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ツリーイング・ウォーカー・クーンハウンド/Treeing Walker Coonhound

タ行
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別名:なし
原産国:アメリカ
区分:大型犬
グループ:6
体高:オス56~69㎝/メス51~63.5㎝
体重:23~32kg

俳優の東出昌大さんの愛犬として紹介されている犬種です。
トライカラーの毛色でビーグルに似た外見をしていますが、日本ではなじみのないアメリカ合衆国バージニア州原産の大型犬種です。
犬種名にもなっている「ツリーイング」という狩猟方法の一種に使われる「ツリーイング・ドッグ」と呼ばれる猟犬です。

ツリーイング・ウォーカー・クーンハウンドは、「クーンハウンド(Coonhound)」という名の示す通り、アライグマ(Coon)を狩るために作出された犬で、ツリーイング・ドッグの中では「クーンハウンド」という分類に属します。
クーンハウンドにはツリーイング・ウォーカー・クーンハウンドを含め6つの犬種が存在し、それぞれがUKC(ユナイテッド・ケネル・クラブ)で認定されています。

「ツリーイング」、「ツリーイング・ドッグ」については「ツリーイング・ドッグとは-本日のわんこ番外編-」をご覧ください。

犬種の歴史

1742年にトマス・ウォーカー(トーマス・ウォーカー)氏がイングリッシュ・フォックスハウンドを輸入したことから始まります。
輸入された犬たちはツリーイング猟には向いていなかったため、ツリーイング猟に適性のある個体を選び、ケンタッキー州において交配が進められました。
さらに19世紀には、テネシー州のツリーイング・ドッグ(犬種は不明)と異種交配され、気質や外見の特徴が大幅に変化しました。

1905年にブリーダーの要請によりUKC(ユナイテッド・ケネル・クラブ)により「イングリッシュ・クーンハウンド」の一部として初めて認定され、その後「ツリーイング・ウォーカー・クーンハウンド」と名前を改め、1945年に独自の犬種として正式に認められました。
2012年にはAKC(アメリカン・ケネル・クラブ)に認定され、AKCの174番目の認定犬種となりました。

猟の形態

主にアライグマをツリーイングするのに使われますが、クマ、ピューマ、ボブキャットを狩る猟犬としても人気があります。
パック(群れ)で獲物のにおいを追跡して木に登らせ、主人の到着まで逃がさないように、時には何時間も吠え続けます。
獲物が大型獣の場合は主人が猟銃で撃ち落とし、小型獣の場合は主人が振り落として犬が仕留めます。

アメリカ、カナダ、メキシコ以外では行われていないため、あまり知られていない狩猟形態ですが、日本では「揚げ木(あげぎ)」と言われ、犬は「揚げ木犬(あげぎいぬ)」と呼ばれます。

犬種の特徴

先祖であるイングリッシュ・フォックスハウンドや、同じ祖先から分かれて進化したイングリッシュ・クーンハウンドとよく似ています。
長い鼻先と長く垂れた耳を持ち、脚が長く、筋骨隆々の体つきをしています。
被毛はなめらかなショートコート。毛色は白地に黒と黄褐色の模様がある3色が好ましいとされますが、黒と白、黄褐色と白の2色も許容されます。

猟では恐れを知らず勇敢ですが、上品で従順、落ち着きのある性質です。思慮深く、やや神経質とも言われます。
愛情深く子供にも優しいのでペットとして飼うこともできますが、猟犬なので吠え声が大きく、運動量も非常に多いため初心者や都会での飼育は難しいとされます。

派生種

さらに足の速い小型タイプが存在し、「ランニング・ウォーカー・クーンハウンド」または「ランニング・ツリーイング・ウォーカー」と呼ばれます。
ツリーイング・ウォーカー・クーンハウンドと同じく、アライグマをツリーイングするのに使われます。
UKCではツリーイング・ウォーカー・クーンハウンドの変種として認定されていますが、一部の専門家は独立した犬種と見なしています。
ほとんどがアメリカ国内でのみ飼育され、今も実猟犬として使われていますが、一部はペットとしても飼われています。

あず
あず

東出さんはシカをさばいたりと本格的な山暮らしみたいだから、大型の猟犬も飼うことができるんだろうね

あず
あず

どういう経緯で飼うことになったのか気になる!

のりまき
のりまき

この犬種は初めて知ったよ!世界にはまだまだ知らない犬種がいるんだなぁ