こちらをお読みいただく前に、「犬がいる初めての夜-トイレ編-その①」に目を通していただくことをお勧めします。
真夜中のぷぅ
トイレトレーニングとは程遠いとはいえ、初ぷぅも一応無事に済ませ、下痢もしていないことで、一気に安堵した初心者飼い主ズ。
ぷぅ後もしばらく様子を見ていましたが、安らかに寝入っているようでした。
長かった1日が終わろうとしていました。
人間の方も入浴などを済ませ、のりまきは放心状態で自分の部屋へ。
相方の部屋はケージが置いてあるリビングの隣に位置しており、しばらくは出入り口を開放して、あずの様子を見たり、異変があればすぐ対応してもらうことにしていました。
ああ、怒涛の1日だった…。
これから本当にやっていけるんかな…。
でももう今さら返すわけにはいかないし…。
とりあえず今日は寝よう、と横になりかけたその時でした。
「のりまき~。ちょっと手伝ってもらっていい~?」
ノックとともに、相方の聞いたこともないような困り果てた情けない声がしました。
何があったかといえば、あず関係に決まっています。
慌ててリビングに戻った私の目に映ったものは…いや、正確に言うと目と鼻が同時でした。タッチの差で鼻が先だったと思います。いや、そんなことはこの際どうでもよい。
ケージの中で大量のぷぅをしたあずが、そのぷぅを踏みまくり、自分もぷぅにまみれていました。
自分で「大=ぷぅ」と呼称を決めたというのに、その日のあず日記には「就寝直前に寝室に行った時に限って大量のうんこ+踏みまくる→あずき洗う+ベッドやケージを掃除」とあるので、よっぽどショックだったとみえます。笑
相方はぷぅまみれのあずを抱え、浴室へ。
シャンプーはできる月齢でしたが、うちに来るどれくらい前にシャンプーしたか分からないので、あまりガシガシ洗わないように気をつけつつ、…「うわあぁぁぁぁ~」相方の悲鳴ともうめきとも取れない声がシャワーの水音ともに聞こえます。
一方、私はケージの掃除を。
相方があずを洗い終わるまでには済ませないといけないので、不慣れながら大急ぎで片づけました。
「ウンコさわれないよ~」などと言っている余裕などありません。
トイレットペーパーを適当に巻き取り、まずは固形のぷぅをひっつかみ、消臭袋へ。
ぷぅまみれのベッドはケージからいったん出し、後で洗います。
そしてあずが踏み散らかし、床にべったりとへばりついたぷぅを、ペット用のウェットティッシュで拭き取っていきます。
またこのぷぅがくさい…。
さすが肉食動物。子犬とは思えないほどの臭気でした。
一瞬、「この子何かの病気じゃないか?」と疑いましたが、お腹が治った後でも、成犬になった今でも、変わらずぷぅはくさいです。笑
ウェットティッシュはなるべく無添加の、犬にも人にも優しい成分の商品を選びましたが、いかんせんサイズが小さい。
他のペット用ウェットティッシュも同じ大きさの商品しかないので、サイズ選択の余地はないのですが。
気がつくと、いつの間にか両手にはウェットティッシュからはみ出したであろうぷぅがうっすらと…。
拒否感が出るまでもなく、新しいウェットティッシュで自分の手指を拭き取り、無言で消臭袋へ。
1日前には考えられなかった経験値が、確実に積み上がってゆくのを感じていました。
今は無印良品の掃除用のウェットシートを使ってます
掃除も含め、子犬期のぷぅにはホント悩まされました
その分、成犬になって1日2回になった時の喜びたるや…
はからずも初めてのシャンプー
自分がしたぷぅを踏みまくり、ぷぅまみれになったあず。
肉球の間にまでぷぅが入り込み、シャンプーは難航。
最初はお湯だけで洗うつもりだった相方も、あまりの汚れようにシャンプーを使わざるをえなかったようです。
ラブラドール・レトリーバーは、トリミングの必要はありません。
シャンプーや爪切りなどのケアも、全て飼い主が自前でできる犬種なので、引き取る前にペット用シャンプーも調べておきました。
合成洗剤を使用した商品は使いたくなかったので、お店やネットであれこれ成分を比較しました。
最終的にはお値段との相談になりましたが、「これは!」と思ったある商品は、1本ウン千円!リンスもそろえれば、6千円を軽く超えます。
「人間様でもこんな高級品使わんわ!」と実物を手に取りながら、怒りに震えるのりまき(少々誇張入ってます)。
結局は自分たちが使っている純石けんを、あずにも使うことにしました。
固形石けんだと使いにくい上に、毛が石けんにからみついて厄介なので、普段はハンドソープとして使っている液体石けんでシャンプーしています。
元々、ハンドソープは精油(エッセンシャルオイル)で香りづけしていましたが、あずが子犬の頃は加えずに。成犬になってからも心もち控えめに加えています。
夏は虫よけのシトロネラやユーカリ、冬はラベンダーなどを加えています。
3カ月半で5kgと、ラブラドールにしては小柄なあずも、小型犬種であればかなり立派な成犬体重です。
暴れられたら面倒だなと思っていましたが、意外におとなしい。というか、実は水が嫌いな珍しいラブでした。笑
のりまきだと片手では持てませんが、相方なら楽勝。
さすがに子犬期でも洗面台でちゃちゃっと洗う、なんてことはサイズ的にできませんでしたが、うちに来た時からずっと、シャンプーは自宅の浴室でしています。
泡ボトルから石けんを大量に出し、あず全体を泡だらけにしてラバーブラシでこすります。
子犬の頃は、あまり力を入れ過ぎないように気をつけました。
ぷぅの関係で、頻繁にシャンプーしたので、ラバーブラシは使わず、時には石けんも使わず、流すだけにしておきました。
バスタオルであずをくるみ、大まかに水けを取ったら、ドライヤーを細かく振りながら温風を当てていきます。
あずはあまり感情の読めない顔で、時おりブルブルッと身体を震わせて、しぶきを飛ばしていました。
子犬に風邪をひかせては命取りなので、エアコンもつけておきました。
やっとケージに戻したと思ったら、またチー…。もちろん新しく替えたベッドにかかっています。
もはや笑うしかなく、チーは簡単に掃除して、さらにぷぅだらけになったベッドも洗い、さて寝るかという頃には、すでに丑三つ時。
暗澹たる思いで、眠りについたものの、その日はあまりよく眠れませんでした。
そんなわけで、記念すべき初めてのシャンプーは、ぷぅまみれという悲惨なことになりましたが。笑
のりまきがケージの掃除をしながら犬飼い経験値を積んだのと同じく、相方も流れる茶色の水が透明になってゆくのを見ながら、自分がレベルアップしてゆくのを感じていたそうです。
シャンプー自体はまあまあ楽だけど、その後の浴室の掃除がね…
抜け毛がハンパないよね…
浴室全体がもんのすごく犬くさくなるしね…
使用しているケージとベッド
あずのケージは金属製で高床式(二重底)になっており、床は頑丈な格子状、その下にトレイがあり、排泄物が落ちる仕組みになっています。
今はトレイにトイレシートを敷きつめ、チーは中で自由にさせています。
ネットで偶然見つけて、一般的に紹介されているケージやサークルとは構造が異なっていたため、これで本当に大丈夫かとさんざん悩んで比較して、意を決して購入したものです。
ステンレスとスチールがあり、ステンレスは高価なことと、ずっと使い続けるかどうか分からなかったので、とりあえずスチールを選択。
概ね満足していますが、盲点が1つだけありました。
それは、二重底になった一番上の格子状の床に、ぷぅがへばりつくこと。
初日の真夜中に大量ぷぅをかまされた時には、床の上にトイレシートを敷いておいたお陰で、網の全面がぷぅだらけになる事態は避けられました。
が、ベッドはぷぅまみれ。
ベッドとシートの間の床にはもちろん、あずに踏みつけられたぷぅが…。
床の格子は、子犬でも足が引っかからないような間隔になっており、人間の大人の指1本は入りません。さらに横にも何本かバーが渡されており、頑丈な作りにはなっているのですが、これにぷぅが入り込むと掃除しにくいことこの上ないのです。
床自体は簡単に外せる構造なので、外して洗う手もありますが、これがわりに重い。
しかもその間はあずを外に出しておかなければなりません。
いつチーされるか分からない、いたずら盛りの子犬を野放しにする勇気はなく、しかも大体は床とあずがセットでぷぅまみれになるため、床を外して水をかけて洗ったことは数えるほどしかありません。
ベッドは、まさかこんなにぷぅだらけにされるとは思っていなかったので、最初だけは長く使うつもりで、そこそこいいものを購入しました。
ところが初日ですでに洗う羽目に…。
それから日に何度もぷぅまみれにされる日々が続き、ベッドは複数購入して洗いながら使いましたが、どれも一週間もちませんでした。
ぷぅ+チーで汚れる以外に、あずが噛んでボロボロにしてしまうせいもあります。
側生地を噛んで破き、出てきた中綿をおもちゃにして飲み込んでしまうので、破れた時点でそのベッドはお役御免。
2歳になった現在では、まだクッションなどを噛む遊びが大好きなので、ベッドもおそらく噛むおもちゃにしてしまうだろうと思い、ベッドは使わせていません。
精神的に大人になり、もう少し落ち着いたら、サークル+ベッドにしてもいいかなと考えています。
小型犬って1歳くらいで大人になるんだよね?
ラブは精神的成熟が遅いって聞くけど、いつまでかかるんだよって文句言いたくなるわ
本人は3歳半って申告してるから、それまで待つしかない…
…もしずっとこのままなら?
里子だな!