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犬の噛み癖~子犬の甘噛みは直すべき?~

わんこのトリセツ
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今回は、犬の甘噛みについて書いています。
最初に申し上げておきますと、私は犬の専門家ではありません。あくまで自分の経験としてのお話になります。
犬種やその子自身の性格によっても対処は変わってくると思いますので、「こんな犬or飼い主もいるんだな」程度に捉えていただければと思います。
飼い主や家族を、流血させるほど本気で噛むような成犬の場合は、すみやかに専門家に相談されることをお勧めします。

のりまき家の基本方針

私(=のりまき)は、長年「犬か猫を飼いたい」と思い続けていたので、実際に飼うずいぶん前から、飼い方やしつけのマニュアル本などを読んでいました。
そのせいで敷居が高くなりすぎてしまったのですが。笑
ペットを大切にしてほしい・無責任な飼い主にならないでほしいとの思いからなのでしょうが、「自分の手で犬を幸せにするのだという強い責任感を」などと言われると、あずがいる今なら至極当然のことと思えますが、実際に飼っていない頃には「自分の生活だってあるのに、犬のためにそんな覚悟やら犠牲やらはとても無理…」と感じていました。
そんな私がいざ犬を飼うことになった時、最初に決めたことがあります。

●人間と仲よく暮らせる犬に育てる
●周囲に迷惑をかけないようにする

小型犬であれば、多少しつけが悪くても、飼い主の手に負えないということはありません。ですが、のりまき家が飼おうとしているのは大型犬のラブラドール・レトリーバー。
賢くて穏やかな犬種の筆頭格ではありますが、きちんとしたしつけは絶対に必要です。
新米飼い主ゆえに、気負いすぎていたところも多分にありましたが、上記2点の基本方針は、今でも変わっていません。
しつけもその方針に従い、「オテ」など芸的要素が強いものは後回しにしました。…まぁ、教えようとしても、あずは落ち着きがなく、口が先に出るタイプなので無理だったのですが。笑

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ガリガリするの大好き!

テレビ台の角がお気に入りでした…

ペットショップ出身の黒ラブ「あず」が、のりまき家にやってきたのは3カ月半の頃。
初対面では「ずいぶん大人しい子だな?子犬ってみんなこう?」という印象でしたが、大大大間違いでした。笑
お腹が弱い以外は、食欲旺盛で元気いっぱい。
飼い主の言うことなんて、てんで聞いちゃいません。
のりまき家はケージ飼いが基本ですが、ケージから出ると一時もじっとしていません。
あっちこっちに興味を持ち、突っ込んでいく。しかもにおいを嗅ぐのではなく、何でもかんでもかじったり、口に入れたがる。

よく「噛んでもよいおもちゃを与えましょう」と本にはありますが、あれ、ある意味ウソですからね。笑
子犬にとって、「これは噛んでもよいもの」「あれは噛んではいけないもの」なんて区別はつきません。飼い主がいくら教えたところで、理解もできません。
かじりたいものがあれば、何が何でも突進してかじります。隙あらばかじります。笑
犬にさわらせたくないものは、片づけられるものであれば、犬の手(口)の届かないところに片づけておくのがベストです。
片づけられない家具などは、のりまき家では100円ショップでネットを購入し、周りを囲ったりして防御しましたが、それすら無理やり鼻づらを押し込んだり、身体でぐいぐい押しのけたり、後ろ足で立ち上がったりして突破しては、かじっていました。

乳歯が永久歯に生えかわるまでが本当にひどくて、特に木製の特定の家具をガリガリやるのがお気に入りでした。
言葉の制止など聞くわけもなく、無理やり引き離しても、何かに憑りつかれたようにまたかじりに行っていました。
かじる理由としては「生えかわる歯や歯茎がかゆいから」なのだそうですが、飼い主側からしてみれば、たまったものではありません。
月齢に応じたボーンタイプのおもちゃなども与えていましたが、それはそれでかじりつつ、家具をかじるのは止まりませんでした。
どうせかじられてしまったのだし、「よっぽどかじり心地がいいんだろうね…」ということで、のりまき家ではしつけ上、見たらやめさせていましたが、半ば諦めていました。
かじるのをやめたのがいつからだったのか、正確には覚えていませんが、1歳を迎える頃にはおさまっていたように思います。
3歳を目前にした今では、かつてあれだけ熱心にかじっていたというのに、見向きもしません。
散歩の前に、感極まって玄関の壁を軽くかじる時がたまにある程度です。
ただし完全にフリーにして目を離したとしたら、定かではありませんが。笑

相方
相方

時々「これお前がやったんだよ?」って恨み節を聞かせてるけど絶対分かってない…「へ?」って顔してるだけ…

のりまき
のりまき

家具をかじるのは子犬期だけだったけど、かじられた跡はしっかり残るんだよねぇ…

同様に、飼い主が与えるおもちゃに対しても、それはそれで楽しみつつ、自分が興味のあるスリッパや飼い主の服は、何度叱られても諦めません。
その姿を見ていると「噛んでもいいおもちゃ」など無意味としか思えませんでした。笑
成犬になり、家具はかじらなくなった今でも、それは変わりません。
注意するとやめるのですが、ふと気づくと、くわえて引きずりご満悦…。
自分がやりたくてやっている上に、無敵の天真爛漫ラブなので「叱る」「無視する」はまったく効果なし。
昔、飼っていた柴系雑種(たぶん)の子は、1歳を過ぎた頃にうちに来たのですが、すでに落ち着いていました。いたずらもせず、子どもだった私に対しても我慢がきく子でした。
しつけらしいしつけはしていなかったと思うのですが、食事中に手を出すと小さくうなる以外は、まったく問題のない犬でした。
外飼いということもあったのかもしれませんが、「犬種でこうも違うのか」と驚かされることが多いです。

カミカミするの大好き!

家具をかじる以上に悩まされたのが、人間の手を噛む、いわゆる甘噛みでした。
あずはケージから出すと、正直「うちの子、何か障害を持っているんじゃないか…」と心配になるくらい、一時もじっとしていられず、白目を剥くほど興奮する子犬でした。
遊ぶ時にも、スキンシップを取る時にも、必ずといっていいほど人間の手を甘噛みしてきました。
乳歯は永久歯よりも尖っている上に、力の加減が分かっていないので、かなり痛い。
大げさに痛がって見せたり、うなって叱ったり、他のおもちゃに関心をそらせようとしたり、時にはブチ切れてマズルをつかんだりしたこともありましたが、まったく直りませんでした。
そもそも子犬は意思疎通など図れません。人間の反応などお構いなしに、自分のやりたいことをしているだけなのです。
そのため、あずが子犬期の飼い主ズの手の甲には、無数の赤いミミズ腫れが常駐するはめに…。

甘噛みについては、本によっても対処法が異なり、相方と散々話し合いました。
「甘噛みを放置していると、やがて本気嚙みになるので、何が何でもやめさせなくてはならない」と書いてある本は多く、犬の専門家や獣医師の中にも、そういう考えの方は多いようです。
「噛もうとしたら押さえつけて、静かになるまで離さないこと」「ケガをしそうなら噛まれても大丈夫な革製の手袋を使うこと」等々、とにかく「犬よりも飼い主が上だということを暴力的に知らしめる」やり方は、私が見た限りでは警察犬の元訓練士や中高年以上の男性に多く見られました。

私は、子犬と成犬とでは、もしくは犬それぞれに噛む行為にも違いがあり、成長段階やその子自身に適した対応が必要かと思うのですが、十把一からげに「甘噛み」=「絶対にダメ」という画一的な意見が多く、正直、混乱しました。

逆に、「甘噛みは悪いことではない」とする本もありました。ドッグセラピストの方が書かれた本で、「甘噛みの加減を教えたり、噛まれないようにおもちゃなどをうまく使って逃げる」というやり方が勧められていました。
のりまき家としては、こちらの考え方の方が自分たちに近い気がしたので、一生懸命やってみましたが、結論から言うと、いずれもあまりうまくいきませんでした。
とにかく興奮しやすく、人間の反応などお構いなし。加減を教えようとしてもまったく聞いていませんでした。
飼い主のやり方が上手ではなかったという可能性も当然ありますが、「周りが見えていない相手にいくら働きかけても無駄」ということに。笑
のりまき家では、「おやつなんか見せたら余計に興奮する」と分かっていたのでやりませんでしたが、こちらの本には「おやつを使ったトレーニングをすれば、ほぼ100%甘噛みされない」ともありました。
「甘噛みより楽しいことがあれば、甘噛みはしない」…本当かなぁ?
手をおもちゃ代わりにしているわけではないのですが、手そのものが好きだったようで、「他のおもちゃでも遊ぶけど手も噛むよ」といった風体。

甘噛みは子犬の問題行動の代表格ですが、この本には成犬だけでなく、1歳未満の甘噛みや噛み癖を直した実例もたくさん載っているので、興味のある方・お悩みの方は一読されてみてはいかがでしょう。

相方
相方

育ってしまった今なら「甘噛みと本気噛みは違うわい」と経験から言えるけどねぇ…

のりまき
のりまき

初めての子犬育てだから、甘噛みに限らず右往左往したよねぇ…

あず
あず

今でものりまきの服とスリッパは大好物♥

キラキラ飼い主は無視でよい

たまに出てくる心の神様…

子犬を育てる上で、本と同じく参考にしたのがインターネットです。
本は専門家が自分の名前の元、責任を持って書いているので、自分の犬に合う合わないはともかく、ある程度の信用はできます。
でもネットは、もしかしたら本当に犬を飼っているかどうかも分からない人が匿名で発信できる場所です。また、いち飼い主さんが「自分の犬や知り合いの犬がこうだから」という材料だけで判断して書いている場合もあります。
そのため、のりまき家ではネット情報は鵜呑みにはしないことにしています。
「この人の犬は、こうだったんだな」という程度にして、そのまま自分の愛犬に試すようなことはしませんでした。
とはいえ、影響はてんこ盛りに受けましたが。笑
どちらかといえば、「自分たちがこんな大変な思いをしているのだから、同じような経験をしたor経験中の飼い主さんの話を読んで安心したい!」という気持ちが強くありました。

ただね…出てくるんですよね。
「うちの子は全然、そんなことありません(でした)けど?」って自慢してくる人。
ご自分のSNSアカウントやブログで発信されている分には、別にいいんです。検索してヒットしたら、そのキラキラぶりにやられてはしまいますが、そっと閉じます。
でも、犬育ての悩みを相談したい、もしくはつらい現状に共感してほしい飼い主さんが上げた掲示板などに対して、ぐいぐい発言してくるのはどうなのか、と。
そういう人は、助言でも共感でもなく、ただただ自慢してマウントを取りたいだけのように見えました。

あなたの犬が、子犬の頃から非の打ち所がないのは分かった。
でもね、ここは悩みを何とかしたい人が立てた場所だから、そういうのはよそでやってくれない?
ほんと、何であんなに自慢しに来るのかな…。

「自分の犬が世界一かわいい」のは、どの飼い主にとっても同じです。
ただ、犬育てがうまくいかなくて、かわいいという気持ちすら見失いそうな飼い主さんに、それを分かった上で「うちの子は全然そんなことない」と、自分の犬の自慢をしてくるような人は、基本的に思いやりや配慮に欠けています。

相手にしてはいけません。
無視してやり過ごしましょう。


そんな自慢たらしくはないけれど、「うちの子かわいい~~!」が溢れんばかりのキラッキラのSNSやブログも、そっと閉じましょう。見てもいいことはないです。気持ちが荒むだけです。
もしフォローされたら、自分の精神状況に合わせて、ミュートしましょう。
私は、見てしまって追いつめられるのが分かっていたので、あずが小さいうちはSNSには手を出しませんでした。
あまりに子犬期が大変で、とてもそんな余裕はなかったという方が正しいのですが。笑

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甘噛みは本気噛みにはならない

結論から言うと、子犬期の甘噛みと成犬の噛み癖は別のものです。
甘やかさず適正なしつけをしていれば、子犬期の甘噛みは成長とともに止み、本気噛みになることはないと思います。
成犬になって、流血するほど噛みつくようになるのは、しつけの問題であって、甘噛みをやめさせなかったからではありません。

あれだけカミカミマンだったあずも、気がつけば飼い主の手の甲のミミズ腫れは少なくなり、やがて全然つかなくなってしまいました。
基本的に口から先に出る子なので、今でも散歩の前後などは袖をはむはむしたりはします。
自分の口に私の手を何とか入れようとしているとしか思えない感じで、あもっあもっと噛むこともあります。
乳歯よりは尖っていない永久歯ということもあるでしょうが、ちゃんと力の加減が分かっていてやっているので、大して痛くはありません。

ただ、ごほうびを与えたり、歯みがきの時などに、勢いあまって、期せずして指先をガブリとやられることは今もあります。
先日も歯みがきジェルを与えようとして牙が勢いよくあたり、爪の根元、甘皮の部分が内出血して、治るのに少々時間がかかりました。
その時に本気で痛がったせいか、以降は劇的にペロペロと上手に舐めてくれるようになりました。
まだまだやんちゃな暴れん坊ですが、子犬期に比べたら、ずいぶん大人になったなぁと思います。

子犬期の甘噛みは、大変だったという思いしかありませんが、懐かしく振り返ることができるのも、育て終わった犬飼いの特権です。
目下お悩み中の方も「今だけだから」「今しかやらないんだから」とご自分に言い聞かせながら、毎日をやり過ごしてください。

のりまき
のりまき

不器用な小さい男の子が、相手の気持ちを考えずに乱暴に好意を示しているのと同じだと思えば、ちょっとは気分も晴れるかも?

相方
相方

え、そんな経験が?

のりまき
のりまき

いや、でもあれはムカついたな…大人げなく文句言ったわ

相方
相方

全然参考にならないじゃん…