アルトワ・ハウンド/Altois Hound

別名:シャン・ダルトワ/ブリケ
原産国:フランス
区分:大型犬
グループ:６
体高:53～58㎝
体重:28～30㎏

フランス北部のアルトワ、パ・ド・カレー、ピカルディという３つの地域に生息していた中型のハウンド犬です。
すでに絶滅した「グラン・シャン・ダルトワ」の小型版とされています。

15世紀の文献に既に登場している古い犬種で、「パック」と呼ばれる６～８頭の群れで狩りをします。
下草の茂る場所でも小動物を追えるように考案され、アンリ４世（1553～1610）やルイ13世（1601～1643）からも愛されました。

19世紀になるとアルトワ・ハウンドの人気は急上昇しますが、同時に輸入犬も人気が高まり、アルトワ・ハウンドはイギリスのガンドッグとの交雑が進み、独自の血統が失われていきました。

その中でも純血を保っていたシャンティイ伯爵のパックを基に、フランス人ブリーダーが昔のアルトワ・ハウンドに近い犬を再構築することに成功しました。

20世紀の２つの世界大戦により個体数は激減しましたが、何とか乗り切り、再び犬種を立て直すことができました。
現在はフランス全土で飼育され、狩猟犬として人気があります。

ウサギ用の狩猟犬として知られてきましたが、キツネやノロジカ、最近ではイノシシ猟にも使われています。
犬が獲物を仕留めるのではなく、銃を持った主人の所へ獲物を導く役割を果たします。

猟犬なので運動量は多く、毎日最低１時間以上の運動が必要です。
臭いや小動物に対する追跡衝動がやや強く、散歩の際はリードを離さないように注意します。
短毛のため、被毛の手入れは簡単です。

JKC登録数はありません。