レトリーバー種の中で、最も短毛なラブラドールは、毛の悩みはなさそうに見えます。
のりまき家の新米飼い主ズも、黒ラブのあずきを飼う前は、「ラブラドールといえば盲導犬」のイメージが強く、そのため「盲導犬に選ばれる犬種だから、世話が楽なように、毛の手入れもほとんどいらないのかも」と勝手に思っていました。
今回は、そんな飼い主ズを裏切りまくった「ラブの抜け毛」についてのお話です。
ラブの換毛期
ラブラドールの飼育本には、ラブにも春と秋の換毛期があるとされていますが、正直、一緒に暮らしていてもよく分かりません。
3~6月頃はいつもより抜け毛が多いように思いますが、それも「犬には換毛期がある」という刷り込みから来ている感覚のような気もします。
元々あずは「フラットコーテッドかな???」というくらいモサモサなのですが、冬毛も夏毛も、柴ほどには変化がありません。
冬毛の方が心なしかムチムチ?もちもち?ムクムク?な感じがするかな?程度です。笑
というのも、ラブは普段から抜け毛が多いのです。
それも年中!ものすごく!多いのです!
プレゼント用のお菓子を作る時がいちばん気を遣う…
なんであんなにどこにでも散らばってるんだろうね…
抜けまくるダブルコート
ラブラドールの体毛は、上毛と下毛からなるダブルコートです。
上毛はストレートの太い毛、下毛は細い縮れ毛です。
短毛なのでトリミングの必要はなく、飼い主のブラッシングで事足ります。
のりまきが所持している本には、ラブの抜け毛について詳しく述べているものはなく、飼う前はとにかくケアが簡単なイメージしかありませんでした。
飼った後で、なぜこんなに抜け毛が多いのか、もしかしたら病気か何かじゃなかろうかと、ある飼育本を読み直していると「とにかく抜け毛が多い」と、ケアの項でも何でもないページに、小さーく書いてありました。
もう遅いわっ!!!
「ラブラドールを飼おうかな」とお考えの方には、ここでラブ飼いが声を大にして主張しておきます。
ラブは抜けるぞ!!!
本当に年間通して、毎日毎日、抜けまくります。
たとえ、こまめにブラッシングをしようとも!
ラバーブラシやコームブラシで、念入りにブラッシングをした10分後にはもう、下毛の縮れ毛が身体の表面に浮いているのです。
室内飼いをしていれば、当然、部屋中に毛が散らばりまくります。
長毛種のゴールデン・レトリーバーとは、そもそも毛の長さが異なっていますので、まだラブラドールの方がケアは楽かもしれません。
が、「ゴル飼ってたからラブなら楽勝でしょ♥」などと舐めてかかると、痛い目をみることでしょう…。
ラブ飼いの掃除
のりまき家は、掃除に関してはどちらかといえばズボラな方でした。
あずを飼う前は、それほど頻繁に掃除しなくても問題なかったのですが、あずが来た途端、毎日のようにコロコロをかける羽目になりました。
コロコロでは歯が立たず、掃除機も入手。
あずの足腰のために、すべらない薄手のマットを敷きつめているのですが、上毛下毛が絡みつき、今ではどれだけ掃除しても、もはや回収不可能…。
掃除機は当然、吸引力で選び、モードは常に最強。
それなのに、掃除機をかけてから、試しにコロコロをかけてみると、無数の毛が。
「ほどほど」「諦めが肝心」という言葉が去来する瞬間です。笑
直接あずを行き来させていない部屋にも、人間の服などについた毛がもれなく放出されます。笑
冗談ではなく「どこからわいた!?」というような毛が、かなりの頻度でマグカップに浮いていたりします。
ラブラドールに限らず、犬や猫を飼うのであれば、毛や排泄物は避けて通れません。
「犬も飼いたいけどキレイな部屋も維持したい」という方は、プードルなど毛の抜けにくい小型犬種を選び(定期的なトリミングが必要ですが)、掃除に追われまくるしかないでしょう。笑
ラブは暑さや高湿に弱いので、「だったら外飼い」という選択肢はありません。
たかが部屋の毛。
そう思えないなら、ラブラドールを飼うことはお勧めしません。
毛の抜けにくいプードルと、ラブラドールをかけ合わせた「オーストラリアン・ラブラドゥードル」という犬もいます。
犬種として安定しないことと、外見がラブとは異なることを踏まえた上で、検討してもよいかもしれません。
B’zの稲葉浩志さんや、木村拓哉さんが飼っていらっしゃることもあり、認知度が急上昇しているわんこです♥
犬アレルギーの人でも飼えるんだよね!
のりまきにぴったりの犬種じゃない?
…でもラブとは外見が全然違うし…
言っとくけど、トリミングの時間もお金もかかるからね!
オイリーあず毛
元々ラブラドールは、漁船に乗って海に落ちた網や魚を回収する使役犬でした。
のちに水鳥の猟に使われるようになったのですが、その素晴らしい能力と引き換えに、家庭犬としては少々脂っぽすぎる被毛を持っています。
ちなみに、どれくらい脂っぽいかというと。
あずは相方との散歩から帰ると、必ずのりまきの部屋をのぞきに来ます。
「お帰り」と言ってもらい、何ならなでてもらい、「ハウス」と言われてスキップしながらケージに入ります(このくだりはノロケです)。
その時に「ちゃしっ、ちゃしっ」と毎日とはいえ数歩、踏み込んだだけのフローリングが、くもってしまい、いくら拭いても取れやしません…。
その部分は「あずワックス」でコーティングされており、かなりすべります。
ウールの厚手靴下などで歩こうものなら、ツルリとすべり、非常に危険。
臭いのケア
脂っぽいということは、当然、それなりに臭いもあるわけで。
もちろん犬本体にも体臭はあるのですが、それとは異なる「毛の臭い」もあります。
本体はリビングのケージに収まっているというのに、なぜか玄関先から漂う「あず臭」。
慣れてしまった(鼻がバカになったともいう)飼い主ズにとっては、さほど臭くは感じられませんが、外部の人間にとっては「イヌくさっ!」となりかねません。
臭いの元凶は「散らばった抜け毛」なので、吹き溜まりにまとまった「あず毛」は、こまめに処分します。
とはいえ毎日、本当によく抜けるので、毎日履いている靴の間にすら、毛を発見することもしばしば。
消臭剤はもちろん常備。
消臭に特化した商品のほかに、ハーブを主体としたもの、除菌もできるエタノール入りのものなど数種類を使用しています。
あずの安全を考え、なるべく自然なものを選んでいます。
ちなみにエタノール(アルコール)は、犬は苦手なので、エタノール入りの商品は、近くで使わないようにしましょう。
本体(あず)のケア
のりまき家では、週に2~4回のブラッシング、月に1回のシャンプーを行っています。
シャンプーのしすぎは皮脂の取りすぎになり、あまりよくないと言われていますが、臭いや脂っぽさから言えば、正直、月イチでは足りません。
せめて月に2~3回はシャンプーしたいところですが、のりまきが犬アレルギーで被毛ケアは相方任せのため、強くは言えません。
と、いうか。
基本的にラブは臭いんだよ~!
どうせ3日もすれば臭くなるんだよ~!
…ので、本人が健康でありさえすれば、多少の臭いと脂っぽさは、この際、我慢しようじゃないかと。
だってそれがラブラドールの特性なのだから!
夏場は、防虫に優れた精油「シトロネラ」を加えた手作りのブラッシングスプレーを使ってます♥
スプレーはいい匂いだけど、その後ろから湧き上がる犬臭がスゴイ…
肉球の臭いは体臭とはちょっと違うんだよね♥
嗅ぐの結構スキ♥
えっ!? あれが!? いや、実は自分も…