「マッサージのススメ」とは書いていますが、わんこに対するマッサージは、必要不可欠というものではありません。
いち飼い主による、愛犬マッサージについての経験談としてお読みいただければ幸いです。
始まりはスキンシップ
わんこと遊ぶのはあんまり得意ではない私、のりまき。
一方で、なでたりかまったりは大好き。
あずも、なでられるのは好きな様子。
パピーの頃のトレーニングの影響なのか、散歩の前などに自分からひっくり返り、なでられたがります。
成長してからは、室内遊びの時にも、ひとしきりオモチャで遊んだ後は、ハウスするまでなでられるのが好きなようです。
そこで閃いたのりまき。
ある日、遊んだ後で、尻を向けているあずの背中を、優しくマッサージしてみたのです。
最初は「えっ!?」と振り向いたあずでしたが、特に拒否するそぶりはありませんでした。
それからも時々、背中を揉んでいたら、思いのほか気持ちがよかったようで、オモチャをくわえたまま、うっとりするように。
さらに面白がった相方が、遊ぶたびにマッサージしていたら、すっかり癖になり、オスワリしてねだるようになりました。
てもみんごっこ
特に資格などは持っていませんが、マッサージは上手だとよく褒められるのりまき。
あずも慣れるに従って、「揉まれれば誰でも何でもいい」から「できれば相方よりのりまき」になっていきました。
「ぷりっとお尻を向けてオスワリ」が彼女なりのおねだり。
自分からねだらない時でも、気が向いたのりまきがマッサージし始めると、極力じっとしています。
最近は「てもみんごっこ」がマイブーム。
といっても、てもみんさんで修行(?)したわけではないので、完全に我流。
なので呼び方は「按摩さんごっこ」でも「マッサージタイム」でも何でもいいのです。笑
「お客様、いかがですか?」とか何とか言いながら、優しく揉んでいきます。
揉みながらのぞき込むと、くわえていたオモチャを床に落としたまま、半分寝ているような顔をしている時が多いので、かなり気持ちがいいんじゃないかと思います。
マッサージのしかた
あくまでも我流のマッサージです。
あずはあまりじっとしているタイプではないので、継続してやるのは5分程度です。
頭と耳
垂れ耳をつけねからつかむように立ち上げ、頭全体を手で包み込み、耳のつけねや頭を指でぐりぐりします。
日常の中でなでるついでに揉みほぐすことも多いです。
肩からお尻にかけて
オスワリの状態で、背骨に沿って指先でリズミカルにトントンしたり、手のひらで揉んだりします。
お尻は両手でつかむようにして、ブルブル揺らしたり揉みほぐしたりします。
脚
仰向けになっている時に、脚のつけねの辺りを揉みほぐしたり、脚を片手で軽く握って全体的にさすったりします。
ついでに肉球もぷにぷにしたり匂いを嗅いだりして、私が勝手に癒されています。笑。
喉から腹にかけて
仰向けになっている時に、手のひらでなで回します。
寒い時期には、そけい部をなでるふりをして、実は暖をとっています。笑。
マッサージのこつ
いきなり揉まない
最初はびっくりするかもしれないので、いきなり本格的に揉むことは避けます。
なでながら、たまに指先で軽くトントン、くらいから始めた方がよいと思います。
マッサージが好きではないわんこも、もしかしたらいるかもしれません。
愛犬の様子を見ながら、スキンシップの延長のつもりでやってみてください。
とにかく優しく
アロマテラピーのオイルマッサージの場合、子供には大人よりもかなり力を抜いて、なでるだけでもよいとされています。
あずも体重的には幼児と同じくらいなので、あまり力を込めないように気をつけています。
小型犬であれば、なでるだけでも十分かと思います。
たまに、骨や筋肉の位置などお構いなしに、力任せにマッサージする人がいますが、素人が下手をすると筋を傷めます。
私も学生時代、講義でペアを組んだ人がそのタイプで、ふくらはぎが肉離れを起こしかけたことがありました。
強いマッサージが好きだとか、マッサージする時に力を入れがちだという方は、わんこには意識的に力を入れないように心がけると、丁度いいかもしれません。
首周りは特に優しく
あずの場合、首筋にマイクロチップが埋め込まれているので、念のため、日常生活でも強い力を加えることは避けています。
それに首周りを両手でつかむように揉んだりすると、首が絞まることもあるので、私はやったことがありません。
喉をなでられるのは好きなので、寝ている時などに片手でゆっくりなでてやります。
マッサージの後はトイレタイム
あずの場合、マッサージをした後は、血行やリンパの流れがよくなるのか、必ず催します。
いつもより量も多く、心なしかスッキリしている感じがします。
犬も肩こりしてます
実は犬も年を取ると、肩がこるようです(個人の意見です)。
特にあずは、ケージに背中をあずけて首を曲げ、視線を上げてのりまきを監視しながら寝るという、いかにも肩がこりそうな癖があります。
そのためか、3~4歳の頃には柔らかかった肩甲骨の辺りが、少し硬くなってきているように感じます。
背中側の、前脚と首筋が交差した辺り(※)を軽く揉みほぐしてやると、非常に気持ちがいいらしく、オスワリした姿勢でうっとりしています。
※画像左のバーニーズが前脚をかけている所から少し上の所まで
マッサージは愛情表現
ラブラドールは股関節形成不全という、犬種としてかかりやすい病気があるので、お尻や後ろ脚の辺りは特に、異常がないか注意を払っています。
医学的な根拠はないのですが、何となく念入りに揉んでしまいます。
そういう飼い主の気持ちは、愛犬にも通じるかな?そのお陰でずっと元気でいてくれるかな?と、あまり通じている気配もありませんが(笑)、散歩の前などになでるようにしています。
マッサージは必須ではない
繰り返しになりますが、わんこへのマッサージは必須というわけではありません。
毎日、たっぷり運動して身体のこりとは無縁であるとかいう場合には、まったく必要のないものです。
でも気持ちよさそうに目を細めている愛犬に、マッサージしている飼い主も癒されるので、スキンシップの延長として、興味のある犬飼いさんにはお勧めします。
ただしマッサージ好きになると、きっとおねだりもされるようになるので、飼い主さんのペースでほどほどに♥