけ、曾根崎のマネージャーも兼任している。

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あらすじ

1995年、東京で5件の連続絞殺事件が起きた。
近親者を被害者と向い合せて拘束し、殺害の一部始終を目撃させるという残虐な手口だった。
捜査に加わっていた刑事の牧村は、犯人を追い詰め、その肩を拳銃で撃ったものの取り逃がし、自身も顔にひどい傷を負う。
さらに犯人に目をつけられて自宅に罠を仕掛けられ、ともに踏み込んだ先輩刑事の滝が爆死した。
当時、自宅にいた筈の牧村の妹、里香は失踪。事件に巻き込まれた可能性が高いとみた牧村と拓巳は事件を追い続けていた。

殺人の公訴時効を迎えて7年が経った22年後の2017年。事件の犯人だと名乗る曾根崎が突如として現れた。
彼の語る殺害ルールは3つ。
①家族または近しい者に1対1で殺害を目撃させる。
②背後から縄による絞殺。
③マスコミと警察に殺害方法を伝えさせるため、目撃者は決して殺さない。

出版した告白本はベストセラー。容姿端麗な曾根崎は熱狂的な人気を得て注目を浴びる。
マスコミを引き連れての遺族への謝罪、大々的なサイン会など派手なパフォーマンスを繰り広げ、SNSで拡散されていく。特に牧村への挑発は執拗だった。

生中継を条件にTV出演を希望する曾根崎に、いち早く反応した「News Eyes」のキャスター・仙堂は、周囲の反対を押し切り、曾根崎を番組に招いて独占インタビューを行う。
だが事前に真犯人を名乗る何者かが、牧村のアパートの爆破を近くのビルの屋上から撮影した動画を投稿し、曾根崎と牧村、両者の出演を条件に自らも同席すると持ちかけてきた。
真犯人は覆面を被って番組に現れ、彼の提供した動画の続きが公開される。そこには里香が絞殺される様が記録されていた。
逆上した曾根崎が、隣に座る仙堂の万年筆を手にとり真犯人に躍りかかるが、彼は真犯人に雇われた便利屋だったことが判明する。

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あず
あず

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曾根崎は仙堂に促されるまま、自分は犯人ではなく、里香の婚約者・小野寺拓巳であると告白。
時効が成立した夜、婚約指輪を見つけたビルの屋上から飛び降り自殺を図ったが死にきれず、戸籍と顔を変えて真犯人を誘い出すために犯人を名乗り、本を出版するなど挑発したと語る。
さらに牧村が、警察関係者と真犯人しか知り得ない情報を使い、自分があの告白本を書いたと暴露。

手の内を完全に晒し、真犯人への手がかりが完全に断たれた中、牧村と曾根崎は諦めずにそれぞれ動いていた。
曾根崎は自分が出演した「News Eyes」の録画と仙堂の手記から何かを得て、山縣院長から車を借り受ける。
同時に牧村も真犯人の動画から何ごとか発見し、山縣院長の協力を得て曾根崎の後を追う。

自身の別荘に密着取材のクルーを招き、館内を案内していた仙堂は、かつて中東で反政府組織に拉致され、目の前で仲間であるドイツ人ジャーナリストを絞殺された過去を語る。仙堂が愛用している万年筆は、その友人の形見だった。
そして地下のシアタールームでは、侵入した曾根崎が事件の「記録(=殺害映像)」を見終えて仙堂を待っていた。

曽根崎は、里香との婚約は牧村以外知らなかったにも関わらず、仙堂が番組内で里香が婚約していたと紹介したこと、そして仙堂が中東で事件と同じ経験をしていたことを知り、仙堂が真の犯人であると確信。
激しい応酬の末、曾根崎が仙堂を絞め殺そうとしているところへ牧村が飛び込んでくる。
牧村は動画内の東京タワーが消灯していることから、里香殺害時には日付が変わっており、時効は撤廃されていると気がついたのだった。仙堂を法的に裁けると曾根崎に訴える牧村。

仙堂は逮捕され、別荘近くの森から里香と思われる白骨遺体が発見された。
曾根崎は牧村、山縣、美晴に見送られ、「里香の命日には戻ってくる」と言い残して海外に旅立つ。
手記の発刊が決定し、精神鑑定を待つ仙堂が収容される施設に、清掃員に扮した被害者遺族の戸田が現れ、拘束衣をまとう仙堂の背後からナイフを振りかざすシーンで物語は終わる。

のりまき
のりまき

殺害シーンにそこまで主眼を置いてない感じがよかったかな

あず
あず

中東とか反政府組織とか聞いて〇問シーンが絶対あると思ってたけどなかったね

映画にまつわる諸々

原作の映画

2012年の韓国映画『Confession of Murder』(邦題『殺人の告白』)を原作に、平田研也が日本オリジナルのストーリーを書き上げリメイク。
アクション・サスペンス調であった韓国版に対し、本作品では社会派サスペンスとしての側面が強調されている。
2010年(平成22年)4月に「人を死亡させた罪のうち(法定刑の最高が)死刑に当たる罪」について公訴時効が廃止され、時効が成立しなくなったことを要素として組み込んでいる。

ノベライズ版

2017年6月10日の映画公開に先駆け、4月に講談社よりノベライズ版が出版された。著者は放送作家でもある浜口倫太郎。
基本的には映画版に準拠した内容となっているが、川北未南子に焦点が当てられているほか、オリジナルのエピソードが追加されている。
ちなみに本作の監督、入江悠が監督・脚本を手がけ、大沢たかお主演で2020年に公開された映画『AI崩壊』のノベライズ版も書いている(2019年出版だが、脚本を小説化したとされる)。

興行成績・受賞歴

2017年日本週末観客動員数において6月3週連続で1位を獲得(ちなみに9月第2週は『エイリアン: コヴェナント』)。
興行収入は24.1億円で、2017年の興行収入10億円以上の作品(邦画部門)では38作中第10
位となっている。

2018年、第41回日本アカデミー賞において藤原竜也が優秀主演男優賞を受賞。
他には大泉洋、岡田准一、佐藤健が受賞している。最優秀主演男優賞は菅田将暉。
藤原竜也自身は2000年の第24回日本アカデミー賞 主演男優賞・新人俳優賞、2004年の第27回日本アカデミー賞 優秀主演男優賞に続き3度目の受賞となる。

2018年、日本映画テレビプロデューサー協会が選定するエランドール賞においてプロデューサー奨励賞(北島直明、小出真佐樹)を受賞。
同年の新人賞は高橋一生、門脇麦、竹内涼真、杉咲花、ムロツヨシ、吉岡里帆が受賞している。