別名:アラーノ/スパニッシュ・アラーノ/イベリアン・マスティフ/スパニッシュ・ブルドッグ
原産国:スペイン
区分:大型犬
グループ:1
体高:オス58~63cm/メス55~60㎝
体重:オス30~40㎏/メス25~35kg
イベリアン・マスティフの絶滅種と言われるこの犬種には、非常に多くの名前がつけられました。名前はすべて、元々飼育していたアラーノ族からつけられたようです。
アラーノ族は、4世紀頃に西ヨーロッパに入ってきた白人人種です。
犬種の起源はよく分かっていません。
アラーノ族によってスペインに持ち込まれたという説もありますが、一般には、チベタン・マスティフが原種で、紀元前1000年頃に中近東にもたらされたと考えられています。
中近東では宮殿の護衛犬として使われ、アッシリアの王たちにより、ライオン狩りに駆り出されました。
時代が下ると、アレキサンダー大王により数頭が飼育され、古代ギリシャではモロサス種(モロッサー系)へ発展し、さらにローマ人のヨーロッパ遠征に伴われました。
彼らは様々な土地に定着し、その土地土地で若干異なる役目が課せられ、改良されました。
その一種がアラノ・エスパニョールです。
元々は警備犬として使役されてきましたが、闘犬としても活躍するようになり、英語で「スパニッシュ・ブルドッグ」と呼ばれることもあります。
スペインの侵略者たちが新世界に航海した時にも同行し、現地の人々を征服するのに使われました。
「10人の兵士と1匹のアラーノは100人の兵士に匹敵する」と言われ、非常に優れた攻撃者だったようです。
スペインで闘犬が禁止されてから姿を消し、1963年のマドリードのレティーロ公園でのドッグショーを最後に、絶滅したと見られていました。
しかしながら、わずか数頭が牧畜犬として残っていることが分かり、犬種として確立され、2004年にスペイン・ケネルクラブに公認されています(FCI未公認)。
マスティフとよく似た大きくがっしりした頭部を持ち、長い足と、筋肉質ですらりとした身体を持ちます。
JKC登録数はありません。
元々闘犬用の犬なら、飼育は難しいだろうけど、絶滅させないでほしいね!