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犬に与えてはいけない食べ物~穀物~

わんこのトリセツ
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シリーズ化した「犬に与えてはいけない食べ物」。今回は「穀物」です。
「生食」は生で与える場合「加熱」は何も加えず火を通して与える場合です。

お米

白米・玄米・雑穀米(雑穀を混ぜた白米)いずれも犬に与えることができます。
犬は元来、肉食性の動物でしたが、人間とともに生活する過程から、肉食に近い雑食性へと進化しました。
そのため、お米も消化吸収することができます。

米にはたんぱく質・炭水化物・ビタミンB1・ビタミンB2・カルシウム・食物繊維などの、犬にとっても有益な栄養素が含まれており、市販のドッグフードや犬用おやつにも、原材料として使用されています。

米は小麦と比べてアレルギーを発症しにくいとされ、手作りごはんの主食にも向いています。
念のため最初に与える時には少量にしておき、犬の様子に変化はないか観察します。
もし下痢をしたり、身体を掻きむしったり、腫れが見られたりした時には、アレルギーの可能性があるので、米を与えるのはやめて動物病院を受診しましょう。

また、与える時には必ず炊いたご飯にします。
生の米は消化不良や下痢の原因になるため、与えてはいけません。
玄米や雑穀米は白米よりも硬いため、やわらかめに炊くか、お粥にして与えます。
白米も、人間が食べるよりやわらかめに炊く方がよいとされています。

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お餅

栄養的には犬に与えても問題ありませんが、喉や消化器官に詰まらせる可能性があるため、お餅は与えてはいけません。
犬には、食べ物をよく噛まずにほぼ丸飲みする習性があるので、お餅は人間以上に危険であると言えます。

また市販のお餅の袋に入っている脱酸素剤や乾燥剤は、犬がいたずらして食べないように注意が必要です。
脱酸素剤の成分は鉄粉であることがほとんで、毒性は低いため、大量に誤飲することがない限り、重篤な中毒症状を起こす心配はありません。乾燥剤は塩化カリウムや生石灰が使われており、毒性が強いため非常に危険です。

相方
相方

出た!Mochi:New Year’s Silent Killer!!!

のりまき
のりまき

死亡事故が相次ぐのに日本人が食べ続ける食べ物だって、海外メディアがそんな風に報道してたね…

相方
相方

あずはただでさえ丸飲みするから、絶対に食べさせないようにしなきゃ!

お蕎麦

基本的には与えても大丈夫ですが、蕎麦は犬にとって必要な食べ物ではないので、与えすぎは禁物です。
たまにおやつなどで少量を与えるにとどめておきます。

犬にも「蕎麦アレルギー」があるため、初めて与える時には、ごく少量を与えて様子を見ましょう。
蕎麦アレルギーは、軽度の場合はじんましん・口周りの腫れ・喉の痒み・喘息・下痢・吐き気などの諸症状が出ます。重度になると、じんましん・呼吸困難・めまい・痙攣・昏睡など意識障害を起こし、急性アレルギー反応でショック状態に陥ります。
重篤な症状が出なくても、蕎麦を食べた後に身体を痒がった場合は、蕎麦アレルギーの可能性があります。下痢をした場合は、アレルギーと消化不良どちらかの可能性がありますが、判断は難しいので、獣医師に相談しましょう。
また、市販の蕎麦には小麦粉が含まれている商品が多いため、愛犬が小麦アレルギーやアレルギー体質である場合は、成分表を確認しておきましょう。

蕎麦を与える場合は、芯が残らないようにしっかりゆでて、よく水で洗ったものを少しずつ与えます。
人間が食べるように調理したものは与えてはいけません。また犬には「つゆ」も不要です。

蕎麦粉・蕎麦湯・蕎麦の実も基本的には与えることができます。
ただし、蕎麦湯などにはカリウムが多く含まれています。カリウムを多量に摂取すると結石などの原因となりますので、水代わりに与えたりしてはいけません。

相方
相方

「与えても害はない」っていうだけで、アレルギーの心配もあるし、特に与える必要はない感じだね

のりまき
のりまき

普段から食卓の周りをウロチョロして、家族に食べ物をねだるワンコもいるから、そういう子にあげる時はって話かな

パン

小麦アレルギーの心配がなければ、少量を与えても問題はありません。
パンは小麦粉・塩・砂糖・イースト(酵母)・油脂などを使って作りますが、市販のパンには味や食感を良くするために、ショートニング(油脂)・牛乳・卵などが使われます。添加物も気になるところ。
愛犬に与える場合には、小麦粉が主体の、シンプルな材料で作られたパンを与えましょう。
パンには意外に塩分が含まれます。与えすぎには注意しましょう。

菓子パン

菓子パンには、多くの砂糖や油脂が使われています。
またレーズンやチョコレートなど、犬にとっては危険な食材が使われていることも珍しくありません。
与えることは避け、愛犬が盗み食いしないように、管理にも気をつけましょう。

総菜パン

こちらも多くの砂糖・塩・油脂が使われています。
犬に与えない方がよいとされる、ハム・ベーコン・ウインナーなどの添加物の多い加工食品が使われていることも多いので、与えない方が無難です。
また犬にとって危険なタマネギ・アボカドなどが使われていることも多いので、注意が必要です。

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穀物一覧

その他の穀物に関しては、一覧にまとめました。
うどん・パスタはゆでて塩をしっかり抜く必要があります。
米粉は小麦よりもアレルギーの心配が少ないとされ、犬用のミックス粉なども市販されています。
ご家庭で精米されているなら米ぬかを、甘酒を手作りされているなら米麹甘麹(あまこうじ)を、少量であれば愛犬にも与えることができます。

甘麹は甘酒の元となる濃いペーストです。
甘酒は、麹または麹+米から作られたものと、酒かすから作られたアルコールが含まれるものとがありますが、必ずアルコール分のないものを与えてください
ちなみに市販品の麹から作られた甘酒は、加熱してあるものがほとんどなので、酵素の働きを期待するのであれば、自家製を与えるのがベストです。

食品 生食 加熱 注意点
うどん × ゆでる前のうどんは塩分が多いので、加熱して与える
ゆでることによって、塩分が90%近く減塩される
米よりたんぱく質が多く消化吸収に優れている
玄米・雑穀米 × 玄米は白米に比べると糖分の吸収はゆるやかだが、消化は白米よりも悪いため、お腹を壊しやすい犬には向いていない
× 味つけなしの白米であれば、消化も良くエレルギー補給・水分補給ができる
おかゆにすれば消化吸収も良くなる
米粉 × 小麦粉の代替品として使われる米粉は、米を細かい粉状にしたもの
米は小麦や大麦よりもアレルギー反応が起きにくい食材とされており、既に小麦アレルギーを発症している場合でも、与えることができる
米ぬか × 玄米を精米するときにできる米ぬかは、ミネラル・ビタミン・食物繊維が豊富に含まれる
フードのトッピングとして有効活用するとよい
米麹 発酵食品のため、肉食寄りの雑食である犬でも消化しやすい
ビタミン・アミノ酸なども豊富に含まれ、特に暑い季節の夏バテ対策に有効
米麹をフードに混ぜて与えたり、砂糖を使わず米麹のみで作られた甘酒なら犬に飲ませることもできる
そば × マグネシウムを多く含むため、尿石症を引き起こす原因になる
ゆでて、しっかりと水で洗ってから与える
”そばアレルギー”をもっている犬には絶対に与えない
パスタ × 塩なしでゆでて、食べやすく切って与える
マカロニなどショートパスタ類はそのまま与えられる
パスタソースのついた部分は与えない
パン 基本的に与える必要はない
シンプルな材料で作られた、糖分・塩分の少ないパンであれば、少量を与えてもOK
菓子パン・総菜パンは与えない
相方
相方

アレルギーさえなければ、お米関係は与えても大丈夫そうだね!

のりまき
のりまき

今はフードをおいしく食べられるから必要ないけど、シニアになって体力や食欲が落ちたら、自家製の甘麹(あまこうじ)を薄―くして飲ませたり、トッピングしたりしようかな♥

あず
あず

楽しみなような楽しみじゃないような

のりまき
のりまき

もちろん、甘麹(あまこうじ)なんかいらないくらい、いつまでも元気でいてくれるのが一番♥

参考:
わんちゃんホンポ『犬が食べてはいけないもの一覧』
ワンペディア『犬に与えてはいけない危険な食べ物【獣医師が解説】』
doc dog『犬×食べ物を知る!』
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ほか