10月27日は、「黒猫の日」または「黒猫感謝の日」です。
黒猫は縁起が悪い?
日本でも「黒猫が目の前を横切ると縁起が悪い」という言葉があるように、海外でも黒猫はBad rack(不運・悪運)の象徴とされてきました。
ハロウィンのイメージやイラストに黒猫が使用されているように、黒猫は闇夜に紛れ人目につかない姿から、魔女のパートナーや使い魔にふさわしいとされています。
中世ヨーロッパの魔女狩りにおいても、黒猫が殺害される事例がありました。
ベルギーのフランドール地方の街イーペルでは、年に一度「猫の水曜日」に、時計台から黒猫を投げ落とす行事が1817年まで行われていました。
1938年には、このような暗い歴史を忘れず、猫を悼むために、猫のぬいぐるみを落とす形で猫祭りが開催され、現在では、猫好きの集まる楽しいイベントに生まれ変わっています。
子供の頃に飼ってた猫が黒猫だったので、今でも黒猫は大好き♥
だから黒ラブのあたしも気に入ったのかな~
10月27日は「全英黒猫の日」
10月27日は、黒猫の美しさを広めるために、イギリスの愛護団体Cat Protectionが「全英黒猫の日(National Black Cat Day)」または「全国黒猫の日(National Black Cat Day)」として制定しました。
迷信によるイメージに加えて、写真写りがあまりよくないことからも、黒猫は動物の保護施設でもなかなか貰い手がつかないという実情があります。
英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)によれば、保護施設の猫の70%が黒猫または白黒の猫なのだそうです。
そのため、黒猫の悪評を覆し、黒猫の殺処分数が多いことへの問題意識を高めることを目的として制定されました。
黒い犬や猫で困ることと言えば…爪切りくらいかなぁ…
爪まで黒いから切るのは怖いけど、電動爪やすりもあるしね
写真も確かに映えないところもあるけど…飼っちゃえば家族だし、どうでもよくなるなぁ…
あっ!目やにが目立つ!
そこかい…
アメリカでも「National Black Cat Day」
アメリカでは、「黒猫の日」または「黒猫感謝の日」(Black Cat Appreciation Day)は8月17日ですが、その日とは別に、10月27日を「National Black Cat Day」としています。
アメリカでは、ハロウィンの前後は、飼っている黒猫を外に出さないようにする習慣があります。
それは、魔女のパートナーあるいは使い魔とされてきた黒猫を傷つける人々がいたからでした。
そのためアメリカでは、ハロウィン前の10月27日を、「黒猫を虐待しないよう呼びかける日」としています。
日本でも広がりを見せる「黒猫感謝の日」
「黒猫の日」または「黒猫感謝の日」は、日本ではまだあまり認知されていませんが、海外ではSNSで「#Black Cat Appreciation Day」のハッシュタグをつけて盛んに投稿されています。
日本でも愛猫家を中心に「#黒猫感謝の日」「#黒ネコ感謝の日」のハッシュタグが増えてきました。
黒猫のパートナーが「飼っている黒猫を思い切り愛でる日」として、愛猫の写真をアップしたりしています。
黒猫は、日本では「黒猫が目の前を横切ると縁起が悪い」とマイナスのイメージがある一方で、福を呼ぶ猫として大切にされてきました。
魔除けや幸運、商売繁盛の象徴とされ、縁起のよいものと捉えられていました。
もともと日本人は、欧米人に比べると黒猫への偏見は少ないようです。
黒猫の性格
もちろん個体差がありますが、黒猫は猫の中でも人懐こい傾向が強く、甘え上手と言われます。
また群れを作るのが好きで社交的ともされています。
10月27日だけじゃない!?「黒猫の日」
「黒猫の日」または「黒猫感謝の日」は、各国で異なります。
アメリカでは8月17日が「Black Cat Appreciation Day(黒猫感謝の日)」です。
またイタリアでは11月17日が「Black Cat Day(黒猫の日)」です。 ただ制定された背景は、それぞれに異なるようです。
実は「黒犬の日」もあるんだよ~!
それぞれの記念日については、これから記事にしていきますので、お楽しみに!
参考:
『和ネコのココロ』株式会社ダイアプレス
『かわいい猫の飼い方・しつけ方』ナツメ社
『なぜ なに どうして?フシギな猫しぐさ』笠倉出版社
花の木シェルター-8月17日は”黒猫感謝の日”
KURONEKO NEWS-黒猫感謝の日とは?イタリアやアメリカなど各国の実情と歴史や由来も調査!
ハフポスト-10月27日は「黒猫の日」。黒猫というすばらしく美しい生き物をお祝いする日です
ペトこと-「黒猫感謝の日」はなぜ始まった? 一匹の黒猫と一人の愛猫家の愛から広まった特別な日
株式会社ユーラシア旅行社「イーペルの猫祭り(ベルギー)旅行・ツアー・観光特集」