ポンコツ飼い主芸能人と愛犬の挑戦

『芸能人ポンコツ脱出グランプリ～笑って泣いて！できない自分を乗り越えろ！』（ＭＣ：千鳥）という番組内で、「愛犬を甘やかしがちなポンコツ飼い主芸能人」という企画がありました。
わんこ関係ならば犬飼いとして見逃せる筈がなかろう！…というわけで、当然録画予約！
「挑戦」と物々しくタイトルに入れてはみましたが、いつも楽しみに観ている『芸能人が本気で考えた！ドッキリＧＰ』の犬ドッキリと、基本的な手法は変わりません。
要するに飼い主と愛犬が、一緒に企画の課題にチャレンジするといったものですが、犬モノというだけで、何故あんなにも笑えるのでしょうか。笑

ポンコツ芸能人飼い主と愛犬たち

ロケ現場のＭＣはパンサー向井慧さん。
出演は以下の４名の芸能人と４匹の愛犬です。

●ボビー・オロゴンさん（46）/ミリキー（オス１歳　ラブラドール・レトリーバー）
ラブラドールとは思えないほどスリムなイケメン黒ラブ。まぁ、あずも１歳の頃はやせっぽちでしたし、「これからむちむちしてくるんだよ…」とほくそ笑む、のりまき家の飼い主ズ。
しつけはすべてボビーさんが担当されているそうです。
「ミリキー、ステイ！」と言われ、きちっとオスワリして見上げているのはさすが。
ただし「１年間コレ（＝オスワリ）できる」とボビーさんが自慢している間に、ひょいとどこかへ行こうとするミリキー…やっぱ１歳のラブなんてこんなもの。笑

●安田美沙子（37）さん/はんな（メス12歳　ビション・フリーゼ）
ふわふわのクリーム色の毛並みで、いかにも女性の飼い主に大事にされてきた感があります。
この子だけが唯一の10歳越え。
先に登場していたボビーさんの愛犬、ミリキーが興味津々で近づくと、おびえたように後ずさりして安田さんを見上げていました。
「襲われそうなんですけど～」などと安田さんが騒いでいる間に、はんなは隣で大量のチー（＝小のこと。のりまき家での呼び名です）。あの…前脚まで濡れてますけど？どれだけ大量なの？
安田さんはトイレシートをかぶせて掃除しながら「ビックリした～。ミリキーが来たから～」「普段はこんなこと全然ないです」などと必死に言い訳。笑

●パンサー尾形貴弘さん（42）/ミク（メス３歳　柴犬）
正統派の茶柴。
色々な番組に出演しているのをよく見かけますが、大体「ダメ犬」としての扱い…。
尾形さんがいったんミクを離し、あぐらをかいて太ももを叩きながら呼ぶも、まったく反応なし。というか、逃げるように反対方向へ逃亡…。
ミクを見慣れているのりまきとしては、「でしょうね」としか。笑

●具志堅用高さん（64）/グスマン（オス９歳　ボクサー）
真っ白い身体に愛嬌のある顔立ち。
グスマンも「ポンコツ犬」として数々の番組に出演しています。
「自分が帰宅すると玄関まで迎えに来てくれる」というおなじみのエピソードを、ここでも披露。ということは…他に自慢できるところがないのだろうかと邪推するのりまき家。
他の出演者３人＋３匹がいるところへ登場。
人なつこく前脚を上げていましたが、ミリキーを見つけ急襲！「同じような体型のオスがいた！やった遊ぼう！」という風に見えましたが、何しろ大型犬のボクサー。具志堅さんも引っ張られ、現場はわちゃわちゃに。
「お前、自分の体型自覚しろよ！」と突っ込むのりまき家。

愛犬との絆チャレンジ

出演者が出そろったところで、早速「しつけができていればクリアできるゲーム」に挑戦。
成功したらポンコツ飼い主から脱出ということになりますが、果たして…？

場所は「ワンコット」
横浜・中華街エリアにできた、日本最大級の犬と人のための複合施設です。ペットホテルや屋内ドッグパーク、介護・老犬ケアなど、充実したサービスを提供しています。
Googleクチコミでも209件の評価があり、平均4.0の高評価を獲得しています（2019年11月現在）。

チャレンジ１「愛犬を呼べば飼い主の元に来るのか!?」

12ｍ離れた４つのブースに、飼い主＋愛犬の好きな物３種類をそれぞれ持った他人がスタンバイ。
飼い主が呼び、無事に飼い主の元にたどり着けたらクリアです。
それぞれの好物の並び順が、ブースの並びになっています。

●具志堅用高さん＋グスマン
好物：サッカーボール・子ども・（具志堅）・ビデオカメラ
「信頼関係はすごくある」と自信たっぷり。
呼ばれたグスマンは、具志堅さんの前に来るも素通りしてビデオカメラ→子ども→サッカーボールの順にさっさと移動。
最後はボールを持っていた女性に、楽しそうに飛びついて離れませんでした。
具志堅さん曰く「信頼関係はすごくすごーくあるんだけど…好きな物には勝てない」
いや…ね？好きな物を我慢してでも、飼い主のところに来るのが絆なのでは…。
というか、グスマンの「好きな物」に具志堅さんは入ってないってことになるけど、それはいいの!?

●ボビー・オロゴンさん＋ミリキー
好物：サッカーボール・（ボビー）・メスの小型犬・自転車
ミリキーは、散歩中にメス犬を連れた女性に出くわすと、大喜びで飛びついていくそうです。うちのあずは、吠えかかられても無視するくらいはしますが、全般的に他の犬はあまり得意ではなく、ちょっと羨ましい気も…。
呼ばれたミリキー、まず一目散に左端のサッカーボールブースに飛んでいき、隣のボビーさんのいるブースとの境で飛び跳ねながら、何度も行ったり来たり。
そのうちにボビーさんの前に移り、まさかそのまま行くのか？と思ったら、隣の小型犬にご挨拶。そのままボビーさんのところに戻ってくることはありませんでした。
「やっぱラブはこうじゃなきゃ！」と、よそ様のラブラドールのポンコツぶりにガッツポーズの、のりまき家。笑

●パンサー尾形さん＋ミク
必死に呼ぶ飼い主には目もくれず、好物のヨーグルトに一直線。
ヨーグルトを顔に塗った赤の他人をペロペロ。
あまりに予想通りだったせいなのか、このペアのオンエアは申し訳程度でした。笑

●安田美沙子さん＋はんな
「女同士で12年住んでますから」と自信満々。
好物：おもちゃボール・（安田）・小型犬・チーズ＆缶詰
目の前のカーテンが開いた後も全く動かず、「散歩行こう」などと必死の声かけにも耳を貸さず、そのうち横を向き、そのまま飼い主を無視してコースアウト。
好物にすら見向きもしないとは…いつもと違う環境に緊張していたのでしょうか？

チャレンジ２「タワーが完成するまで「待て」できるか!?」

愛犬が「待て」をした状態で、飼い主がシャンパンタワー作りに挑戦。
飼い主と愛犬の間にベルトコンベアがあり、次々と愛犬を誘惑するアイテムが登場。
愛犬がきちんと「待て」できている間だけ飼い主はシャンパンタワーを作ることができます。
制限時間５分以内に完成させられたらクリアですが、途中で「待て」をしている台から動いたらやり直しになります。
まず台に座らせ、「待て」させるところからスタート（制限時間に含まれる）。

●具志堅用高さん＋グスマン
「人生は我慢！」という謎の一喝から、グスマンを台へ。
台がツルツルしているらしく、何度か前脚をすべらせましたが、一応オスワリ状態で待てていました。いかにポンコツ犬といえど、さすがに９歳ともなれば、これくらいはできるようです。笑
具志堅さんがシャンパングラスを並べ出した時には、残り４分。

★残り３分50秒…誘惑レベル１「扇風機」（吹き出し口にヒラヒラつき）登場
グスマン、思わず腰を浮かせて見つめる（台からは動いていない）。
★残り３分40秒…グスマンの目の前で停まった扇風機がスイッチオン
具志堅さんがなぜか「気持ちいい！」とグスマンを代弁。その間、シャンパンタワーを作る手は止まっています…。
★残り３分25秒…ベルトコンベアが動き、扇風機が退場
具志堅さんから指示を出されるものの、グスマンは立ったまま誘惑アイテムが現れる入り口に釘付け。
★残り３分15秒…誘惑レベル２「シンバルモンキー」（最初からオン状態）登場
シャンシャンと陽気にシンバルを鳴らす猿のぬいぐるみにグスマンは興味津々。
少し慎重に首をのばし、もっとよく見よう（嗅ごう？）と前脚を台から下ろしてしまいました。
愛犬が動くと、連動して机が動く仕組みになっているシャンパンタワーもクラッシュ。
★残り２分５秒…再びシンバルモンキー
「座れ」の指示には従わないものの、飼い主の顔を見上げて耐えています。
★残り55秒…誘惑レベル３「シャボン玉マシーン」（すでにシャボン玉オン状態）登場
しかもシャボン玉は犬用に匂いづけされたものらしく、グスマンは少し迷うような警戒するようなそぶりを見せたものの、すぐにマシーンの方へ近寄り、台から下りてしまいました。
再度シャンパンタワーがクラッシュした具志堅さんが、何とも言えない顔でグスマンに近づくと、グスマンは視線を外してベルトコンベアの出口へと逃亡。

●パンサー尾形さん＋ミク
台の上に乗せるところからスタートなのですが、周りをウロウロするばかりでなかなか乗らないミク。
「DOGGY BRO.」というカーキ色のハーネスと、おそろいのリードをつけてもらい、可愛がられている様子なのですが、他の番組でも尾形さんの言うことはあまり聞きません。笑
ちなみに「DOGGY BRO.」は湘南・茅ヶ崎のドッグギア＆ローフード馬肉ショップです。そんなお店のハーネスですから「お高いんでしょう？」と思いましたが、私が見つけた商品は￥6,600と意外にお手頃でした。

さて、何とか台に乗った時には残り４分20秒。「オスワリ」のコマンドも聞いていないので、尾形さんがお尻を押さえて、力ずくで座らせていました。笑
尾形さんがシャンパンタワー作りの作業台に移動すると、ミクはすぐ立ち上がりましたが、尾形さんをチラッと見て、台からは下りませんでした。

★残り３分50秒…誘惑レベル１「扇風機」
出現したオフ状態からすでに、台の上からにおいを嗅ぐミク。
風が出てもさほど動揺せず、顔を左右に揺らしただけでクリア。
★残り３分27秒…誘惑レベル２「シンバルモンキー」
鼻先を近づけましたが、あまり興味をひかれない様子でクリア（残り３分15秒）。
尾形さんも必死で声かけしていましたが、特に飼い主の声に行動が左右されていない印象でした。
★残り３分７秒…誘惑レベル３「ミルク小便小僧」
犬用ミルクの入っているほ乳瓶のような容器の上に、ミニサイズの小便小僧が乗っており、ご丁寧にほ乳瓶の前には、鼻を突っ込みやすい手のひらサイズの深型透明容器が置かれています。
「ミク！ミク！ミク！ミク！」と名前を連呼されるも、ミクは全く聞いていません。
小便小僧からミルクが出てくると、容器に注がれる前から直に舐め始めました。
★残り２分45秒…ミルクを噴射した状態のまま、小便小僧が動き出す
目の前の容器にはミルクがたまっており、小便小僧の移動とともに台を動いていたミクも、容器のミルクを舐めようと足が台から出てアウト。
★残り１分30秒…再び疑惑のオスワリでミクを座らせ、やり直したところへ小便小僧が登場
味をしめたのか、ミルクの匂いが残っているのか、空の容器を舐め始めるミク。
小便小僧からミルクが噴射されますが、今回は少し距離があるようで、台から離れずに舐めることができません。
★残り１分10秒…ミルクを舐めることができないまま、去ってゆく小便小僧を見つめる
★残り50秒…特に誘惑がないのに、しっぽをぷるっと震わせ、台から下りようとする
尾形さんの方は見ておらず、集中力が切れている様子です。
★残り30秒…尾形さんが必死に名前を呼ぶも、ミクは台から下りてしまい、２度目のアウト

●ボビーさん＋ミリキー
「オスワリ」「待て」の基本はさすがラブらしくできています。が…。
★残り４分25秒…誘惑レベル１「扇風機」
扇風機が現れた途端、弾かれたように立ち上がり、扇風機とは反対方向に台を下りてしまいました。出口のそばに隠れるようにして、少し怯えたような決まりの悪そうな顔をしています。
ボビーさんがスキンシップを取ったりとなだめていましたが、１度怖がった物をすぐに克服することはできず、扇風機が現れるたびに台を下りてしまい、そのままタイムアウト。

●安田さん＋はんな
オスワリは大得意ということで、安田さんが台を軽く叩くとすぐに飛び乗ったはんな。
オープニングで大量のチーをしてしまった犬とは思えないコマンドの聞き方です。

★残り４分35秒…誘惑レベル１「扇風機」
風が吹き出しても特に動じることなく、難なくクリア。
★残り４分５秒…誘惑レベル２「シンバルモンキー」
はんなは辛うじてオスワリしたまま、猿と飼い主を見ていましたが、そのうちぷいっと横を向き、猿を無視して見事クリア（残り３分37秒）。
初めて出現した誘惑レベル３「吠える犬の映像」（ノートパソコンから吠える小型犬の映像が流れる）も、横を向いてクリア。
★残り１分30秒…誘惑レベル４「ドローン」
これも初出現。はんなはフセした状態で横を向き、ドローンを無視。
安田さんは声をかけたり、両手に持ったシャンパングラスを振って見せたりしながら、タワーも作り続けていました。
そして残り時間わずかとなり、次の誘惑物が現れた直後、ついに６段のシャンパンタワーが完成！

チャレンジ１・２を通して、クリアできたのはチャレンジ２の安田美沙子さん＋はんなペアのみでした。
以下はスタジオでＶＴＲを観ていた千鳥のお２人の会話です。
大悟「（ポンコツは）克服できたんかな」
ノブ「安田ちゃんが１人だけ（クリアできた）」
大悟「まあまあ、１人だけちゃんとオスワリしてたからな」
大悟「オープニングで小便してた」
大悟「尾形の所はオスワリも出来てなかった」
…とまあ、結構な言われようでした。笑

あまり簡単にクリアできる企画では、ＴＶ的にどうなのかというところかもしれませんが、素人飼い主＆愛犬にとっては、結構ハードルの高い内容だったのではと思います。
これがクリアできる子はあまりいないかもしれません。
もちろん！当然！うちのあずは無理だと思います…いえ無理です！（断言）