「叱らないしつけ」?

犬に対する叱らないしつけ(?)を提唱している一定数の犬関係者がいるとの情報をキャッチした。
海外ではかなり前から「purely positive dog training」、「force-free dog training」などと呼ばれて知られていると聞くが、今さらの日本上陸だろうか?
ひところ流行った(今でもか?)「叱らない育児」のわんこバージョンだろうか?
提唱者の中にはドッグトレーナーなど専門家もいらっしゃるようで、犬飼いとしては気になるところ。
だがタイトルに相反するようだが、その主張や具体的な内容は追っていない。
だって見てもムダだから。 ※個人的な意見です
わんこのしつけや訓練については様々な方法が存在しているが、ここでは省略する。
ちなみに、のりまき家は「褒める」をメインに「叱る」を取り入れた方式のしつけをしている。

そもそも叱らないって不可能だろ!?

そう思うけど何か魔法のような方法があるんかしら
「叱らない」のは可能か?

少なくとも、のりまき家では「わんこを叱らない」のはあり得ない。
というか「叱らない育児」に対しても疑問なのだが、そんなことは可能なのか?
一概に「叱る」といっても個々人で捉え方は異なるが、「ダメなものをダメと教える」意味では「叱る」ことも必要だと個人的には思っている。
犬も子供も最初は善悪の区別がつかない。誘惑に簡単に負ける。優しく諭しても聞こえていないことが多い。
そういう存在に好き勝手させていたら、とんでもないモンスターに仕上がるのではないだろうか。
それ以前に家の中がめちゃくちゃになるのは必至。
「叱らない」飼い主や親は、その点はどうしているのだろうか。したいがままにさせているのであれば、すごい精神力だ。聖人か?
誤飲などの危険性も高まると思うが、先回ってモデルルーム並みに片づけておくのだろうか。フリーにしている犬の場合はそれこそ24時間態勢となるが、本当にやれるの?
維持するのは並大抵ではないと思うのだが。少なくとものりまき家では不可能に近い。

それ掃除下手のズボラですって言ってるようなもんじゃない?

年間通した抜け毛魔犬に言われたくないわ!
叱られるあず
愛犬あずが成犬になって久しい今でも、のりまき家では毎日「こらぁ、あず!」と怒声が飛ぶ。
野性味が強く好奇心旺盛、自分の興味関心を何よりも優先させる性格の我が愛犬。
「ダメ」と言われ続け、本人もうっすら分かっていると思われるのだが、欲求には勝てず…というよりアタマから吹っ飛ぶらしく、毎日毎日同じことで叱られている。
しかもちょっとやそっとではへこたれない。
「こらぁ、あず!」と言われると慌ててやめるのだが、「ワタシなんにもしてませんし?」といった風につるぅ~っと目を合わせずどこかに行ってしまう。
たまにつかまえて「ダメって言ってあるよね?」と顔を覗き込むと、それは嫌なようで目を泳がせたり小さく唸ったりして逃げようとする。
飼い主としては、もう少し学習能力を高めるか従順になってほしいところだが、逆らう気はさらさらないようなので、本当にマズイこと以外は同じことを何度でも叱り、何度でもやらかす現状となっている。

最近はフード置き場を狙うようになって…いつになったら落ち着くんだ?

たぶん一生このままだよ…
叱る理由

犬を叱る理由は大きく分けて2つ。
前者は散歩中の拾い食いなど。
コンビニの袋などは褒めるトレーニングで何とかなったが、砂利や枝はもうどうしようもない。直る兆しもなければ手は出尽くした感がある。
脊髄反射で地面を舐めようとする犬 VS マッハで首のリード(のりまき家はダブルリード派)を引っ張りあげる飼い主。これが散歩の間中ずっと。
ニコニコと「それは食べ物じゃないから食べちゃダメよ?ほら、ごほうびあげるから食べないで?」なんて言い聞かせる時間的余裕も精神的余裕もない。
後者は禁止部屋への侵入など。
年間を通して抜け毛の多いラブと精密機器の相性はあまりよろしくない。
あずの安全面からも仕事部屋への出入りは厳禁としており、叱る以外に衝立を置いたりと対策もしてきた。
昔は衝立を蹴倒し、鼻づらで出入口をこじ開け、いいお顔でのりまきの足元に入り込んできたものだが、本気で嫌がられているのを理解したのか、あんまりいいものはないと見切ったのか、最近ではあまり何が何でも入ろうとしなくなった。
その代わり散歩前は出待ちをされている。
前者にも後者にも当てはまるのは、洗濯前の靴下を引っ張り出してオモチャにすることなど。
そこまで頻繁ではないが、これから洗濯するとはいえヨダレまみれにされるのは迷惑だし、何よりうっかり飲みこむ危険性を考え、靴下は飼い主の範疇にあると知らしめた。
具体的にはオモチャにするのを決して許さず、くわえていたら叱って取り返した。
いつもは「こらぁ、あず!」からの「まったく!」で済ませているが、本当にマズイことをやらかした時はガチで怒ることもある。そしてこれはあんまり言いたくないが、飼い主の虫の居所により叱り方に強弱がつけられることもままある。

飼い主の機嫌が影響するのは悪いと思ってる!けど
飼い主だって「にんげんだもの」「なやみはつきねんだなあ」ということで
粗相は叱らない

パピーの頃から一貫して、トイレ関係の失敗は叱った記憶がない。
お腹が弱くて毎日下しており、正直うんざりする時もあったが本人に当たったことはない。
トイレのしつけに関しては、ロールモデルがなく悩みに悩んだが、すぐにできるようになった。途中でチーはケージ内でするように変えたが、それもすぐに順応した。
大人になった現在、本人にとってはできて当然らしく、チーをして褒められに飛んでくることもなくなったが、自分が排泄することは飼い主が喜ぶことだと老後のためにも認識してほしくて、今も褒めたり頭をなでたりしている。
飼育本などにも「叱ると排泄自体を悪い事だと思い込み、隠れてするようになる」とある。
のりまき家の場合は叱ったことがないので、叱り続けた犬の実例を示すことはできないが、排泄を悪いことだと思わされるとしたら本当に可哀想だ。
順調な排泄は健康の証。
トイレを成功して褒めるのは飼い主の楽しみ。
そして失敗を片づけるのは飼い主の嗜み。
飲み込みのよい子は数日のうちに、そうでなくともいつかは必ずきちんとできるようになるので(嫌がらせでわざと失敗するタイプと、トイレの位置と自分の体形を把握していない胴長ちゃんは除く)、粗相は絶対に叱らないでやってほしい。

毎日ぷぅ&チーができるのは実は幸せなことだよ

シニア期に入ると身にしみるよね
犬が嫌なことは「褒め」で

爪切りやシャンプーなど、わんこが嫌がることに関しては、基本的に叱らない。
嫌がるのを無理やり押さえつけ(保定はまた別の話)、怒鳴りつけるのは逆効果のように思う。
爪切りは昔からとことん嫌がってきた。
普段は長時間の散歩で削れるので問題ないが、梅雨や積雪の時季は悩ましい。
ここ数年、病院でも家でも深爪して出血したせいで、飼い主ともども爪切りはトラウマとなっているのだが、シニア期に入り今までのような散歩ができなくなることを考え、電動の爪やすりを散歩前に少しだけ爪にあてている。
決して叱らず、終わったらごほうびおやつ。
先は見えないが、このスタイルで苦手なハーネスも克服したので、気長にやっていくつもり。
シャンプーに関しては、5歳くらいまではあまり好きではなく、シャンプーの気配を察するとケージから出たがらなかったものだが、今は自分から足どり軽く浴室に入っていく。
やる前から飼い主ズが楽しそうに盛り上げ、終わればごほうびと遊びが待っている。のりまきからは事あるごとに「フカフカちゃん💛」と褒められなでられる。
シャンプー自体もいつものマッサージみたいで気持ちよく、実は嫌なものじゃなかったかも?という感じに見える。
吸水速乾のバスタオルを山ほど用意して、シャンプーより嫌いなドライヤーを極力しないよう工夫したのもよかったのかもしれない。

苦手なものの克服関係は、叱るよりも褒めたりごほうびをあげたりする方が、成功率が高い

あずは「飼い主を喜ばせたい」という意識が薄いけど、飼い主大好きな子には飼い主が大げさに喜んで見せるのは効果的だと思うんだよね…(ああ羨ましい)
名前は呼んでも大丈夫?

犬を飼う前に読んだ飼育本には「叱る時に犬の名前を呼んではいけない」とあったが、あずの場合はそんなことはなかった。
「あずぅ~💛」「こらぁ、あず!」などといった飼い主の声音を聞き分けているのは明らかで、自分の名前を「嫌なもの」とは認識していない。
イタズラが過ぎた時の「あ~ず~?」や「あずさん?」も、静かな口調にこもった飼い主の怒りをちゃんと理解して区別している。
今では逆に名前を呼ばないと誰が叱られているのか分からないらしく、「こらぁ!」だけでは反応が鈍い(わざとか?)。
名前がつくと「やべぇ自分か!」と慌てている。
ただし、わんこが自分の名前だとしっかり理解する前はやめた方がよいかもしれない。
のりまき家でもパピーの頃は、叱る時には名前を呼ばないよう気をつけていた。
同様に成犬から飼い始めた場合でも、信頼関係が確立してからの方が無難かも。
さらに犬種や個体による差もあると思うので、愛犬の性格や性質を見て飼い主側が判断すればよいかなと。
「飼い主がすべて!」の繊細な子には逆効果かもしれないし(ああ羨ましい)。

のりまきの唸り声はヤバイ💦
「…あ~ず~?」も同じかそれ以上にヤバイ💦

でもいちばんこたえるのは「無言」なのよね…
体罰や罵声はダメ

「叱る」といってもやり方は様々だが、やってはいけない叱り方もある。
のりまき家の場合、にぶちんのあずには、お尻を軽くはたくこともたまにあったが、基本的に体罰は絶対にしてはいけない。
犬が痛みを感じて怯えるほどの体罰はもはや虐待。
もちろん飯抜きなど意味がない上に言語道断の所業。
飼い主の手は犬にとって、なでてくれたり、おいしいものをくれたりするものでなければならず、決して自分を叩いてくるものであってはならない。
同様に罵声もダメ。犬にだって感情はある。
何が悲しくて自分の犬を「バカ」呼ばわりしなければならないのだろう。
あなたの犬がバカなのは(とあなたが感じるのは)、飼い主であるあなたのせいです。もっと言えば、バカなのは愛犬に理解できるよう教えられない飼い主であって犬ではない。
ちなみにネチネチと嫌味を垂れるのも、犬の耳に念仏なので無意味。
「何だかネガティヴな感情をいつまでもしつこくぶつけてくる嫌な人」でしかなくなるので、わんこを叱る時は「簡潔に短く」がベスト。

流石わんこ原理主義者

『フランダースの犬』で育った世代を舐めんなよ
大切なのは「終始一貫」
犬のしつけ本でも散々言われているが、叱り方や叱る内容は家族内で同一にしなければならない。
…というのは半分当たっているかな?というのがのりまきの実感。
実はのりまきと相方のあずへの接し方やしつけは微妙に異なり、断然のりまきの方が厳しい。
大きな違いで言えば、例えばケージから出る時。
相方は何もなしで出てきてOKだが、のりまきは「マテ」と「ヨシ」が必要。守らない場合はケージに戻ってやり直し。
本来はのりまき方式でいく予定だったのに、面倒くさがりの相方がなあなあにしているのが実情なのだが、あず本人はちゃんと相方とのりまきの場合で区別して、それぞれに合わせてくる。
それ以外、特に叱る内容は同じで叱り方も大体同じなので(やっぱりのりまきの方が厳しいが)、しつけ全般といった面ではそこそこうまくいっていると思う。
人によって真逆のことを要求したり、注意と体罰レベルで叱り方が違うのは問題だが、家族の方向性が大体合っていれば、犬の方で判断して合わせてくれる。
わんこは人間が考える以上に賢いのかもしれない。

そうね人間の予想よりも賢いかもしれないわね「大体の」犬は…|д゚)

言いたいことは理解した
無意味なら叱らなくてもよい

叱るのはあくまで「しつけ」の一環なので、叱らなくても言うことを聞いてくれるのであれば、わざわざ叱る必要はない。
加えて、その子の性質を捻じ曲げる方向での叱責も、個人的には無意味で不要だと思っている。どうしても犬が苦手な子をいくら叱ったところで得意にはならない。
しつけは叱るより褒める方がうまくいきやすいと実感はしているが、自分の都合や感情を抑え込んでまで「叱らないしつけ」をするつもりはない。
それは向こうもまあまあ解ってくれているのか、「こらぁ、あず!」も一種のコミュニケーションとして流通している感がある。
大切なのは愛情に裏打ちされていること、愛情のかけ方を間違えないことではないだろうか。
そして「のりまきがガチで怒ったら怖い」と思わせておいた方が何かと便利💛ということだと思う。

自分も結構仲がいいと思ってるんだけどねぇ

のりまきの方が言うこと聞くしねぇ

ピンチの時は必ず!のりまきの後ろに隠れようとするしねぇ

…何なの?

(ヒソヒソ)あれなに?

(ヒソヒソ)あんたが爪やすり嫌がるせいだよ、やさぐれてるんだよ

