PR

ラブラドール・レトリーバーってこんな犬種②ラブラドール・レトリーバーの毛色

ラブのトリセツ
この記事は約7分で読めます。
Sponsored Links

今回はラブラドールの被毛(毛色)について書いています。
ラブラドールは毛色により、性格が違うなどと言われますが、実際のところはどうなのでしょうか?

ラブラドール・レトリーバーの毛色

ラブラドールの被毛の色は、イエロー・ブラック・ブラウンの3色があります。
すべて単色で、まだら模様や地色に差し毛が混じることはありません。

胸や脚に「メダル」と呼ばれるホワイトの斑点が混じることがあります。
これは祖先である「セント・ジョンズ・レトリーバー」から受け継がれた特徴で、ドッグショーでも認められています。

セント・ジョンズ・レトリーバーについてはコチラ

イエロー

日本では最も人気の毛色です。
一概に「イエロー」といっても、白に近いクリーム系の色から、赤みの強いレッド系の色まで、幅広い色味があります。

ボディラインや毛並みがよく分かります。
またラブラドールならではの表情も伝わりやすく、写真や画像では顕著です。
目の位置がはっきり分かるぶん、アイコンタクトも他の色より取りやすいかもしれません。

価格は性別にもよりますが、他の色より若干高額な傾向があるようです。

イエローは穏やか?

ブラック・ブラウンと比べて、イエローは穏やかで落ち着いた性格を持つと言われています。
ただ性別や年齢個体差もあるので、断定はできません。

盲導犬の毛色

盲導犬にいちばん多い毛色はイエローです。
イエローは夜でも目立ちやすく、視力が残っている盲導犬ユーザーの方に識別されやすいという理由からのようです。
同様に雪の多い地域では、ブラックの方が目立つので好まれる場合もあります。

またイエローは、ブラックやブラウンに比べて、穏やかで優しい印象を与えます。
盲導犬は、色々な人がいる中で活動するため、小さな子供や犬が苦手な人に対しても配慮する必要があるのでしょう。

Sponsored Links

ブラック

海外ではポピュラーで、特にアメリカでは断トツに人気のある毛色です。
日本では「黒ラブ」と呼ばれています。

アクティブな印象を受けますが、気質は他の色と変わらないとする人もいれば、他の色より大胆でやんちゃであるとする人もいます。

ブラックは臭い?

ぶっちゃけ、どっちがより臭かろうがどうでもいいくらい基本的に犬臭い…

ラブラドールに限らず、色素の薄い犬よりも濃い犬の方が、体臭が強いと言われます。

その理由については、とある掲示板にて「毛に色のついている子は、色素が含まれていて、成長のために栄養分を必要とします。色素の細胞は栄養分を取り入れることで、それを毛の伸びのための成長に使われるとき、アンモニアなどの不要物を排出するために、臭いが強く感じると思われます」とありました。

ただしエビデンスは示されていませんでしたので、信頼性は低いことをご承知ください。

基本的に大型犬は、体表面積が大きいため、体臭も強く感じられます。
犬種や食事環境や加齢によっても当然変わってきます。
むしろ毛の色よりも、それらの方が体臭には影響するように思います。

病気による場合もありますので、明らかに体臭がきつくなった時などは、念のため動物病院を受診すると安心でしょう。

ラブラドール以外の犬飼いの中でも、多頭飼いをしている人ですら「黒い子は他の子より臭う」という人と、「あまり違いは感じない」という人がいるくらいなので、「個々の感じ方による違い」とも言えそうです。

毛色による体臭の違いは、確定ではないようです。
もちろん、全犬種中「黒ラブだけが特別に臭い」わけではありません。

あず
あず

とんだ濡れ衣じゃないよ!まったく失礼な!

のりまき
のりまき

…濡れ衣…とは言い切れないんじゃないかなぁ…

相方
相方

シャンプーして3日後には、もう犬臭くなってるよね…

ブラウン(チョコレートまたはレバー)

アメリカが発祥とされ、日本では「チョコラブ」または「茶ラブ」の愛称で親しまれます。
毛色の遺伝子的に、ブラウンの出現率は低く、珍しい毛色です。

他の色と比べ歴史が浅く個体の安定度が低いといわれます。
ラブラドールが持つ穏やかさや親和性にやや欠ける個体もおり、特にオスは野性味が強いとされます。

チョコラブは短命!?

イエロー&ブラックとチョコレートでは平均寿命に1.4年の開きが

2018年10月、犬専門の獣医学誌「Canine Genetics and Epidemiology」にて、イエロー・ブラックのラブラドールは、チョコレートに比べて10%長生きであるという研究結果が発表されました。

ラブラドール全体の寿命の中央値が12年であったのに対し、チョコラブの場合は10.7年であったというのです。

色素の遺伝子が短命に関係しているのではなく、「チョコレート色に交配させるやり方が、犬の健康に害を及ぼす遺伝子を受け継ぐ確率を高めてしまったのではないか」とのこと。

元々チョコラブは、皮膚や耳の病気にかかる確率が他の色よりはるかに高いそうです。

チョコレート色のラブラドールを生み出すには、両親ともその色の遺伝子を持つ必要があります。
そのため遺伝子プールが狭くなり、皮膚や耳の病気にかかる遺伝子を高い確率で引き継ぐのです。
そして最終的には寿命にも関わってくるのではないか、ということでした。

ただラブラドールは犬の中では長寿であるとする別の研究結果もあり、最終的には、やはり個体差によります

あず
あず

あたし…チョコラブ家系なんだよね…

相方
相方

そういや母方はほぼチョコラブだったね…

のりまき
のりまき

だ、大丈夫だよ!Twitterのフォロワーさんとこのチョコラブは12歳らしいよ!

Sponsored Links

毛色の目立ちやすさ

「どんな被毛(毛色)の子でも飼えば家族」と思える犬飼いがほとんどではないかと思います。

しかし、残念ながら「引っ越した家の壁紙の色と合わない」などという、くだらない理由で愛犬を手放す人もいるのです。

のりまき家の場合は、毛色について、それほど強いこだわりはありませんでした。
相方が「強いて言うならブラック」、私(=のりまき)が「チョコラブはやんちゃそうだからちょっと…」というくらいです。
たまたま出会ったあずが黒かっただけで、正直、何色でもOKでした。

それでも飼い始めてからは、ラブの抜け毛の多さに驚きました。
詳しくは「あずの換毛期~ラブの抜け毛事情~」
黒い毛は、インテリアや掃除の面からいうと、目立ちます。
日本人の毛髪にそっくりなので、嫌悪感を持つ人がいる可能性もないとは言えません。
来客の時などは特に気を遣います。

犬をアクセサリーや家具扱いするのは、個人的には嫌なのですが、飼ってから手放すくらいなら、犬を迎える前に、毛色も含めよくよく考えることも大切なのかもしれません。

どんなインテリアにもなじみ、目立たないのはやはりイエローと言えます。
チョコラブの被毛は様々な濃淡がありますが、茶系のインテリアなら問題なくなじみます。

結局はどの色も落ち着く

同じラブラドール、同じ毛色といえど、個体差は大きいように思います。
同じ歳のラブであっても、おとなしくのんびりした子もいれば、やんちゃで落ち着きのない子もいます。

のりまき家の愛犬、黒ラブのあずは、3歳半(2020年7月現在)ですが、パピー期よりは分別がついてきたものの、「穏やかで落ち着いている」とは程遠い。笑

ただラブ飼いの先輩方によれば、「個体差はあるけれど必ず落ち着く」そうです。

毛色による性質の違いがあったところで、どの色もラブラドールらしさがないわけではありません。
結局は加齢により、同じように落ち着くのではないかと思います(期待)。

シニア期になると、必ず「やんちゃだった頃を懐かしく思い出す」そうなので、先人の言葉を励みに、今の状態を楽しもうと思います。

のりまき
のりまき

まさに「這えば立て 立てば歩めの親心」だよ…

相方
相方

パピー期は大変で、先が見えなかったから不安だったけど、今は楽しく暮らせてるから、シニア期もまた楽しいんじゃないかな♪

のりまき
のりまき

そうかもねー
でも1つだけ確かなことは…

あず
あず

あたしの底なしの食欲ですよねハイハイ

参考:
『最新 世界の犬種犬図鑑』岡田りか子/誠文堂新光社
『決定版 ラブラドール・リトリーバーと暮らす』愛犬の友編集部編/誠文堂新光社
『レトリーバーファンSpecial』誠文堂新光社
『日本と世界の犬のカタログ』成美堂出版
『一流ビジネスマンはなぜ、くさくないのか?』村井千尋/実業之日本社
ナショナルジオグラフィック「チョコ色のラブラドール・レトリバーは短命、研究」
Canine Genetics and Epidemiology「Labrador retrievers under primary veterinary care in the UK: demography, mortality and disorders」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ほか